馬車郎の私邸

漫画、アニメ、ゲーム、音楽、将棋、プロレス観戦記など「趣味に係るエッセイ・感想・レビュー記事」をお届けします!ある市場関係者のWeb上の私邸

2010-01-01から1年間の記事一覧

「とらドラ!」第4巻、竹宮ゆゆこ著、電撃文庫

前巻の流れを受けて亜美の別荘に行くことになった竜児と大河、実乃梨と北村たち。大河は、竜児の実乃梨への片恋をサポートするため、幽霊怖がらせ作戦を実行する。もちろん、そんな合宿のドタバタ劇もいいのだが、この巻の白眉はなんといっても竜児と実乃梨…

「ゼロの使い魔 19 始祖の円鏡 」ヤマグチノボル、MF文庫

長編小説をいきなり19巻からレビューを始めるのも恐縮だけれども、読んだばかりなのでせっかくだから紹介しておこう。新章突入の第19巻は、この作品にしては珍しく、冒頭から激しい戦いが始まる。ルイズとも再会を果たした才人の幸せもつかの間。愛剣デルフ…

「エジプト神イシスとオシリスの伝説について」プルタルコス (著), 柳沼 重剛 (訳) ,岩波文庫

岩波文庫2010年夏の一括重版で平積みになっていたので購入。英雄伝以外の岩波文庫でのプルタルコスの著作はこれだけ持ってなかったのでちょうど良かった。膨大なプルタルコスのエッセイから、「エジプト神オシリスとイシスの伝説について」だけが単品で文庫…

「とらドラ!」第3巻、竹宮ゆゆこ、電撃文庫

2巻の最後では、ちょっとした修羅場があり、大河と竜児の仲は微妙なものに。大河と竜児の間には信頼が芽生えていても、それを素直に出せるはずもなく、ことあるごとに衝突と逡巡を繰り返す。互いに気持ちを言葉でうまく伝えられず対立しても、二人は行動で相…

「とらドラ!」第2巻、竹宮ゆゆこ、電撃文庫

少女漫画の新展開として、新たな登場人物が介入するというのは常套手段だ。第1巻において、竜児と大河、北村と実乃梨の関係はひとまずの区切り。竜児と実乃梨は竜児の片思いが続き、親しくなりつつも、想いは口に出せないままだ。大河は北村に告白するも、大…

「ひよ恋」第2巻、雪丸もえ、集英社

雑誌というのは、連載陣に多様性があるから面白い。かつて全盛期の「ガンガン」を読んでいたころ、800ページを読むのが毎月実に楽しみだった。その連載陣は男女半々で、内容も多岐にわたっていた。圧倒的な量の中に、質の違うバラエティーに富んだ作品が…

「桜姫華伝」第5巻、種村有菜、集英社

種村先生の馬力には昔から恐れ入るばかりである。今年も2話一挙掲載合計80ページをやってのけた。いつか、種村先生にはその仕事術と自由な発想力について、集英社新書から1冊刊行していただきたいと思う所存である。 さて、「桜姫華伝」の第5巻。桜姫の…

「HIGH SCORE」第9巻、津山ちなみ、集英社

152ページ中、約24ページがゴンちゃん、約16ページが「オヤジ女子高生☆モコ」…だと…大暴れだなf^^;それ以外は、ミッキー、大門先生、増田兄弟、香織と沙夜といったあたりが中心。政宗先輩や羽柴兄弟やえみか、きわづはやや影が薄く…なんにせよ、面白さに…

HIGH SCORE スペシャルFUNブック「HIGE SCORE」 、津山ちなみ、集英社

「HIGE SCORE」15周年を記念して、ファンブックが出ました。キャラもずいぶん増えたことだし、こういう体裁のファンブックが出るのはうれしい。書き下ろしも多く、読みごたえのある一冊でした。ロングインタビューや仕事場拝見など、定番の企画も面白い。だ…

「とらドラ!」第1巻、竹宮ゆゆこ著、電撃文庫

―この世界の誰一人見たことのないものがある。 それは優しくて、とても甘い。 たぶん、見ることができたなら、誰もがそれを欲しがるはずだ。 だからこそ、誰もそれを見たことがない。 そう簡単には手に入らないように、世界はそれを隠したのだ。 だけどいつ…

「手作り弁当を食べてる場合ですよ」日垣隆、角川oneテーマ21

手作り弁当を食べてる場合である。外食をするサラリーマンは、昼食代だけでなく、外に出て店で料理が出てくる時間さえも無駄にしている。手作りの弁当を持っていけば、お金ばかりか時間も節約できるのだ。このような日常にできることをやることが、どうにも…

「とらドラ!」読了-名作少女漫画の読後感-

「りぼん」の感想を書かなくなって久しい(いつも検索で来てくれる皆さん、ごめんなさい)。だがしかし、何の偶然か最近、素晴らしい少女漫画に出会ったので、一筆書いて紹介したく思う。お勧めしたい作品の名は「とらドラ!」(竹宮ゆゆこ、電撃文庫全10巻、※…

忘却されることの悲哀について

『愛の反対は憎しみではなく無関心です』マザー・テレサ ならば、忘れられた人間は、憎まれるよりもつらい目にあっているということか。 また、サマセット・モームが言うには、 「恋の悲劇は死でも別離でもない。それは無関心である。」 それならば、忘れら…

三沢光晴「ドンマイドンマイッ!」ミシマ社

ドンマイ ドンマイッ! ―プロレスラー三沢からのメッセージ」は、NOAHの携帯サイトに、2005年から2009年にかけて連載された交換日記形式のコラムの総集編だ。奥付にある発行日は奇しくも命日の1年後、つまり2010年の6月13日である。肩肘張らない明るい文体で…

モンテーニュ「エセー」 1巻第14章「幸、不幸の味は大部分、われわれの考え方によること」要約

要約です。 人間は、事物自体ではなく、事物について抱く考え方によって苦しめられている。もしも、われわれがこの命題をあらゆる場合に真実であると証明できるならば、人間の悲惨な状態を軽減するのに大いに役立つであろう。というのは、もしも不幸がわれわ…

中村光「聖☆おにいさん」第5巻、講談社

四面六臂の福笑いにどん引きする天使たちとは、なかなかシュール…そんな感じで、楽しく不謹慎なこのコメディもはや5巻目です。「アイドルはうんこなんかしない、そう、天使はうんこなんかしないんですよ。」と、どや顔で言う天使につっこみをいれるブッダの…

高須賀由枝「グッドモーニング・キス」第5巻、集英社

高須賀由枝「グッドモーニング・キス」クッキー本誌掲載第1回 感想 「グッドモーニング・コール」の続編も早5巻です。 就職活動中の菜緒は48社に落ち、9月になっても内定が出ない。なんという、ない内定…数字が我々の学年にとってはかなりリアルです。確かに…

プロレスリング・ノア「Spring Navig.'10」最終戦 2010/5/2日本武道館 観戦記

朝からマーケティングの授業のチームで、ミーティング。 その後昼飯はカレー。ナンうまい。 で、久々の日本武道館。 感想まだ書いてないけど、2/28に見に行って以来なので、2ヶ月ぶり。 1. 田上、○井上 - 小川、●ジェイソン ※ 9分31秒、アルゼンチン式背骨…

「ザ・スニーカー」6月号「涼宮ハルヒの驚愕」先行掲載70枚 感想

9巻「涼宮ハルヒの分裂」の最後は、危機に瀕した(と思われる)長門のもとへ、SOS団が向かうところであった。先行掲載はその続きから始まる。長門を看病しようとするハルヒの料理の腕についてふと思いをめぐらすキョンには、微笑を禁じ得ない。そして席をはず…

MBA日誌(1) 「都の西北の大学を卒業、都の西で入学式」

桑田さんと一緒に、先週卒業したはずが、もう入学式です。 冬に戻ったかのような寒い日がここ1週間ほど続きましたが、幸い今日の気温は20度。桜の花も七分咲きといった具合で、絶好の入学式日和でした。 4年間早稲田に通ったせいか、いつものくせで間違えて…

桑田真澄、平田竹男「野球を学問する」新潮社

前回書いたとおり、自分と同日に、私の憧れのピッチャーが卒業した。 桑田真澄さんである。 小学生当時、軟式野球チームでピッチャーをしていた私は、桑田ファンで「桑田真澄 ピッチャーズバイブルは何度も読み込んだ。 セットポジションのフォームは真似た…

卒業式の話とか

先日は誕生日会&プレゼントありがとうございました。 23歳ですか…う~ん、実感がわかない。( ̄▽ ̄;) ところでブログのほうも同じ誕生日なので2周年です。 これからもぜひごひいきに。 昨日は卒業式でした。 一文なので、卒業式は第3回。 そして、まさか能楽…

雪丸もえ「ひよ恋」 第1巻、集英社

光っている男は表紙にしたい!……じゃなかった、光っている新人は表紙にしたい! というわけで、2号連続で表紙になった雪丸もえ先生。りぼんの王道を感じさせる良い表紙です。うん、これだよこれ。 近頃のりぼんの表紙事情ですが、2号連続も種村先生や松本先…

水沢めぐみ「3月の第2ボタン」集英社

え~と、通算で水沢先生のコミックスは55冊目くらいなのかな? デビューが1979年なので、30周年ですね。 まさしく大御所です。 「キラキラ100%」の8巻は来月4月15日のようで、 こちらは増刊号に描いた短編を集めたコミックスです。 ・「1月のメリーゴー…

「追い出し、追い出され。」+最近の近況

日曜日には、塾の追い出しコンパでした。 今年も川口そごうの10階。 去年や一昨年とはまた違った趣向でよかったです。 上の先輩方とも会えました。ほんとに懐かしい… 今年の卒業生は2名。 同学年の先生と、先輩の理系の先生で、比較的親しい方々二人なので…

「マンガ大賞2010」にヤマザキマリの『テルマエ・ロマエ』

受賞おめでとうございます。 以前レビューを書いたとおり、とっても笑える楽しい漫画です。 参照:『風呂好き民族日本人とローマ人ー「テルマエ・ロマエ」第1巻、ヤマザキマリ、エンターブレイン』 掲載雑誌の4月号を飾るようです。 というか、なんだかすご…

「ゲーテの言葉」ナガオカ文庫

いまだゲーテと遭遇したことの無い人は読むべし! これで500円は安い。 ゲーテの名言を集めた本としては、すでに 新潮文庫の「ゲーテ格言集」、光文社新書の「座右のゲーテ」がある。 前者はひたすらに羅列、後者は斉藤孝さんの目を通した抜粋・解説集だ。 …

りぼん2009年9月号10月号感想その2

りぼん2009年9月号感想その1 -新條まゆ先生に続く衝撃!「姫ちゃんのリボン」リメイク連載決定!?- 込由野しほ「姫ちゃんのリボン カラフル」リメイク新連載第1話 -りぼん2009年10月号感想-1 昨年10月以来の「りぼん」感想です。 いつも検索できてくれ…

今まで読んできた漫画まとめ:一言コメント集

今まで読んできた≒全巻持ってる漫画を一覧にしてみた。 1000冊越えてるよね(笑) 活字はそれ以上持ってるけど。 道理で本棚が足りないわけだf^^; 雑誌ごとにわけて、簡易コメントをつけてみた。 面白い漫画は、たくさんあるよ! このリストが、あなたに…

「大学生活とともに振り返る、涼宮ハルヒの思い出」

大学卒業も間近に迫った今日この日に、馴染み深い小説のシリーズ第4巻が映画になった。感慨深いので一筆書こう。 私が入学した2006年の4月、「涼宮ハルヒの憂鬱」はアニメ化した。深夜の角川書店系列アニメ枠で放送が開始された。以前から友人に勧められてい…