名曲紹介エッセイ
藤崎詩織と館林見晴の二大ヒロインがそろって「ときめきメモリアル」のタイトルもコンセプトも全否定する。そんなキャラソン「思い出にもなれない」が、「ときめきメモリアル ボーカルコレクション ~また逢えるね」には存在している。
「想い…」はプレイヤーの心を揺さぶる尖兵だ。秘めた想いが激しく溢れ出る様を、荒ぶるギターとドラムスが見事に表現しているからである。二人の幼馴染ヒロインである陽ノ下光、麻生華澄に、光の友人である水無月琴子の思いが複雑に絡み合う混沌とシナリオに…
思いを告げた後の館林見晴の幸せな気持ちを味わえるのは、「星空のパワー」を除けば「また逢えるね」だけだ。 幸せな現実を確認できる。人生のなかでそのような想いに満ちた時間は何よりも希少だ。「モンテ・クリスト伯」第7巻のクライマックスで、こんな言…
今まで書いた「ときめきメモリアル」シリーズの記事をまとめました!ときメモとの出会いはファーストコンタクトとしては「突撃パッパラ隊!」や「こち亀」、実際にソフトを買ったのは高須賀由枝先生の「グッドモーニング・コール」を読んだのがきっかけです…
今日ご紹介するのは、「星空のパワー(作詞:秋山奈津 作曲:桐岡麻季 編曲:岩崎元是)」。「ときめきメモリアル」の隠しキャラにすぎなかった館林見晴(c.v.菊池志穂)が、メインヒロインの藤崎詩織と肩を並べたドラマシリーズ「旅立ちの詩」のエンディン…
将棋界の第一人者・羽生善治九段はこう述べている。「何かに挑戦したら確実に報われるのであれば、誰でも必ず挑戦するだろう。報われないかもしれないところで、同じ情熱、気力、モチベーションをもって継続しているのは非常に大変なことであり、私は、それ…
新しい年はまず振り返りから。当ブログ恒例、2020年アニメ OP・EDの私的ランキングです。悩ましいところですが、10曲に絞ってご紹介します。さあ、見ていきましょう! 10位:「憂国のモリアーティ」OP「DYING WISH」畠中 祐 パーカッションのリズムにかっこ…
ときめきメモリアル2・佐倉楓子の7色のキャラクターソングから、今回お届けするのは「めぐり逢えるから」( 2002年5月22日発売 ときめきメモリアル2ボーカルトラックス5 収録、作詞:松木悠 作曲:MIZUKI 編曲:広瀬充寿)。「めぐり逢えるから」の魅力は大…
プロとして歌うのは高度な技能が必要だが、キャラクターとして歌うのは更に高度な技能と特色ある個性を要する。歌を作るだけではなく、キャラクターのイメージソングを作る必要があるからだ。菅原祥子(敬称略、以下同)が虹野沙希として歌う一連のキャラソ…
新ブログのほうに2曲まとめて書きました→【紅蓮華/ Lisa・香水 / 瑛人】大ヒットソングに学ぶあなたの人生を変える第1歩【鬼滅の刃ヒットの要因も分析】
秋が深まるなかだが、「青になれ!」の次は、Mrs. GREEN APPLEの「青と夏」をご紹介したい。「襟なしのシャツに 10月が来ても夏は終わらない」からだ。 Mrs. GREEN APPLEを初めて知ったのは、「遊☆戯☆王ARC-V」のエンディングテーマ「Speaking」だった。メジ…
「My Sweet Days」は館林見晴の数あるキャラソンのなかでも特別な位置づけである。元は、『ボーカル・ベスト・コレクション3』に収録されていた曲だが、館林見晴名義のCDアルバム「My Sweet Days」で表題を務めているのだから。しかも曲順は4番目、4番打者だ…
名曲紹介60『「SMILE:シンガーソングライターとキャラクターの高度な融合!』で、片桐さんはカラオケでは最初は恥ずかしがりつつも、特殊イベントで「恋はほどほどに」という曲を歌ってくれるのだと書いた。そういうわけで、川口雅代さんのボーカルが堪能で…
初代ときめきメモリアルのキャストは、実はほぼ専業の声優はいない。そのなかで、シンガーソングライターの川口雅代(敬称略、以下同)が声を担当したのが、片桐彩子だ。その昔、「ゼロの使い魔」を書いたライトノベルの大家、故・ヤマグチノボル先生はテキ…
2014年に結婚後、妻とは一緒によくアニメを見るようになった。とはいえ、供給が多すぎるこの時代、毎クールどのアニメを鑑賞するかは、悩みの種だ。そこで私は、松岡禎丞(敬称略、以下同)とその名パートナーである茅野愛衣が出演しているかどうかをアニメ…
2014年に結婚後、妻とは一緒によくアニメを見るようになった。とはいえ、供給が多すぎるこの時代、毎クールどのアニメを鑑賞するかは、悩みの種だ。そこで私は、茅野愛衣(敬称略、以下同)とその名パートナーである松岡禎丞が出演しているかどうかをアニメ…
ときめきメモリアルは、(恋愛というよりむしろ)高校生活をシミュレーションするゲームでもあるが、プレイヤーのノスタルジアを駆り立てるべく、わざと発売当時よりも古めかしくデザインされているのだそうだ。豊富なキャラクターソングにおいても、往年の80…
内気でおとなしい人ほど、内面では饒舌なものだ。言葉がなかなか出てこないのは、内なる対話が活発なせいなのだから。美樹原愛のキャラクターイメージソング「雨のちまた雨(作詞:くまのきよみ 作曲:村井聖夜 編曲/演奏:塚山エリコ ギター:立山健彦 コー…
歌詞の考察は曲を繰り返し楽しむのに役立つが、聴いてすぐわかるようなシンプルさを備えたうえで、味わい深い曲が理想だ。特にタイアップで使われる曲は、作品のキーコンセプトをキャッチーに織り込んでいるとなお良い。たとえば、坂本真綾(敬称略、以下同…
クラシック好きの私にとっては、ポップスであっても、ピアノやストリングス(弦楽器)がドラマティックに大活躍する曲はとても好みです。したがって、坂本真綾(敬称略、以下同)「逆光」はどストライクです。なので、今回は日銀を揶揄するのではなく、ちゃ…
坂本真綾の新曲「躍動」は、その疾走感あるサウンドがまだ見ぬこの先への展開……すなわち"予感"へとプレイヤーを駆り立てる名曲である。 ソニーの収益を下支えする世界最大級のスマホゲーム「Fate/Grand Order」は、第2部の5章前・後編で大きな折り返し点を迎…
「名曲紹介シリーズ」 をこのブログでお届けするくらい、音楽好きの私ですが、初体験のワイヤレスイヤホンを半年使った感想をレビューとして今日は書きます。結論から言うと、ソニー「WF-1000XM3」はオススメです。その理由は5つの特長にあります。順にご紹…
Twitterでとても可愛らしい楓子ちゃんのイラストをお描きになっていた人からのリクエストをお受けしました。今日紹介するのは前田千亜紀さんの「天使のホイッスル」です。 「天使のホイッスル」は、2001年8月29日発売の「ときめきメモリアル2 ボーカルトラッ…
「ときめきメモリアル2」20周年、「勇気の神様」、「笑顔の決心」、「Brilliant」と、これまでの記事で紹介してきた。そこで今日は陽ノ下光の声優としてではなく、アーティスト「のだじゅん」としての曲をご紹介したい。ファーストアルバム「FLY AWAY(2000…
「勇気の神様」、「笑顔の決心」の記事をすでに書いたので、夏を先取りして「Brilliant」野田順子(as陽ノ下光)を紹介したい。「Brilliant」は水面の光の煌めきを思わせる、キラキラとした音のイントロの後、キャッチーなサビから始まる。「走って行こう き…
db-FMというワードに反応を示したあなたは、90年代のサブカルチャーシーンに通暁した方だとお見受けする。db-FMは架空の放送局からインターネット放送局へと移行した(現在は閉局)。今でこそネットラジオ配信は当たり前だが、コナミには先見の明があったと…
ときめきメモリアル26周年を迎えたこの日に聞きたい曲をご紹介しよう。「風がかわるたび(金月真美as藤崎詩織)」は、爽やかさと切なさが同居した名曲だ。過ぎし日の青春に思いを馳せるにはピッタリと言えよう。 1999年4月2日に発売された3枚目のアルバム『…
大会場に響く入場曲は、プロレスラーの入場を引き立て、華を添える。「ENFONCER(アンフォンセ) 」は不思議な魅力を備えた入場曲だ。潮崎豪選手が、若手時代の一直線に元気な「Keep on Going(作曲・A-bee)」から、「ENFONCER (作曲・鈴木修)」にテーマ…
「 アニソン界の大型新人再び!!」大御所が殴り込みをかけたのは、アニソン界。ここでは新人だが、圧倒的な歌唱力とパフォーマンスで"大型新人"と認知され、鈴木雅之じゃねぇか!となった。もちろん、うまくいったのは「 ラブ・ドラマティック feat. 伊原六…
まろやかでコクがある味わい。音楽でも美声に酔うことができる。「エブリデイワールド 」はそんな1曲だ。 (CDジャケットより) 「エブリデイワールド (作詞:藤林聖子、作曲:黒須克彦)」はこの4月から完結編となる3期放送を開始(する予定だっ)た「やは…