馬車郎の私邸

漫画、アニメ、ゲーム、音楽、将棋、プロレス観戦記など「趣味に係るエッセイ・感想・レビュー記事」をお届けします!ある市場関係者のWeb上の私邸

2010-01-01から1年間の記事一覧

「桜姫華伝」第7巻、種村有菜、集英社

第5巻、第6巻につづいて、ジャンプ的な熱いバトル展開が続いています。互いの陣営で因縁の深い者同士が戦うといった感じで、これまであまり存在感のなかったキャラ、あるいは新キャラの過去にそんなことが!!と、驚きながら読んでいます。朝霧と右京、愛し…

「モンテ・クリスト伯」第7巻、アレクサンドル・デュマ、岩波文庫

約3000ページにわたる壮大な復讐の物語がついに完結!作者の筆力も熱を帯びているが、復讐劇の最終章は緩急がついた描写で、復讐を強靭な意志でやり遂げるモンテ・クリスト伯爵が見せた心の迷いを含めてバランス良く描いている。第1巻から読んでいると、積み…

「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」第7巻、伏見つかさ、電撃文庫

小説の展開というのは、たとえ予想通りであるとしても、期待と同等かそれ以上であれば十分に許容されるものでもある。6巻の最後で彼氏になってよという桐乃の言葉はやはり、彼氏のふりをしてよという意味合いであり、表紙の通り、京介は桐乃の彼氏役を演じる…

「モンテ・クリスト伯」第6巻、アレクサンドル・デュマ、岩波文庫

ついに6巻目にして、モンテ・クリスト伯爵ことエドモン・ダンテスの復讐が本格化。最初の復讐の相手は、伯爵が若かかりし頃無実の罪で投獄されたときに、積極的に関与したとまでは言わないまでも一枚かんでいたカドルッスである。とはいえ、モンテ・クリスト…

「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」第6巻、伏見つかさ、電撃文庫

妹の帰還とあって、第6巻は仕切り直しと人間関係の変化の再確認の意味合いのある巻だったように思える。あやせと麻奈実に堅固な交友関係が出来上がりつつあり、京介はあやせと麻奈実との関係だけではなく、学校では黒猫や瀬菜にゲーム研究会の面々といった京…

「モンテ・クリスト伯」第5巻、アレクサンドル・デュマ、岩波文庫

第4巻では、ヴィルフォールとダングラール男爵夫人が不倫の結果生まれた赤ん坊を屋敷の庭に埋めたことが、モンテ・クリスト伯爵にはばれているのではないかと気が気でない二人の密談から5巻は始まる。そしてその赤ん坊を貴族に仕立て上げて、もう一人の仇敵…

「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」第5巻、伏見つかさ、電撃文庫

妹がいなくなった「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」というタイトルの小説はどうなってしまうのか!?結論から言えば、それは杞憂で面白かったです。第5巻のあらすじはこんな感じ↓(※公式です “先の読めない”ドラマチックコメディ、第5弾! 「じゃあね、兄…

「とらドラ!」第5巻、竹宮ゆゆこ、電撃文庫

「とらドラ!」第5巻は青春小説である。衝突と和解を描いたこの巻は、大河の父親をめぐって、竜児と実乃梨が極めて険悪な雰囲気になってしまう様子が衝撃的だ。母子家庭という境遇に生まれ育ち、風貌についてのコンプレックスから、内面は温厚で決して怒らな…

「モンテ・クリスト伯」第4巻、アレクサンドル・デュマ、岩波文庫

第3巻でいよいよパリに進出したモンテ・クリスト伯爵は仇敵たちとの再会を果たす。着実に復讐の準備をしながらも自分を陥れた復讐相手と親交を深めていくさまが面白い。ヴィルフォール家の縁談と、ダングラール家の縁談が、第3巻での伏線から大変なことにな…

観戦記:プロレスリング・ノア WinterNavigation最終戦-ジョー樋口追悼興行-2010/12/5日本武道館

1. 田上、●志賀 - ○谷口、石森 ※ 7分32秒、原爆固め スリーパーからジャーマンにつながる流れはいいね。 2. ○青木篤志 - ●デリリアス ※ 10分18秒、アサルトポイント 序盤は完全デリリアスペース。 奇声と奇矯な振る舞いで、謎の会場人気w とはいえ、最後…

「ひよ恋」 第3巻、雪丸もえ、集英社 +りぼん11月号付録アニメ版

「ひよ恋」の表紙を並べてみました。この1年間で半分の6回表紙になってます。編集部の露骨なプッシュですが、連載陣のバランスを取る意味でもこのくらい押し出すだけの価値はあると思える。昔の「りぼん」の雰囲気を残した作風と、表紙の雰囲気はある意味貴…

「ちとせetc.」第3巻、吉住渉、集英社

早いものでもう3巻目。コーラスでいろいろ連載していたときよりも吉住先生の筆致は生き生きとしているように思える。2巻での未遂事件から、3巻冒頭ではついに刃傷沙汰となり、ストーリー展開がいよいよ激しくなっているさまが伺える。やはり、漫画という…

感想:遊戯王5D's第135話「絶望の魔人!機皇神マシニクルインフィニティ・キュービック」

134話では次々と驚愕の展開が襲い掛かってきました。。一言で言うと、「未来はシンクロ召喚の流行により、モーメント(永久機関)が暴走し、そして滅んだ」とのこと。まるで意味が分からんぞ!肝心のデュエルは、挿入歌「Clear Mind」(プラシド処刑用BGM)が…

「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」第4巻、伏見つかさ、電撃文庫

第7巻も発売していることだし、感想を急がねば(笑) さて、第4巻は桐乃以外のキャラの存在感が増し始めている。冒頭の2巻から登場したあやせとの会話は、以前の経緯を知っているとなかなか面白い。また、他にも面白い会話の応酬が多い。京介が麻奈実を家に…

「モンテ・クリスト伯」第3巻、アレクサンドル・デュマ、岩波文庫

1巻と2巻からの流れを引き継ぎ、舞台はイタリアのローマから、フランスのパリへ。パリの社交界にさっそうと現れたモンテ・クリスト伯爵こと、エドモン・ダンテスはついに復讐の相手たちに再会する。エドモンを陥れて、エドモンが結婚するはずだったメルセデ…

「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」第3巻、伏見つかさ、電撃文庫

1,2巻の感想には書かなかったが、この本のタイトルは「俺の幼馴染がこんなに可愛いわけがない」でも良いと思う。というのも、主人公の幼馴染、通称"地味子"こと田村麻奈実は、傍若無人な妹の桐乃よりも、主観的にははるかに可愛いと思えるからだ。アニメ…

「モンテ・クリスト伯」第2巻、アレクサンドル・デュマ、岩波文庫

第1巻の冒頭で、マルセイユの船乗り、主人公エドモン・ダンテスは幸せの絶頂で逮捕される。そしてシャトー・ディフの牢獄に収容されたまま数年が過ぎ、1巻の終盤ではファリア司祭との運命的な出会いを果たす。これはそのまま読者にとっても、僥倖というもの…

「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」第2巻、伏見つかさ、電撃文庫

第1巻での桐乃の窮地は、あまりにも献身的すぎる兄貴の尊い犠牲によって救われた。しかし、第2巻では、桐乃の友人の新垣あやせに、桐乃の趣味がばれてしまう。前回はあくまで家庭内で発覚だが、今回は友人への発覚。無碍にするというのではなく、心底桐乃の…

「モンテ・クリスト伯」第1巻、アレクサンドル・デュマ、岩波文庫

恋敵と出世を妬んだ同僚に陥れられ、結婚式の最中に無実の罪で逮捕される!かくも衝撃的な出だしの小説はなかなか他にない。1巻はエドモン・ダンテスの壮大な復讐劇の序章。真の理由もわからずに、幸福から絶望のどん底にたたき落とされた男の心が、デュマの…

「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」第1巻、伏見つかさ、電撃文庫

半年以上前、一緒に本屋を回っていた友人が「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」ってすごいタイトルだよね、と言ったことがあった。この反語的否認のレトリックは、見た者に興味関心を抱かせずにはいられない。AIDMAの法則といって、消費者がある商品を知っ…

予想の斜め上…!―遊戯王5D's第132話「強襲!!機皇帝ワイゼル」感想

【遊戯王5D's】 132話予習用 プラシド動画まとめの記事を、先日アップしたのですが、アクセス数が倍になっている…!やはり、皆さんのプラシドさんに対する期待がうかがえます(笑)あ、アクセス数が160000を突破してますね、日ごろのご愛顧ありがとう…

【遊戯王5D's】 132話予習用 プラシド動画まとめ

明日の6時から第132話「強襲!!機皇帝ワイゼル」では、ルチアーノを破ったジャックと、プラシドが激突! 「俺の真の力を(ry」と復活後も何回も言ってたので、107話のようにあんな姿もこんな姿もまた見られるかもしれない…!? というわけで、ニコニコに…

【遊戯王5D's】107話がすごいことに!【神回】

遊戯王5D'sをここ1カ月くらいで、まとめて見ているのですが、いろいろな意味ですごいことになってます。名言・迷言、迷シーンには事欠かないので、いつも突っ込みが追い付かないくらい。カードゲームとかそんなレベルを超越してしまっています。 もう画像を…

「テルマエ・ロマエ II」 ビームコミックス、ヤマザキマリ

風呂限定でタイムスリップする古代ローマの浴場技師ルシウスの物語、「テルマエ・ロマエ」の2巻が発売された。2巻はいつ発売されるのかと待ちに待っていたので、本屋で見つけた時はうれしかった。売り場では「けいおん!」の4巻の隣に平積みになっていた。…

プリキュアにより"水樹奈々の出演しているアニメを見たことがない"記録がついに破れた件について

たしなむ程度にはアニメを見るけれども、ついぞ水樹奈々さんの出演するアニメを今まで見たことがなった。その一方で歌については有名だから、何曲かは知っていた。曲をお借りして、動画を作ったこともある。水樹奈々「深愛」でゼロの使い魔MAD、水樹奈々さん…

「三銃士〈下〉」 (岩波文庫) アレクサンドル・デュマ

「三銃士〈上〉」 (岩波文庫) アレクサンドル・デュマ 上巻でのイギリス行で、ダルタニャンと、アトス、ポルトス、アラミスの三銃士たちの絆はますます深まる。 4人の従者たち、プランシェ、グリモー、ムースクトン、バザンの描写も心なしか増え、脇役とし…

春田ななマーガレット乱入、小花美穂「DeepClear」後編、槙ようこ・持田あき姉妹タッグ結成ー「Cookie10月号感想」

クッキー9月号に続いて、小花先生の「Deep Clear」が今度は後編。「こどものおもちゃ」と「Honey Bitter」のまさかのコラボなわけですが、意外とかみ合っていて面白い。やはり、こどちゃの主人公紗南の人柄によるところが大きいようだ(笑) 羽山の浮気調査…

プロレスリング・ノア創立10周年記念 第3弾~NEW NAVIGATION'10 in Tokyo 8/22 観戦記

1. 田上、○志賀 - 起田、●梶原慧 ※ 9分03秒、寝技式アバラ折り固め 志賀さんは面白い丸めこみ技を使うね。 2. 金丸、○平柳 - 中嶋、●宮原 ※ 10分44秒、昇龍玄藩 → 片エビ固め 第2試合というのに、金丸と中嶋が垂直落下の応酬を繰り広げる。 最後は金丸の直…

種村有菜「桜姫華伝」第6巻、集英社

先月の5巻に続き、2か月連続の単行本刊行。種村先生は、モンハンの後はときメモGS3にはまってるそうで、恐るべき馬力です。 この巻は朝霧と右京の対決。小人の朝霧の正体は、前々から伏線めいたセリフが散見されましたが、いよいよ明らかに。対面した右京は…

そうか、その手があったのか-Cookie9月号感想:小花美穂「DeepClear」、高須賀由枝「グッドモーニング・キス」

正直言ってその手があるとは予想していなかった。 小花美穂先生は、連載中の「Honey Bitter」と「こどものおもちゃ」をコラボさせ、高須賀由枝「グッドモーニング・コール」の第1話を違う形で新展開に繰り込む。驚きの一手でした。 とりわけ「Honey Bitter…