馬車郎の私邸

漫画、アニメ、ゲーム、音楽、将棋、プロレス観戦記など「趣味に係るエッセイ・感想・レビュー記事」をお届けします!ある市場関係者のWeb上の私邸

「桜姫華伝」第7巻、種村有菜、集英社

第5巻第6巻につづいて、ジャンプ的な熱いバトル展開が続いています。互いの陣営で因縁の深い者同士が戦うといった感じで、これまであまり存在感のなかったキャラ、あるいは新キャラの過去にそんなことが!!と、驚きながら読んでいます。朝霧と右京、愛し合っていた二人の悲しき過去とその戦いのせいで、すっかり主人公が空気状態なのですが、ともあれ桜姫と青葉が再会できてよかったです。

と、思ったのもつかの間。朝霧への想いを行動で示し、桜姫を救出した右京はなんとも男気のある奴だなと思っていたところ…槐(えんじゅ)へ反逆したことになり、ファイヤー!!な事態に。急展開!焼け死んでいく様子がなんとも哀れなのだが、それには飽き足らず、槐は非情にも桜姫を操って、右京にとどめを刺させるという暴挙に打って出る。友人の想い人にとどめとかひどい…種村先生お得意のどんでん返しと怒涛の急展開。

操られた桜姫、槐と戦う青葉は、槐の傀儡と化した愛する人と戦わねばならなくなったわけで、ヒーローの正念場。苦戦しながらも、術を駆使して最後は大逆転勝利。狼に変身した時の姿は、前に見たときはいま一つしっくりこなかったのですが、今度は話の文脈と種村先生の画力で迫力があったです。

"爪の無い人"など後の伏線がまだ色々張られているようですが、桜姫が兄である槐に決別を誓い、刃を向けるシーンは男前なカッコよさがありました。自らの友の心の中に様々な自分がいると言って、複雑な思いが入り混じりながらも、もはやあなたは倒すべき敵であると言い放った台詞と表情に覚悟がにじみ出ていた。

ついに兄と妹の対決かと思いきや、またしてもファイヤー!!!な事態に!
えええww
燃え上がる修羅幽玄殿。(というかむしろ爆発している)
藤紫率いる陰陽師軍団が増援に駆け付けたのだ。炎上する敵地から大脱出とは、バトル漫画かRPGか…いや、これは「りぼん」だった。とはいえ、仲間たちと一緒に見開きの大ゴマで、「必ず討ってみせる……!」と7巻を締めるに至っては、今時のジャンプにはない熱さを感じました。

種村先生の漫画にはいつも驚きがあって好きなんですが、本編だけではなく、ご本人にも驚かされました。なんと冬コミで自主制作CDを発売!それどころか、全10曲とも作詞・歌唱だとか!
参照:有菜っちが全曲歌う!種村有菜作品テーマソングCD発売
まあ、確かに歌上手いからな…
参考→「SMILE」(歌:種村有菜)

imagesだが、これだけでは終わらなかった。
「1月30日、アニメイト池袋店イベントフロアにて、ミニライブとサインお渡し会を開催」
なん…だと…!
ライブまでやってのけようとは恐るべし。
さすが種村先生!おれたちにできない事を平然とやってのけるッ
そこにシビれる!あこがれるゥ!

その行動力とバイタリティはいったいどこからくるというのか…!?
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