馬車郎の私邸

漫画、アニメ、ゲーム、音楽、将棋、プロレス観戦記など「趣味に係るエッセイ・感想・レビュー記事」をお届けします!ある市場関係者のWeb上の私邸

ブックレビュー

さあ、読書三昧の時は来た!外出手控え・巣ごもりで読みたい特選ブックガイド集

日経新聞によれば、安倍晋三首相は27日の新型コロナウイルス感染症対策本部で、全国の小中学校と高校、特別支援学校に臨時休校を要請する考えを表明した。3月2日から春休みの期間で実施を求めた。実際に休校するかは学校や地方自治体の判断となる。子どもを…

将棋についてのエッセイ・棋書のレビュー記事まとめ

将棋についてのエッセイ: 藤井猛九段 銀河天帝即位を祝して-私と四間飛車- 【石田流】社会人のための棋書5冊だけで将棋ウォーズ2級に昇級する上達戦略【四間飛車】 【石田流・ゴキゲン中飛車】5冊の棋書でこれであなたも現代振り飛車党!【角交換四間飛車】…

【ブックレビュー】先崎学「将棋指しの腹のうち 」文藝春秋:将棋めしに関心ある方・観る将中級者・3月のライオン読者は必読!

【概要】将棋とメシをめぐる物語。棋士は何を食い、何を語り、将棋に挑むのか――藤井聡太が対局中に豚キムチうどんを注文し、話題となった千駄ヶ谷のみろく庵。しかし、先崎は、このブームを知らなかった。なぜなら、かれは「うつ病」だったから……。 先崎学九…

レビューした「本」の目録

今までに書いた本レビューを目次としてまとめてみました。今後も随時このページで更新していきます。 amazon_ad_tag = "theupperclass-22"; amazon_ad_width = "468"; amazon_ad_height = "60"; amazon_color_border = "1FEB2F"; amazon_color_link = "FF33F…

ローマ皇帝だって朝起きるのは辛い…:「自省録」マルクス・アウレリウス・アントニヌス、岩波文庫

高校の世界史で"哲人皇帝"マルクス・アウレリウス・アントニヌスという長い名前に辟易した人は多いだろう。その名前とともに著書「自省録」の名前も覚えれば、文化史の方でも点を稼げるかもしれない。とはいえ、棒暗記だけでは虚しい。 だが、実際に「自省録…

【ブログ11周年記念記事】人生を変えた7冊の本について

本日で32歳、このブログも11周年を迎えました。いつもご愛読ありがとうございます。更新頻度の濃淡はあれど、このブログは人生の3分の1において生活の一部をなしています。当初はブックレビュー、「りぼん」の漫画やニコニコ動画の面白そうな動画の紹介、NOA…

冷静・丁寧な叙述が描き出す男たちの生き様:感想「夜の虹を架ける―四天王プロレス リングに捧げた過剰な純真」 市瀬英俊、双葉社 #ajpw #noah_ghc

本書は四天王プロレスを巡る歴史書だ。823ページの分量は、読むものに覚悟を迫る。通史を多角的な視点で述べるとともに、豊富な取材記録やインタビューをもとに細やかな点も含めて四天王プロレスを語る史料として、歴史学を齧った人間としては、希少性が高い…

時に言わない"何か"を巡って人は葛藤する―感想:「とらドラ!」第8巻、竹宮ゆゆこ、電撃文庫

「とらドラ!」読了-名作少女漫画の読後感- 各巻感想:第1巻、第2巻、第3巻、第4巻、第5巻、第6巻、第7巻 アニメの難しいところは地の文がないため、感情の表現が外に現れるもの(表情、声、動き、間)に大きく依存することだ。もちろん、登場人物が内省する…

羽生善治九段の強さと魅力に迫る1冊!-「羽生善治×AI」長岡裕也、宝島社-

羽生善治九段(この肩書には皆、まだ慣れない)の知られざる生態が、近年奥様のTwitterによって、明らかにされつつある。たとえば、夜中に爽健美茶を取りに行く際に、うさぎの頭を撫で、語りかける様子が確認されている。 class="avatar">羽生理恵@usaginohe…

【ブックレビュー】著名アニメ監督から学ぶ作品作りのエッセンス―「アニメ監督で…いいのかな? ダグラム、ボトムズから読み解くメカとの付き合い方」 高橋 良輔 サンライズ

故・三沢光晴さんの遺品のゲーム機には、長年愛好していたスーパーロボット対戦のソフトが入っていたという。3/20発売のスーパーロボット大戦Tには「装甲騎兵ボトムズ」「勇者王ガオガイガー」も参戦予定だ。そういうわけで、今日は 高橋 良輔さんの新著「ア…

告白はキレ、プロポーズはコクが肝心―20代のサミング・アップと、私の月と六ペンス

好きな人に告白するのも、結婚のためプロポーズするのも人生の一大事だ。ただし、恋愛は失敗しても他の人でやり直しが効くかもしれない。次に生かせることもあろう。しかし、結婚はより社会的かつ長期的な関係であるためなるべく失敗は避けたい。したがって…

サッカー(セルヒオ・ラモス)、アメフト(日大)・プロレス(マサ北宮)のラフプレーから導き出す2つの結論

先日もサッカーのラフプレーの話だったが(プロレスとサッカーを融合した韓国式ハイブリッド悪質プレーについて)、他にもこの種の話題があるので、ここで一筆ものしておきたいと思う。 レアル・マドリードのキャプテンで、スペイン代表の主将としてW杯にも…

二転三転する言動はトランプ流の交渉術

トランプ大統領の一見すると奔放で二転三転する言動は、幅広い分野に常に波紋を呼び起こす。株式・債券・為替市場がまず、トランプ大統領のツイッター、記者会見、伝聞報道に対して最も早く反応する。以前にも書いたように、この人物の言動に言及せねば、日…

ビザンツ帝国史のブックガイド 初級編

5/29といえば、ビザンツ帝国(ビザンティン帝国、東ローマ帝国、ローマ帝国)の滅亡の日だ。565年が経ったことになる。去年はビザンツ帝国の最期から、興味を持ったきっかけを思い出すという論考を書いてみた。 さて、昨今京都大学においてビザンツ帝国に関…

子どもの自制心を育むには、同情しすぎるのは誤り

バートランド・ラッセルの「怠惰への讃歌」で「子どもに同情しすぎるのは誤りである」という主張がある。すなわち、「いつも同情してもらえる子どもはちょっと嫌なことがあるだけで、泣き続けるものの、普通の大人なら持っている自制心を子どもに身に着けさ…

ビットコインの今と行く末について

ビットコインの魅力は、まず大きな変動率(ボラティリティ)であろう。2017年の世界の株式市場は概ね堅調だったが、1日あたりの変動率はあまり高い印象はなかった。米国のS&P500指数の予想変動率を示すVIX指数(恐怖指数)は10ポイントを長期にわたり下回る…

トランプ大統領のツイートの裏にあるもの

トランプ大統領が来日中だ。衝撃の大統領当選と相場変動を経て早1年が経とうとしている。大統領になってからも方言癖はしっかり発揮され、市場関係者をやきもきさせてきた。8月初頭に「北朝鮮が米国をこれ以上脅かせば、世界がこれまで目にしたことのないよ…

ウォール・ストリート・ジャーナルの3つの記事で読み解く米国・北朝鮮情勢緊迫化

前週8日に「北朝鮮が米国をこれ以上脅かせば、世界がこれまで目にしたことのないような炎と怒りに直面することになる」とトランプ米大統領が発言してから1週間が過ぎた。「炎と怒り」“fire and fury” が対句で、ともに4字で子音はfとrを使っていることから、…

要するに藤井聡太四段29連勝のどういった点がすごいのか?

株の銘柄であれ、古来からのボードゲームであれ、何でも安易にAIと関連付けて論じられる時代になりました。偉業をすごいと言うのはかんたんですが、藤井聡太四段29連勝のどういった点がすごいのか、その裏にあることも思いを巡らさないといけないと考えます…

【石田流・ゴキゲン中飛車】5冊の棋書でこれであなたも現代振り飛車党!【角交換四間飛車】

「振り飛車には角交換」という常識は既に過去のものとなりました。今や角交換を辞さない振り飛車が現代風で、先手番は「石田流」「先手中飛車」、後手番は「ゴキゲン中飛車」「角交換四間飛車」で居飛車を迎え撃つのが主流のようです。「藤井猛九段 銀河天帝…

春から高校生になる君へ 5冊の読書案内

お小遣いで買えるよう文庫・新書のみから選びました。中学を卒業して高校を進学するとなると将来を意識したり、今やっていることってなんだろう、意味あんのかな~とか思う時期ですよね。そこで今回は勉強の意義や人生の処世術など含蓄に飛んだ5冊を紹介し…

春から中学生になる君へ 5冊のブックガイド

学生の皆さんはまもなく春休みでしょうか。一言では言い表せませんが、本を読む習慣は人生において様々な形で直接的、または間接的に役立ちます。また、読書は娯楽としてもとても優秀です。だから、ぜひ中学生になったら楽しく本を読んでほしく思います。 選…

私のラノベ遍歴と珠玉の13選―中学生になったらラノベを読むべし

敷居の低いところから始め、書物の世界へ歩を進めるにはラノベはむろちょうどよい。ラノベ文化の隆盛を考えると、何に需要があるのかは本屋の棚を見れば一目瞭然である。ただし、ラノベは例えて言うならお菓子であって、お菓子ばかりでは健康にはよろしくな…

【石田流】社会人のための棋書5冊だけで将棋ウォーズ2級に昇級する上達戦略【四間飛車】

将棋ウォーズ2級に昇級したので、戦略的に上達する方法を自分なりに整理して伝えたく思います。近頃の将棋の盤上は、パソコンのディスプレイからスマートフォンの画面上も使えるようになり、気軽に対局相手を探して手軽に楽しめる時代になりました。とはいえ…

感想:「ネット将棋攻略!早指しの極意」大平 武洋

”役に立った感"が強い棋書を新年1冊目に紹介しよう。以前書いたように将棋を再開して4ヶ月。この本の考え方を腹に落としたうえで対局に臨んだところ、将棋ウォーズ3級で足踏みしていたところから2級に昇級した。極意は抽象的であっても、序盤、中盤、終盤と…

【エッセイ】アレクサンドル・デュマについて【レビュー】

「モンテ・クリスト伯」第1巻、アレクサンドル・デュマ、岩波文庫 「モンテ・クリスト伯」第2巻、アレクサンドル・デュマ、岩波文庫 「モンテ・クリスト伯」第3巻、アレクサンドル・デュマ、岩波文庫 「モンテ・クリスト伯」第4巻、アレクサンドル・デュマ、…

【映画】 「幻影士アイゼンハイム」を見て、見ること、考えることを考える。

金曜ロードショーでやっているようなポピュラーな大衆映画しか観ない私に、妻が「幻影士アイゼンハイム」という作品を見せてくれた。ラブロマンスとサスペンスとが少ない登場人物ながらも簡潔な筋立てのもと19世紀末のウィーンを舞台に描かれるさまは実に優…

覇権国家 大英帝国の植民地政策

覇権国にとって、過去の支配政策に対する批判は避けられないものである。たとえ当初は寛容な態度をとっていても、うまくいかなくなれば武力で押さえつける統治にならざるを得ない。その意味で、19世紀イギリスの植民地政策が、現地の発展自立と強引な近代…

ローマとカルタゴのポエニ戦争について

いい時代になったものだ。R. Bosworth Smithの「ROME AND CARTHAGE(ローマとカルタゴ)」は紙の本で買うと3000~8000円するのだが、なんとKindle価格は119円。ポエニ戦争にご関心がおありのお方で英語の勉強をしたい方はぜひとも原著も読まれたし!ポエニ戦…

発語内行為としての言語行為とは何か?

イギリスの言語哲学者ジョン・ラングショー・オースティンの言によれば、「発語内行為」とは「何かを言うことで何かを行う」ことであり、聖職者が結婚式で「私は今、あなたがたを夫婦と宣言する」と言うようなことを指す(オースティンは「言語と行為」の中…