馬車郎の私邸

漫画、アニメ、ゲーム、音楽、将棋、プロレス観戦記など「趣味に係るエッセイ・感想・レビュー記事」をお届けします!ある市場関係者のWeb上の私邸

マンガ感想

レビューした「マンガ」一覧

保有しているマンガ、あるいは読んだことのあるマンガ一覧については、以前「今まで読んできた漫画まとめ:一言コメント集」の記事にまとめました。 このブログで紹介しているのは、「りぼん」関連のものに偏っているので、そのうち昔の名作とかに関しても書…

新世代台頭で誌面底上げ! りぼん感想(2016年7月号~2017年12月号)

とてつもなくざっくりとしたここ4年のりぼん感想(2012年11月号~2016年6月号)以来、1年ぶりとなってしまいました。おおざっくりとした概況を書いておきます。 8年位前、男女の恋愛がメインで描かれるマンガは今の「りぼん」にもはやほぼ無い状態から、学校…

筒井大志「僕たちは勉強ができない」第2巻:レーティング「Buy」を再強調、目標巻数を引き上げる

投資アクション 弊社予想を上方修正、目標巻数を10巻(従来5巻)に引き上げる。 投資判断理由 レーティング「Buy」を再強調する。エクイティストーリーであるラブコメの宿痾に挑戦する意欲作との評価に変更はない。主人公がメインヒロインとくっつく際に犠牲と…

ラブコメの宿痾に挑む意欲作! 筒井大志「ぼくたちは勉強ができない」第1巻

今のジャンプで最も注目するのは、筒井大志「ぼくたちは勉強ができない」である。その理由はラブコメの宿痾に挑む意欲作であるためだ。以前書いたように、「ニセコイ」のスピンオフ「マジカルパティシエ小咲ちゃん」全4巻をジャンプ+で描いていた方であり、…

「冴えない彼女の育てかた」の3つの魅力

今日は終戦の日ではあるが、平和を祈念し言祝ぐ代わりに平和への感謝を込めつつ、現代の日本の文化について述べてみたい。すなわち、ライトノベルの人気シリーズ「冴えない彼女の育てかた」についてである。 「冴えない彼女の育てかた」はゲームのシナリオラ…

感想:ジャンプ新連載 筒井大志「ぼくたちは勉強ができない」・山田詠美「僕は勉強ができない」

NARUTO、BLEACH、トリコ、黒子のバスケ、ニセコイ、こち亀の6大長期連載作品が連載を終了したジャンプにとって、次世代のエース作品養成は急務だ。新連載6連弾の切り込み隊長は筒井大志「僕たちは勉強ができない」。作者の筒井大志先生は「ニセコイ」のスピ…

2016年、今年の漫画・アニメの話

ここはウェブ上の私邸ということで、普段会社の人とは話さないサブカルチャーの話ができるので、連々と今年読んだ漫画や、観たアニメの話をしながら振り返ってみたいと思います。 まず、ジャンプから。ジャンプ+のアプリで購読していますが、今年は色んな大…

田中ストライク先生「SERVAMP」アニメ化を祝してWSMK35周年記念パーティーを振り返る。

大学時代所属していたサークルから、ジャンプ連載作家に加えて、とうとうアニメ化作品も誕生しました。田中ストライク先生原作の、2016年7月TVアニメ化「SERVAMP」です!コミックジーンが誇る看板作品が、豪華声優陣を引っさげいよいよ明日明後日から放送開…

とてつもなくざっくりとしたここ4年のりぼん感想(2012年11月号~2016年6月号)

りぼん2012年10月号感想以来のりぼん本誌の感想です。会社入って丸4年、結婚してそろそろ2年。りぼん本誌のブログ記事は超久々です。最近はもっぱらプロレスリング・ノアの観戦記ばかりですが、私は元々りぼんの漫画とプロレスが同じくらい好きなのです。…

酒井まゆ&春田なな 作品紹介&レビュー

昔大学時代のサークルの会誌に書いた酒井まゆ&春田なな両先生の作品のレビュー・ブックガイドです。2007年頃までの作品についてです。 □─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─□ あえて今回は、酒井まゆと春田ななの二人を取り上げる。なぜか?面白いからだ。面…

椎名あゆみ&高須賀由枝 作品紹介&レビュー、そして2003年前後のりぼんについて

2007年頃までの作品について、昔大学時代のサークルの会誌に書いた椎名あゆみ&高須賀由枝両先生の作品のレビュー・ブックガイドです。このお二方と絡めて2003年前後のりぼんについても振り返っています。 □─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─□ 椎名あゆみと…

小花美穂 既刊25冊レビュー

昔大学時代のサークルの会誌に書いた小花美穂先生の作品のレビュー・ブックガイドです。2007年頃までの25冊の作品についてです。 □─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─□ 今回は、90年代の「りぼん」を代表する連載陣の一翼を担った、小花美穂先生を紹介して…

ここが「ニセコイ」の正念場-「お前今 小野寺と桐崎さん、どっちが好きなんだ?」-

「お前今 小野寺と桐崎さん、どっちが好きなんだ?」 ジャンプで連載中の「ニセコイ」は妻とともに毎週楽しみにしているラブコメだ。 先述の友人から主人公への問いは、蓋しこの作品において本質的な問いである。作者の「見えざる手」によって、主人公が誰と…

「バトル漫画において敵の強さをどのように示すかについて-マグマ風呂の事例-」

漫画のストーリーは、問題やイベントの発生により進展する。典型的には、少年漫画の場合はたとえば新たな強敵の登場、少女漫画の場合はたとえば新たな恋敵の登場といった具合だ。 とりわけ、バトル漫画における敵の強さの示し方は重要だ。ただ、戦うのでは味…

近藤信輔 「烈!!! 伊達先パイ」第1巻、集英社

あらすじ:高校1年生の片倉君は彼女との夢の交際ライフをゲット…と思いきや、妹を溺愛する彼女の兄上が鎧を身にまとい刀をブン回し、2人の邪魔だて!! 恋の学園独眼竜ギャグが、浮かれた青春に戦国の狼煙を上げる!! 読み切りと初回掲載時の感想は、以前、「今…

酒井まゆ「シュガー*ソルジャー」第1巻、2巻、3巻、集英社

かっこいいメルアドの教え方として一時Twitterに 出回ってた画像の出典はこの作品だったりします。 あらすじをざっくりまとめると、2歳上の読者モデルを姉に持つ主人公如月真琴のコンプレックスと日々の逡巡を描きつつ、そんな主人公には文字どおり王子様に…

りぼん2012年10月号感想

この間はリボーンの感想でしたが、今回はりぼんの感想です。 2010年12月号以来の久々の感想記事です。ちゃんと読んでたのか?と思われるかもですが、読んでました。さすがに、大阪に来てからは購読しなくなりました。その代わり漫画喫茶で、ほかの雑誌ととも…

今週(2012.41)と最近のジャンプ感想 【新連載「烈!!! 伊達先パイ」】

4月に大阪に来て以来、漫画に飢えている。真面目な本だけを持ってきてしまい部屋に漫画が1冊も存在しない状況にそろそろ耐えられなくなってきたので、、3週ほど前からジャンプを久々に買うようになった。ちょうど、大学のサークル時代の先輩が以前に読み切り…

「魔法少女まどか☆マギカ」 アンソロジーコミック第1巻、第2巻 芳文社

あまりこの手の二次創作というのを今まで読んだことがないのだけど、この作品については本編の感想も以下のリンク先にいろいろと書いたし、MADも大量に作ったりしたくらいなので、さすがに気になって読んでみることにした。 『ほむらとマミさんの関係に見…

「今週のジャンプの読み切りについて」(「烈!!! 伊達先パイ」掲載号)

夢を抱くたびに投げ捨ててきた自分にとっては、ひとかどの夢を成し遂げた人というのは、誰も彼も遠い世界の住人である。昨年の暮れに、長期連載から単行本の1巻目を出版した先輩の本を紹介した。さらにめでたいことに、なんと今週発売されたジャンプに、もう…

「SERVAMP-サーヴァンプ-」第1巻、田中ストライク、メディアファクトリー

大学時代のサークルの先輩が、メディアファクトリー刊コミックジーンにて連載をもち、この度単行本を発売されたので、宣伝させていただこうと思います。 ~あらすじ~ 高校1年生・城田真昼が道ばたで拾った一匹の可愛い黒猫・クロの正体は、「サーヴァンプ」…

「テルマエ・ロマエ」 第4巻、ヤマザキマリ、エンターブレイン

あれは大学4年生の12月だったか、早稲田のあおい書店に何気なくおいてあった1巻を手に取ったのが懐かしい。まさか「テルマエ・ロマエ」 がこんなに有名になるとは思わなんだ…(映画化もね)そして、昨日高田馬場で友人と飲み、まさかの学生会館突入…!本屋の品…

りぼん2009年11月号―2010年12月号感想

タイトルを見て、突っ込みたくなる気持は良くわかりますw おい!2年分もりぼん感想書いてないのかよ!サボってたのかよ!とおっしゃるのでしょう。そうですそのとおりです今の「りぼん」の発行部数と、私の「りぼん」購読史【ブログ3周年記念記事】という記…

「グッドモーニング・キス」第8巻、高須賀由枝、集英社

早いもので、このシリーズも第8巻。 冒頭の話は、職場の先輩たちに「結婚と恋愛は別」と、菜緒が言われて悩むのですが、なんやかんやで上原くんが目の前に現れればちゃんと収まる。六畳一間で肉なしカレーでもいいじゃないか。この安心感は、いつ読んでもい…

「ひよ恋」第5巻、雪丸もえ、集英社

「ひよ恋」もいよいよ5巻となり、りぼんの顔として定着してきた感がある。表紙になるサイクルもやや早めで、昨年は1,2,5,9,11,12月号の表紙を飾り、1年の半分が「ひよ恋」の表紙になっていた。作者を育てようという編集部の過保護気味の(?)親心が垣間見えて…

荒木飛呂彦「岸部露伴ルーヴルに行く」、第8部「ジョジョリオン」第1話

フルカラー123ページに、日本の漫画家としてルーヴル美術館に展示とは、「さすが荒木先生!おれたちにできない事を平然とやってのけるッ!そこにシビ れる!あこがれるゥ!」 さて、この「岸部露伴ルーヴルに行く」のあらすじは… 漫画家としてデビューを目指…

「時間と空間を圧縮する"漫画"、耳と目で時間の経過を楽しむ"アニメ"」―魔法少女まどか☆マギカ第3巻―

バベルの塔の如き所業なのか、秋葉原では何だか愉快なことになっているようです(笑)。私は普通に川口のアニメイトで購入しました。よくもまあ3巻にまとめたものだなぁと感心します。脚本から派生させて描いたそうですが、ずいぶん詰め込んでいる割には、実際…

「テルマエ・ロマエ Ⅲ」 ビームコミックス、ヤマザキマリ

待望の第3巻です。表紙は何と、シャンプーハットとラオコーン。髪を洗うのにそんなに悶えなくても(笑)この第3巻は、連載になったせいか、1話完結ではなく、続き物の話が多いです。 風呂好き民族日本人とローマ人ー「テルマエ・ロマエ」第1巻、ヤマザキマリ、…

「ちとせetc.」第4巻、吉住渉、集英社

エッセイ目次 本のレビュー マンガ感想 吉住渉先生の45冊目のコミックスです。 5行でまとめるこれまでのあらすじ: ちとせは、幸翔(ゆきと)との一夏の恋から、彼を追い、小説家の兄を頼り沖縄から上京。しかし、幸翔には清綾という長年付き合っている彼女が…

「グッドモーニング・キス」第7巻、高須賀由枝、集英社

先日書いたとおり、最初に自分がりぼんを買っていたときは中学生で、「グッドモーニング・コール」の連載時期とほぼ重なる。上原くんも菜緒も中学生~高校生の時期に当たるので、作中の人物たちと同じように年をとった。 「グッドモーニング・キス」は大学生…