馬車郎の私邸

漫画、アニメ、ゲーム、音楽、将棋、プロレス観戦記など「趣味に係るエッセイ・感想・レビュー記事」をお届けします!ある市場関係者のWeb上の私邸

プロレスリング・ノア創立10周年記念 第3弾~NEW NAVIGATION'10 in Tokyo 8/22 観戦記

1. 田上、○志賀 - 起田、●梶原慧
  ※ 9分03秒、寝技式アバラ折り固め

志賀さんは面白い丸めこみ技を使うね。

2. 金丸、○平柳 - 中嶋、●宮原
  ※ 10分44秒、昇龍玄藩 → 片エビ固め

第2試合というのに、金丸と中嶋が垂直落下の応酬を繰り広げる。
最後は金丸の直下式ブレーンバスターから、平柳がかちあげ式のラリアットをずばり炸裂!あご大丈夫か…っていう威力でした。

3. ○森嶋、吉江、齋藤 - 高山、佐野、●井上
  ※ 14分27秒、バックドロップ → 体固め

やはりマサオワールド。チャンピオン並みの人気にマサオコールすげえ。佐野と齋藤は、打撃合戦に鋭いソバットと回し蹴りが交錯。この二人、組んだら面白いかも。この日の高山はあまり元気がなかったような。森嶋と吉江の160キログラムの巨漢コンビがマサオをダブルボディプレスで圧殺し、最後はバックドロップが見事に決まった。

4. ○KENTA - ●青木篤志
  ※ 12分35秒、go 2 sleep → 片エビ固め

最近衝突気味のこの二人。1年前はタイトル挑戦を控えて、タッグマッチながらも青木が腕ひしぎで2回も勝利している。今回はどうなる…という期待の一戦。驚いたことに、青木の新兵器はヘッドバット。各種打撃技では、KENTAが一枚上手だが、しかし青木が頭突きを敢行すると、KENTAが崩れ落ちる。

中盤以降、しだいにKENTAが蹴りで押し始め、青木の反撃はバックドロップと腕ひしぎくらい。濃密な一戦だったが、最後はGo2sleepが決まり、押し切られてしまった印象。KENTAは試合後タッグ結成を呼び掛けるが、青木は逡巡しながらも帰ってしまう。あーあ、フラレちゃった…とはいえ、パートナー不在のKENTAはそれでも待ってるそうで。青木の返事が楽しみです。鼓太郎も復帰するので、丸藤の怪我が惜しいけど、ジュニア戦線が盛り上がりそうです。

5. ○佐々木健介 - ●谷口周平
  ※ 12分04秒、ノーザンライトボム → 体固め

谷口はガタイの割にいかんせん打たれ弱い気がする…ジャーマン3発をくらわせたり、コーナーに追い詰めてエルボー連発で健介をグロッキーにしたのはよかったが、そのあとは続かない。結局ラリアット→北斗ボムでピン。金星を期待しただけに残念。

6. [ GHC Jr.ヘビー級タッグ選手権試合 ]
  石森太二、●リッキー・マルビン - ○金本浩二、タイガーマスク
  ※ 21分27秒、投げっ放しタイガースープレックス → エビ固め

3代目の4代目のタイガーマスク、元2代目の作ったリングに上がる。面白い因縁だ。Jカップ優勝にIWGPジュニア5連覇という、丸藤無双の後だけに、挑戦者二人も腹にすえかねているだろう。迎え撃つ王者組は軽量だが、空中戦を得意とする本格派ルチャコンビ。打撃の得意な金本と4虎にどう対処するかと思っていたけど、序盤は打撃でも空中戦でも王者組が押しまくる。

この日の4虎はサポートに徹しているようで、コーナーに待機している石森にしょっちゅうちょっかいをしかけ、2対1の状況を作る。ちなみ「タイガー、今日はいいぞ~。」という観客の声に笑いが起こる。確かにしょっぱさ60%オフくらいだったかもwあまりにもリッキーがつかまりすぎていたが、石森はタイガーのツームストンパイルドライバーを食らってすぐまた、マルビンにタッチしたのが驚いた。とはいえ、頸椎を負傷し欠場になったことを考えると、すでに首にダメージがあったのかもしれない。

マルビンは幻惑的な動き、あるいは金本が得意とするアンクルホールドでたびたび逆襲をしたが、2対1ではいかんともしがたい。タイガーの雪崩式のダブルアームスープレックスから、金本の高角度タイガースープレックスを食らっては仕方ない。試合運びの巧みなベテラン挑戦者組に軍配が上がった。

…で、金本のマイクアピール。やっぱり何言ってるのか本当にわかんねえ(笑)いつぞやの佐藤光留の「餅を食べる金本浩二」の物まねは本当にそっくりだったようだw登場した金丸と平柳の挑戦を受ける新王者組。金丸にも、「関西弁で何言ってるか分かんねえよ!」と突っ込まれる。平柳は「この前負けたって言ってたけど、覚えてませーん」と相変わらず飄々としている。後楽園での戦いが楽しみだ。

7. ●モハメド・ヨネ - ○小島聡
  ※ 11分50秒、ラリアット → 体固め

奇跡のG1優勝を果たした小島がノアのマットに登場。VTRでヨネは「ギッタンギッタンにしてやるからよ!と死亡フラグを立てまくり。試合はヨネが押し気味だが、いかんせん攻めが単調。決め技の後は続かない。挽回した小島が、渾身のラリアットを一閃すると、切りもみ式に吹っ飛んで行った。吹っ飛びぷりがあまりにも華麗だったので、むしろヨネを見直してしまったw

8. ○潮崎豪 - ●中邑真輔
  ※ 19分08秒、変型ゴーフラッシャー → エビ固め

G1では30分時間切れ引き分けの両者が再び激突。この日の中邑はなりふりかまわない様子で、日ごろのクールさはどこへやら。とにかくどこでもいつでも、ひざ蹴り状態。めちゃくちゃな攻め方だ。一体この日の潮崎は何発膝をくらったのやら。相当なタフさである。

一方で、潮崎の逆水平チョップが決まるたびに中邑は胸を押さえてうずくまる。マジで痛そうだ。潮崎は中邑のひざ蹴り対策のつもりか、足に向けてチョップやラリアットを放つことが多かった。中邑の技を再三受けながらも、後頭部へのボマイェを喰らいながらも、逆襲に転じる。

ラリアット2連発をも耐え抜く中邑だが再び至近距離からのラリアットで有明コロシアムにすさまじい音が響き、中邑が吹っ飛ぶ。とどめとばかりにゴーフラッシャーが炸裂するが、これもカウント2.9。ここで、去年谷口とKENTAに放たれた変型のゴーフラッシャーの前に中邑が沈む。言葉で説明した場合変型リストクラッチ垂直落下式リバースDDTとなるのだろうが、まったく恐ろしい落とされ方だ。これを受けては中邑といえども…

これで、棚橋ばかりか中邑までもが潮崎に敗れたので正直驚いた。これからの潮崎はどうなっていくのか、目が離せません!

ところで試合後の中邑のコメント。鬱になりすぎ…wがんばって、中邑さん!
中邑「(『率直に今の気持ちは?』)苦しい、痛い、疲れた……精神的にも、肉体的にもボロボロ。なんでやんの、プロレス? そうまでしてなんでやってんの、プロレス? 心をえぐる、歓喜にわく、それがプロレスのリアル。あぁ、悔しいよ、自分に。潮崎がどうとか、このさい言わしてもらうけど、関係ない。自分自身、何と闘う? 自分、環境、自分で作った壁だろ。(『今日の潮崎選手はどうでしたか?』)どうだろうね? さんざん『薄っぺらい』とか『透けて見える』とかね、言ったけど。若干、若干だよね、ホント。ほんのちょっと、前とは違ったようには見えたけど、まだまだ。アイツ、誰かと闘ってんの!? ただ試合こなしてるだけじゃないの? もっとさらけ出せよ。もっとさらけ出せって。いまのまんまじゃ、なんにも背負ってねぇ。十字架、背負ったほうがいいんじゃねぇの、アイツは? ノアにいるから、アイツに立ちはだかるヤツなんかいねぇんだろ。だったら自分でやるしかねぇぞ、潮崎。(『中邑選手にとって今日の一戦はどういう意味を持つ?』)なんつうか、自分の築き上げてきたものを、それがもしかしたら崩れたんじゃないかと感じるよね。でも生きてるよ。理不尽な、受け入れがたい世界でも、生きるしかないでしょ」

9. [ GHCヘビー級選手権試合 ]
  ○杉浦貴 - ●秋山準
  ※ 25分25秒、雪崩式オリンピック予選スラム → 片エビ固め

5月2日のグローバル・リーグ戦でも激闘を繰り広げたこの二人。まさに鉄板カード。10年前の旗揚げでは秋山がメインで試合をし、当時杉浦はまだ練習生だった。そして、時は巡り、二人が創立10周年大会。これが因縁か!

秋山と杉浦の入場だけで、すでに有明コロシアムが壊れ沿うくらいの大歓声。期待の高さがうかがえる。激しい打撃戦とグラウンドの展開は予想された通りだが、秋山が場外で早くもエクスプロイダー!マットを剥がした秋山に、杉浦がエプロンサイドを使った凶悪なネックスクリュー。浅子トレーナーが駆け付ける事態となり場内騒然。大ダメージを負った秋山はそれでも自力でリングへ。
 
秋山の首へ容赦のない杉浦のストンピング、エルボーといった厳しい攻め。スリーパーホールド、さらにヒザ蹴りが2連発。エルボー合戦でも完全に秋山は守勢に。なおも首4の字固めで絞められ、ロープを利用した恐ろしいネックスクリューが再び襲いかかる。

しかし、さすがは歴戦の強者。数々の修羅場をくぐりぬけてきた秋山は、顔面蹴りを連発で食らいながらも立ち上がる!
ジャンピングニーで反撃。さらに串刺しニー、投げっぱなしジャーマンとたたみかけ、そして青タイツ時代が懐かしいダブルアーム式フェースバスターから後頭部へのダイビングエルボーのコンボ。
直下式ブレーンバスターからフロントネックロックで王者にギブアップを迫る。

杉浦もアンクルホールドを狙うが、ロープに逃げられる。再び打撃戦になり、杉浦が押し気味。秋山のエクスプロイダーに、杉浦も直後に投げっぱなしジャーマンで対抗。再びアンクルホールドのえじきになった秋山だが、これをしのぐ。

杉浦はジャーマンに、ドラゴンスープレックスのコンボ、秋山もエクスプロイダー2連発で反撃。秋山はフロントネックロックで再び締め上げ、後頭部への強烈なヒザ蹴りが炸裂し王者を追い込む。追撃のスターネスダストをもこらえた杉浦に、秋山はなおもフロントネックロックを仕掛ける。だがこれは、杉浦は投げて返した。

激しいエルボーの攻防から、秋山を杉浦がコーナーポスト直撃のジャーマンで投げ捨てる。ヒザ蹴りからついにオリンピック予選スラムが炸裂。それでも秋山は耐える。杉浦は執拗なヒザ蹴り連発から、さらにもう一撃オリンピック予選スラムを決めるも、不屈の闘志で秋山はフォールを跳ね返す。粘る秋山に対して、これでもかというほどの張り手を浴びせる杉浦。力尽きたように崩れ落ちる秋山。ほぼKOといっても過言でもない状態だった。

勝勢の杉浦が最後に放つ技は、潮崎や真壁を葬った自身最大の技。トップロープからの雪崩式オリンピック予選スラムでついに勝利を勝ち取った。

試合後、健闘をたたえ合う両者。まさしく漢と漢の戦いだった。秋山は衰えたかもしれないけど、それでも非常に立派な戦いぶりで見事。杉浦も、素晴らしいタフネスと何でも投げちゃう技術と力の持ち主。崇高なる王座戦だった。潮崎が次の挑戦者になったが、両者ともに以前よりも強くなっている。昨年の武道館を上回る激闘は必至。方舟の今後が楽しみだ。鼓太郎も戻ってくる。丸藤副社長は復帰して以来、生き急いでいるかのような八面六臂の活躍だったので、ゆっくり静養してほしいです。

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