馬車郎の私邸

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プロレスリング・ノア「グローバル・タッグリーグ戦2011」 最終戦2011/4/29

最近はノア観戦記もりぼんの感想もすっかりごぶさたなので、早めに今回は感想を書いておこうと思います。自分が、NOAHを初めて生観戦するきっかけは、このグローバル・タッグ・リーグの開催でした。2010年のはまだ書いてませんが、毎年最終戦は観に行くようにしています。
プロレスリング・ノア グローバル・タッグリーグ2008開幕戦 3月29日後楽園ホール
プロレスリング・ノア グローバル・タッグリーグ2008最終戦 4月29日日本武道館 
プロレスリング・ノア「グローバルタッグリーグ’09」最終戦5/6日本武道館


丸藤・青木組が試合前にベルトを返上。丸藤は明らかに右腕に力が入っておらず、やはり前と同じように神経のほうに異常がある様子。客席からは「ゆっくり休めよ~」と丸藤を気遣う声が飛び交う中、なんとKENTAが奇襲!丸藤にDDTを決め、右肩を痛めつける。これはさすがに引くな…と思ったけど、これは今のKENTAなりの表現なんだろうな。仕方ない。

1. ○マイキー・ニコルス - ●シェイン・ヘイスト
  ※ 6分35秒、首固め

ジャパニーズスタイルのプロレスをよくわかっているなぁ、という感じでした。いつかこの2人が、NOAHのベルトに絡む日がきたらうれしい。

2. 小川、○マルビン - 中嶋、●起田
  ※ 12分08秒、ジャックナイフ固めを返して → エビ固め

小川、マルビン組は、前回ベルトは取れなかったけど、いいタッグ。試合巧者同士、間の取り方や客席とのコミュニケーションといった部分まで含めて、上手い。小川と中嶋は本当に手が合うので、この2人が組んでみるのも案外面白いのかもしれない。GHCジュニア挑戦が決まっているマルビンは、動きも軽快で打撃も力強い。調子はずいぶんよさそうな印象を受けたので、有明コロシアムはどうなるか。

3. 鼓太郎、○青木、石森 - KENTA、金丸、●平柳
  ※ 10分07秒、反則(イス攻撃)

ゴング前に青木がKENTAにつっかかり、いきなり大荒れ。鼓太郎と平柳、青木とKENTA、金丸と石森が場外でやり合い、リングには選手不在のまま。ようやく金丸と石森がリング内で戦い始めても、青木とKENTAはそっちのけで場外乱闘続行中。青木は、KENTAの例の行為が相当腹に据えかねたようだ。ジュニアタッグ戦線が今後どうなるか気になるところ。

石森が長らくローンバトルから、6人が入り乱れる激しい戦いへ。NO MERCY勢は結局のところリング内ではいつも正統派のファイトスタイルをするので、普通に良い試合。このメンツならそりゃもちろんいい試合になるに決まっているだが…もっと見ていたいなと思っていたら、平柳が完全に確信犯で、椅子で青木の頭に一撃して反則負け。試合後も、金丸が石森に垂直落下式ブレーンバスター、KENTAが鼓太郎にGo2sleep。マイクでKENTAがアピールしたのだが、さてこれから一体どんな活動をしようというのか。実に気になるところだ。

4. [ GTL公式戦 ] バイソン、●雅央 - ○佐々木、宮原
  ※ 18分45秒、北斗ボム → 体固め

マサオワールド全開。一挙手一投足がおもしろすぎるwバイソン、雅央組は地味に勝ち点を上げており、台風の目の役割を十分に果たしてた。健介は最近、目立たないが、ベルトに興味ないのか?杉浦とのシングルはぜひ見てみたい。

5. [ GTL公式戦 ] ○潮崎、谷口 - ●ヒーロー、カスタニョーリ
  ※ 18分45秒、変型ゴーフラッシャー → 体固め

ヒーロー、カスタニョーリ組はあまり勝ち点をあげてないのが意外。2人とも2メートルの長身ながらヒーローは信じられないほど身軽で、カスタニョーリは驚異の背筋力でブン投げまくる。すっかりこの2人はNOAHに定着した感があり、声援もものすごい。もっと評価されるべきだよな…

潮崎、谷口組は分断されながらも実によく粘った。最後の変形ゴーフラッシャーは、いつ見ても怖い技だ。正調のゴーフラッシャーを出さずに、こっちで試合の決着を付けた意味はやはりKOWが手ごわいことの証左だろう。


6. [ GTL公式戦 ] 高山、○佐野 - ●森嶋、吉江
  ※ 14分37秒、北斗ボム → 片エビ固め

いきなり吉江のダイビングボディプレスで高山が戦闘不能状態。佐野さんが一人で二人をずっと相手にする展開。森嶋、吉江の体重の暴力にさすがの佐野さんも大苦戦。ボディプレス、タックル、ラリアット、投げ技、どれをとっても体重があることの強さ、デカい奴の強さを見せつけまくるという感じ。凄まじい、圧倒的な体重の暴力。

高山のニーリフトも、佐野さんのソバットも、森嶋、吉江の厚い脂肪の前に威力を吸収されてしまい、危ない場面も多かったが、最後に大逆転。高山が、森嶋と吉江にエベレストジャーマンを連発。佐野が森嶋の巨体をジャーマンとフルネルソンで投げ、その後、高山の顔面ニーリフトと、佐野の必殺顔面ソバット2発がそれぞれ森嶋に炸裂!しかし、森嶋はそれでもフォールを許さない。驚異の粘りだ。しかし、最後エグい角度のノーザンライトボムで森嶋を投げ切った佐野さんが、薄氷勝利。

7. [ GTL公式戦 ] ●杉浦、ヨネ - 秋山、○齋藤
  ※ 20分45秒、デスブランド → 片エビ固め
  ※ 「グローバルタッグリーグ2011」 秋山&齋藤組の優勝

杉浦、ヨネと、秋山、齋藤の並々ならぬ気合の入りように、満員の後楽園ホールはすごい熱気に。杉浦、秋山のエルボー合戦、ヨネと齋藤の蹴り合いが初っ端から凄まじい。5分ごろ、杉浦の秋山に対する場外へのネックスクリューで、ピタリと秋山の動きが止まり、場内は騒然。この技に秋山は弱いのか、去年のグローバルリーグやGHCタイトルマッチでも、この技をくらって動きが止まってしまっていただけに、非常に心配。が、雄叫びをあげる杉浦がエルボーや蹴りで、秋山に闘魂を注入!苛烈な打撃を喰らいながらも復活した秋山が、ランニングニーで状況を打開。

その後は、齋藤がタッチワークの早いヨネと杉浦を相手に奮闘。ところどころで秋山が齋藤のフォローに入っている。フォールのカットのみならず、突進をかけるヨネや杉浦にそれぞれエクスプロイダーを合計3発ずつ放った。さらに杉浦も秋山も、顔面に何発もヒザをぶち込みあう激しい戦いが加速する。ヨネの後頭部への回し蹴りもエグいことこのうえない。齋藤のスイクルデス(延髄斬り)が何回か決まったが3カウントは入らず。ヨネと齋藤のラリアットもこの日何発飛び交ったのかわからないくらいだった。

勝負の行方は、齋藤と杉浦の一騎打ちになった。ここで、杉浦が鬼気迫る打撃のラッシュ!エルボーも張り手もナックルも容赦無い。しかし、齋藤の裏拳が炸裂して流れが変わる。杉浦のスープレックスが幾度と無く齋藤を襲うが、随所で破壊力のあるラリアットが火を吹き齋藤の反撃ムードが高まる。場内も割れんばかりの、大"齋藤"コールと、大"彰俊"コールに包まれる。スイクルデスもジャーマンも杉浦はフォールを奪われない。"あの"バックドロップ2連発のあと、取っておきのフィニッシュホールド"デスブランド"の封印を解いた齋藤が、杉浦から文句なしの3カウントを取った。まさに、禁断の技といった趣のこの技は、本当に滅多には見られない。それにしても、初めて生でこの技を見たが、まさしく戦慄の一撃という呼び名がふさわしい。これをくらってはさすがの杉浦も返せまい…


優勝の瞬間、秋山が齋藤に抱きつくほどの喜びよう。インタビューでは、家でお利口に待ってるニャンコにも、いつも厳しく見守ってくれる最高の友・秋山準にもありがとうという茶目っ気のある齋藤さん。三沢さんの件があったけど、笑顔がすっかり戻ってよかった。秋山も晴れ晴れとした笑顔が印象的だった。帰りに、のあのあくじをやったら、サインがあたったので、秋山のを選びました。ラッキー♪