馬車郎の私邸

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(承前) キュゥべえの台詞に学ぶビジネス思考 (9-12話編)

以前書いた、御社の営業・採用活動は、キュゥべえ・ドラッカー流営業メソッドで変わる!(1-9話編)の続きです。キュゥべえの劇中の台詞を通じて、今日のビジネス環境の理解に役立てましょう。 第10話
「本当にもの凄かったね、変身したまどかは。彼女なら、最強の魔法少女になるだろうと予測していたけれど…。まさかあのワルプルギスの夜を、一撃で倒すとはね」
「遅かれ早かれ、結末は一緒だよ。彼女は最強の魔法少女として、最大の敵を倒してしまったんだ。
 もちろん後は、最悪の魔女になるしかない。今のまどかなら、おそらく十日かそこいらで、この星を壊滅させてしまうんじゃないかな?ま、後は君たち人類の問題だ。僕らのエネルギー回収ノルマは、おおむね達成できたしね」


「遅かれ早かれ、結末は一緒だよ。御社は最強のソフトウェア企業として、最大の競合他社を倒してしまったんだ。もちろん後は、最悪の独占企業になるしかない。」

第11話
「例えば君は、家畜に対して引け目を感じたりするかい?」
「彼らがどういうプロセスで、君たちの食卓に並ぶのか」
「その反応は理不尽だ」
「この光景を残酷と思うなら、君には本質が全く見えていない」


「例えば御社は、下請けに対して引け目を感じたりするかい?」
「彼らが作った部品がどういうプロセスで、御社の製造ラインに並ぶのか」

「彼らは人間の糧になることを前提に、生存競争から保護され、淘汰されることなく繁殖している」
「牛も豚も鶏も、他の野生動物に比べれば、種としての繁殖ぶりは圧倒的だ」
「君たちは皆、理想的な共栄関係にあるじゃないか」


「彼らは部品を供給することを前提に、市場競争から保護され、淘汰されることなく存続している」
「君たちケイレツ企業は皆、理想的な共栄関係にあるじゃないか」

「寧ろ僕らは、人類が家畜を扱うよりも、ずっと君たちに対して譲歩しているよ?」
「曲がりなりにも、知的生命体と認めた上で交渉しているんだしね」


「寧ろ弊社は、御社が外注企業を扱うよりも、ずっと御社に対して譲歩しているよ?」
「曲がりなりにも、ビジネスパートナーと認めた上で交渉しているんだしね」

「数え切れないほど大勢の少女が、インキュベイターと契約し、希望を叶え、そして絶望に身を委ねていった」
「祈りから始まり、呪いで終わる――これまで、数多の魔法少女たちが繰り返してきたサイクルだ」
「中には、歴史に転機をもたらし、社会を新しいステージへと導いた娘(こ)もいた」
「彼女たちを裏切ったのは僕たちではなく、寧ろ自分自身の祈りだよ」
「どんな希望も、それが条理にそぐわないものである限り、必ず何らかの歪みを生み出すことになる」
「やがてそこから災厄が生じるのは当然の節理だ」
「そんな当たり前の結末を裏切りだと言うなら、そもそも、願い事なんてすること自体が間違いなのさ」
「でも、愚かとは言わないよ」
「彼女たちの犠牲によって、人の歴史が紡がれてきたことも、また事実だし」


「数え切れないほど多くの起業家が、株式公開し、そして市場から退出していった」
「祈りから始まり、呪いで終わる――これまで、数多の企業たちが繰り返してきたサイクルだ」
「中には、歴史に転機をもたらし、社会を新しいステージへと導いた企業もあった」
「起業家たちを裏切ったのは株主たちではなく、寧ろ自分自身の経営理念だよ」
「どんな希望も、それが市場の条理にそぐわないものである限り、必ず何らかの歪みを生み出すことになる」
「やがてそこから災厄が生じるのは当然の節理だ」
「そんな当たり前の結末を裏切りだと言うなら、そもそも、起業なんてすること自体が間違いなのさ」
「でも、愚かとは言わないよ」
「起業家たちの犠牲によって、ビジネスの歴史が紡がれてきたことも、また事実だし」

「そうやって過去に倒産したベンチャー企業の起業家の全ての涙を礎にして、今の君たちの暮らしは成り立っているんだよ」
「それを正しく認識するなら、どうして今更、たかだか数件の倒産だけを特別視できるんだい?」


第12話

「数多の世界の運命を束ね、因果の特異点となった君なら、どんな途方もない望みだろうと、叶えられるだろう」
「さあ、鹿目まどか――その魂を代価にして、君は何を願う?」
「――!」
「その祈りは――そんな祈りが叶うとすれば、それは時間干渉なんてレベルじゃない!」
「因果律そのものに対する反逆だ!」
「はっ」
「――君は、本当に神になるつもりかい?」


「数多の事業の運命を束ね、巨大コングロマリットとなった御社なら、どんな途方もない時価総額の企業の買収だろうと、叶えられるだろう」
「その買収は――そんな祈りが叶うとすれば、それはシェア1位なんてレベルじゃない!」
「独占禁止法そのものに対する反逆だ!」