馬車郎の私邸

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名曲紹介45:「エブリデイワールド」(早見沙織、東山奈央)「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続」ED:俺ガイル延期だって?青春の今・昔に思いを馳せよう

 まろやかでコクがある味わい。音楽でも美声に酔うことができる。「エブリデイワールド 」はそんな1曲だ。

 

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(CDジャケットより)

「エブリデイワールド (作詞:藤林聖子、作曲:黒須克彦)」はこの4月から完結編となる3期放送を開始(する予定だっ)た「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」2期のエンディングテーマだ。

 歌うのは早見沙織(as雪ノ下雪乃)& 東山奈央(as由比ヶ浜結衣)。いずれ劣らぬ美声の実力派声優だ。アニメファンなら説明無用だろう。有り体に言えば、どちらも耳に心地良い音波を発している。緩やかで滑らかな「エブリデイワールド」の旋律は、存分に両人の歌声を引き立てている。

 作品は人間関係を丹念に描いている。ライトノベルが小説原作として、ラブコメ・アニメの良作を多数輩出していた頃の作品に当たる。したがって、安易なテンプレ的な展開や表現に逃げ込まず、青春の人間模様を真正面から描いている点が魅力的だ。

主人公・比企谷八幡(c.v.江口拓也)はぼっちで陰気な奴だが、時に汚れ役・憎まれ役的な立ち回りも厭わない、ある意味でそれは漢の中の漢だ。しかし、こうした行動を他人を信用して任せることができない性格ゆえの行動でもあり、何とも悩ましい人物である。ただ、共感できるシーンや言動は多いかもしれない。孤独な時代を生きた人間なら尚更そうだ。

雪ノ下雪乃、由比ヶ浜結衣の2人のヒロインはそんな八幡と時に協力して、時にぶつかり合いながらも、絆を深めていく。「エブリデイワールド」の歌詞にあるように、Bメロ「平静さを装うためだけ 振る舞い方の方程式を解いてばかり」なのだ。

青春をサビ後半で端的に歌っている点も特色だ。「はみ出す気持ち 臆病なまま  誰もみな傷ついていく」し、「変わる自分に 戸惑いながら 誰もみな大人になる」のだ。このくらいの年頃とはそういうものなのかもしれない。青春を今過ごしている人にも、青春を懐かしむ人にも聴いてほしい1曲だ。