馬車郎の私邸

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名曲紹介44:田辺 弘明「Explosion Soul」 NOAH清宮海斗入場曲 まるでFFの戦闘曲のようなかっこよさ!

あなたの会社の新入社員が、会社を牽引する存在だったとしたら…どうだろうか?だが、それは実際、プロレスリング・ノアではあり得たのだ。

 

清宮海斗選手は1996年7月17日生まれ。2015年12月9日デビューだ。海外武者修行から凱旋後に、2018年に潮﨑とタッグを結成しグローバルタッグリーグ2018を優勝。さらに2018/4/29新潟でGHCタッグに挑戦し王座戴冠。自身初のGHC戴冠を果たすとともに史上最年少GHC戴冠記録を更新した。同年11月にはGLOBAL LEAGUE2018で優勝。2018/12/16横浜で杉浦貴が保持するGHCヘビーに挑戦し奪取した。

 

1年でタッグ・シングルのリーグ戦・ベルトの栄冠を一手に集めたレスラーは、そうはいない。この一事をもってしても、勝負所を逃さない強さを持っている選手だということが、人生においても、試合においても示されていると言えよう。2019年は通年でGHCヘビーのベルトを防衛したというのも、見ている分には自然に受け入れてしまったが、冷静に考えれば、一般企業の大卒新入社員の年の選手がエースの仕事をしている。とんでもないことだ。

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(写真は公式HPより)


清宮海斗選手の入場曲は、 田辺弘明氏作曲の「Explosion Soul」 。若いエネルギーの爆発にふさわしい楽曲だ。静と動はプロレス入場曲において重要である。「Explosion Soul」 も、まずは予感から始め、選手が花道から出て来て、戦場たるリングに歩を進めるという3幕攻勢にフィットしている。

 
冒頭イントロは意外にも憂いを帯びたピアノの旋律。これは団体存続に苦慮する中、鈴木軍の2年に亘る侵攻を受ける苦悩の日々を暗示している面もあるのかもしれない。静かな出だしから一転して、ブリッジをはさみそこから激しく一気に盛り上がっていく。

 

メインの旋律は、伸びやかでどことなくシリアスな風情で、かっこいいの一言だ。噛めば噛むほど味が出るタイプでもある。例えるならファイナルファンタジーの戦闘曲に似ているかもしれない。まさに大一番の戦いに挑むレスラーの凛々しさを表現していると言えよう。

 

さて、グローバルタッグリーグ2020全公式戦は、DDT UNIVERSEにてTVマッチで配信されることになった。昨今の情勢に鑑みた措置だ。その場に観客のいない試合は、音がよく聞こえる。選手の息遣い、技の衝撃音、レフェリーやセコンドの声。眼差すー眼差されるの関係が物理的には変わるけれども、デジタル・遠隔の場合においても、戦うー戦いを見る関係は同じだ。入場曲は試合前、戦いの予感を高め、盛り上げるスパイスなのである。

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