馬車郎の私邸

漫画、アニメ、ゲーム、音楽、将棋、プロレス観戦記など「趣味に係るエッセイ・感想・レビュー記事」をお届けします!ある市場関係者のWeb上の私邸

【ネタバレあり注意】りぼん2020年7月号感想―酒井まゆ新連載「ハローイノセント」、香純裕子「古屋先生は杏ちゃんのモノ」最終回

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ネタバレありですみませんが、本誌感想ゆえご容赦ください。本来、このブログは「りぼん」の感想を書くブログなんです。2000年2月号=中学1年から読んでいるので、もう20年ですね、途中1、2年中断はありましたが…新ブログ「読書で現役世代を元気にするブログ!」立ち上げもあって、最近はご無沙汰でした。そういうわけで、りぼん2020年7月号の感想を書いていきます。しばらく本誌を読んでいない人にも向けて、今どんな感じかを含めて書きたいので、ほどほどのネタバレにとどめて、書いていきますね。

香純裕子「古屋先生は杏ちゃんのモノ」最終回は大団円!

 最新11巻が5月発売した「古屋先生は杏ちゃんのモノ」が無事大団円を迎えました!これはかなりお気に入りのマンガで、香純裕子先生のふんわりとしたタッチの柔らかい絵柄は大好きです。教師との恋愛という禁断のテーマは「りぼん」で扱うのは難しいと思っていましたが、絶妙なバランス感覚でしっかりとまとめ上げました!「古屋先生は杏ちゃんのモノ」というタイトルもバッチリと決めの一コマに落し込んでいて、「ゼロの使い魔」並みにお見事です!最後に、キミシマンには、ゲーテの言葉を贈ろう。「恋愛と情熱とは消え去ることはあっても、好意は永遠に勝利を続けるであろう。」

酒井先生、春田先生20周年おめでとうございます!新連載「ハローイノセント」好発進!槙先生お疲れ様でした!

まずは20周年めでたい!2019年に20周年を迎えていた槙ようこ先生の引退はファンとして惜しいのですが、槙ようこイラスト集 Graduation はファンブック的要素もあって、美麗なイラストを堪能できる大満足の1冊でした。

酒井まゆ先生新連載「ハローイノセント」は楽しみなスタートです。あえて真面目な男性主人公、ややすさんだ感じとサバサバ感の同居したヒロインの組み合わせは斬新で、どう話を展開するのか目が離せません!

春田なな先生は20周年企画としてアニバーサリー付録がついています。星空をイメージしたポーチとイヤリングは豪華ですね。新連載3話目の「キスで起こして。」は義理の姉弟の波乱の学校生活を描きます。フル・デジタル作画へ移行した春田先生ですが、トーンが減って本誌連載の色合いでは、非常に爽やかな感じになっています。

 村田真優先生以下、主軸を担う連載陣!

今の「りぼん」のエース的存在としては、既刊13巻ご長寿連載「ハニーレモンソーダ」の村田真優先生です。デビュー15年にあたりますが、円熟味を増してきています。こっ恥ずかしいところも多々ありますが、独特の空気感で乙女心をガンガン刺激してきます^^

「ハツコイと太陽(木下ほのか)」、「吸血鬼と薔薇少女(朝香のりこ)」、「ふたりのポラリス(柚原瑞香)」、「初×婚(黒崎みのり)など他の連載陣も粒ぞろいです。「初×婚」は驚くべきことに、8月号の付録は「ゼクシィ」コラボの「ミニ婚姻届」だそうです!それにしても、一時、本誌よりもやたら増刊のほうが面白い時期がありましたが、その頃の人達が軒並み活躍してくれていて嬉しい限り。「さよならミニスカート(牧野あおい)」の連載再開も待たれるところです。7月号で最終回の「神様になれる日まで(熊乃すず)」、読み切り「恋は小説よりも奇なり(茂里まりも)」はどちらも描線や輪郭に特長がある作家のようで、今後の活躍に期待ができそうな予感です。

りぼんならではのカオスなギャグも健在!

「ちびまる子ちゃん」さくらももこ先生、「チョコミミ」園田小波先生がお亡くなりになったのは悲しいですが、りぼんの4コマをはじめとするギャグ連載陣は、変わらぬ破壊力です。

連載が四半世紀を超える「HIGH SCORE」は相変わらずで「絶叫学級」のお株を奪うド迫力でした(掲載ページ順を逆にすべきでした…)。理屈はいらないです。ゴリ押しです。6月号の「オヤジ女子高生☆」異世界転生編も有無を言わさず笑わされてしまいました。

佐和田米「アクロトリップ」もシュールなギャグが冴え渡っています。青井真央「恋せよキノコ」も可愛らしいですし、「鬼滅の刃」ともコラボしたカナヘイ「ゆるっと成仏」に加え、前川涼「アニマル横町」も健在です。

 

 「りぼん名作紹介」始めます!

冷やし中華始めました……ではなく 「りぼん名作紹介」を近日始めます!宣言することで自分を追い込むという目的もありますが、まとまった形で往年の名作から最近のヒット作まで、作品別に紹介をしていきたいと考えています。

私は、りぼん作家関連コミックスを計568冊所有しています(汗)先日大規模に本棚を整理したのですが、やはり面白い作品を紹介しないのはもったいないなと思いました。

f:id:MrBizSupport:20200603190201j:plainこんな感じです…(ママレ完全版は別の場所)

椎名あゆみ&高須賀由枝 作品紹介&レビュー、そして2003年前後のりぼんについて」、「小花美穂 既刊25冊レビュー」、「2011年の「りぼん」の発行部数と、私の「りぼん」購読史」などで散発的に書いてきましたが、体系的にしっかりご紹介したいなという気持ちがふつふつと湧いてきました。「りぼん名作紹介」のカテゴリを設けて、近日スタートしていきたいと考えています。今後とも宜しくお願いいたします!

 

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