馬車郎の私邸

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「ハニーレモンソーダ」祝・実写映画化!20年りぼんを読んできた私の率直な感想、キャスト(ラウール、吉川愛)も注目!

祝・実写映画化決定!「りぼん」の看板マンガ「ハニーレモンソーダ」にとって明るい話題です。テラスモール湘南やみなとみらいをロケ地に目撃情報、神奈川県を中心にエキストラ募集があったなどの噂がネット上であったそうですが、「ハニーレモンソーダ」だったとは、嬉しい限りです。吉沢亮主演の「ママレード・ボーイ」以来のりぼん実写映画化作品ですね!(参考:映画版感想

公開時期は2021年夏!原作「ハニーレモンソーダ」とは?

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映画原作の「ハニーレモンソーダ」は、『りぼん』で2016年2月号から連載中の看板マンガです。 コミックスの累計発行部数が400万部(電子版含む)を突破しており、何らかのメディアミックスの機運が高まっていました。2021年夏に全国公開予定の実写映画として映像化されるのは、原作ファンとして喜ばしい限りです。一方で村田真優先生のマンガの独特の空気感を実写で再現するのは難しいのではないかと心配もひとしおでもあります。

主人公・石森羽花役は躍進中の女優・吉川愛さん

界と出会い“石”と呼ばれていた過去の自分から変わりたいと思い、 成長していくヒロインの羽花を演じるのは、 Instagramのフォロワーも55万人(2020年9月現在)を超えている、新進気鋭の女優・吉川愛さん。芸歴は何と3歳からだとか!

コメントによれば、「親友からすすめてもらったことをきっかけに以前から読ませていただいていました」と、既に読者でした。そういえば「はじこい」にも出てましたね!

主な出演作はTVドラマ

TVドラマ『初めて恋をした日に読む話』(2019年/TBS)

大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』(2019年/NHK)

TVドラマ『恋はつづくよどこまでも』(2020年/TBS)

映画『虹色デイズ』(2018年)、『十二人の死にたい子どもたち』(2019年)

『のぼる小寺さん』(2020年)

2020年度後期NHK連続テレビ小説『おちょやん』への出演も決定しています。

奥深い優しさを秘めるカリスマ男子・三浦界役はSnow Manのラウールさん!

ラウールさんはSnow Manの最年少メンバーで17歳。Snow ManのCDデビューは20年1月ですが、結成自体は2012年でした。最年長の深澤辰哉さんとは11歳差だそうです。

187cm、185cmとも言われる長身で、父がベネズエラ人、母が日本人のハーフ。日本で育ち、ベネズエラにも行ったことが無いため、ベネズエラの公用語であるスペイン語は全く話せないとのこと。趣味はダンス、ゲーム、食べること、特技はダンス、数学。というわけで、巧みな身のこなしにも期待できそうです。

髪をレモン色の金髪に染め、 塩対応なところもあるけど、 実は誰よりも優しい“レモンソーダ男子”の界を演じるというわけで、今回が映画単独初主演になります。

ちなみに、カリスマ性とやさしさを持った"男の中の男"三浦界を演じるにあたって、すでに原作を読破済み。「こんなに女の子をドキドキさせる役を僕が演じられるのかという心配がありました」、「 なぜか僕も界くんにキュンキュンしてしまうくらい(笑)、 すごく大好きな作品になりました」とコメントしており、「ハニーレモンソーダ」の虜になってしまったようです。演技は未知数ですが、明らかに画面映えする容貌だけに、楽しみですね。しかし、三浦界を演じるのは誰がやってもハードルは高く、役者としての将来を左右する試金石になると思います。

俳優としての主な出演作は……

TVドラマ『簡単なお仕事です。 に応募してみた』(2019年/NTV)
TVドラマ『 決してマネしないでください。』(2019年/NHK)
公開待機作に映画『滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie』(2020年)など

 

 実写化について、気になる評判・評価は?

マンガの実写化は成功・失敗両方が極端に分かれる傾向があり、実写映画を楽しく見る方法5選で書いたとおり、原作の実写化は嬉しくもあり、不安もあり悩ましいですよね。私もドキドキです。

公式Twitterでの発表に対するリプライを見ると賛否両論のように見えました。やはり事前のイメージと合ってる・合ってないの感覚が人それぞれあるようです。読んでる方の裾野が意外に広そうなだけに、千差万別です。キャスト云々にかかわらず、実写化それ自体が無理という声も多いです。たしかに、原作の独特の雰囲気は実写化の難易度が高いように感じます。原作自体、長編ではありますが起伏が激しい話ではないので、2時間の映画にまとめるには、脚本家の腕が相当に試されそうです。

長年のりぼんっ子である私の率直な思い

私としては、アニメ化やドラマ化が望ましいと考えていたのですが、Twitterのコメント欄では特にアニメ化が良かったという声も多かったですね。私も概ね同感です。ボイスドラマにおける石森羽花:小澤亜李、三浦界:江口拓也の二人の声優さんの評判が上々だっただけに頷ける話です。りぼんのアニメは、おはスタを除くと種村有菜先生の「満月をさがして」や吉住渉先生の「ウルトラマニアック」、松本夏実先生の「夢色パティシエール」以来ご無沙汰です。

ドラマは持田あき先生の「初めて恋をした日に読む話」、高須賀由枝先生の「グッドモーニング・コール」が手堅く面白かっただけに、「ハニーレモンソーダ」もドラマ化は案外ありかな?とも思っていました。

しかし、アニメ化だとDVDの売上、ドラマ化だとテレビの視聴率という命題があります。その点、実写映画化ならば親子2人以上での映画館来訪が見込める点で、企画としては通りやすい大人の事情があるのでしょうね。

ジャニーズのキャスティングは芝居ありきで選ばれていないときが多いと思いますが、「ニセコイ」での中島健人さんは体当たりの好演だったので、ラウールさんも非常にハードルは高いですが、頑張って欲しいです。吉川愛さんも、石森羽花の微妙な感情や変わっていく部分を2時間の映画のなかでどう再解釈するか、原作のイメージとの狭間で悩みそうですが、役者人生の岐路になる重要な抜擢だけあって、飛躍に期待したいです。

「ハニーレモンソーダ」は、とにかく石森羽花と三浦界の二人の物語ということで一貫している話です。キャラクターの相関図を描くまでもないくらい(笑)シンプルです。たとえるなら、野球でど真ん中にわかってても打てない160kmのストレートが来るイメージ。展開はわかっているのにキュンキュンしてしまう、そんな作品でしょうか。原作はそんな「二人の世界」を描く「漫画だからこそ良い」世界なのです。

とはいえ、前向きに捉えれば、「ハニーレモンソーダ」の実写映画化は、「りぼん」にとってメディア露出を大きく増やすチャンスです。「りぼん」の2019年1-3月の印刷証明付き発行部数は約14万部。四半世紀前から雑誌市場は半減してしており、「りぼん」も全盛期の20分の1以下ですが、まだ10万部の大台を割り込んでおらず健闘しています。ですが、やはり話題性はほしいところ。「鬼滅の刃」特集・コラボ、付録に婚姻届、春田なな・酒井まゆ両先生の20周年付録など、今年は特に仕掛けを打ってきた「りぼん」ですが、次の一手として良い打ち手になると期待します。

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「ハニーレモンソーダ」は最新14巻が発売されたばかりです。私は、全巻一気に4割引きで大人買いしました。600冊くらいりぼんマスコットコミックス系列を保有しているので、本の収蔵スペース上やむなく、電子版の購入でした。もちろん本誌でも読んでいたのですが(2000年1月号以来ずっと読んでます)、改めて一気に読んでみると「ごっ、ごぼう」の頃から羽花ちゃん成長したな、界くんは"男の中の男”だなと味わい深いです。原作は高校3年生編に突入しており、今後も目が話せない展開ですね!ゆくゆくまたレビューしたいと思っているので、お楽しみに!