馬車郎の私邸

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森高千里「雨」:邦楽スローテンポ・バラードの傑作【名曲紹介16】

名曲紹介43:「雨」(菊池志穂as館林見晴):雨モチーフの知られざる名曲で述べたとおり、「雨に感情はない。しかし、雨の降る様子や雨音に、人間は心情を投影する」。「雨」をタイトルやモチーフに掲げ、関連する心情や言葉を取り込むことで、多彩な表現が行われてきた。そこで、改めて様々な雨をモチーフにした名曲を紹介しようと構想を練っていたところ、私は気づいた。名曲紹介:16として「雨(森高千里)」を紹介しそびれていることに……

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邦楽で「雨」を扱った名曲と言えば、なんといっても「雨(歌・作詞:森高千里、作曲:松浦誠二、編曲:斉藤英夫)」だろう。1990年9月10日に発売、チャート最高順位は2位(オリコン)だ。

そのままズバリのシンプルなタイトルだが、「雨」の魅力はしっとりした雨の情景が浮かぶ歌詞と曲調、歌声である。わかりやすく、「雨」の曲として存在感を発揮している。サビの「雨は冷たいけれど濡れていたいの 思い出も涙も流すから」は、私のようにリアルに雨の日に振られた人でなくとも、共感できるだろう。「雨」の曲らしさを総合的にしっかり表現している点においては、随一だ。まさに、邦楽スローテンポ・バラードの傑作と言えるだろう。

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