馬車郎の私邸

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【観戦記】プロレスリング・ノア 2016年10月23日(日)横浜文化体育館

1月以来の横浜大会。妻とショッピングを横浜西口で楽しみ参戦しました。
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「ドンマイドンマイッ!」三沢光晴、ミシマ社
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第1試合
マイバッハ谷口、齋藤彰俊、●友寄志郎
5分45秒 ファンキーバスターボム→片エビ固め
モハメド ヨネ、○クワイエット・ストーム、小川良成
友寄は復帰したみたいで何より。ファンキーバスターボムはストームがほとんど参加していないように見えて、キン肉バスターを横取りフォールしているようにしか見えないので別の決め技を考えて欲しい。ダブルインパクト式で、ストームがダイビングラリアットと、ヨネのキン肉バスターの組み合わせなら勢いがついて威力がありそうだ。谷口は、杉浦との一戦を伝え聞く限り第1試合に出てる場合はなく、タッグでもシングルでももっと主張して欲しい。潮崎の影に隠れてちゃダメです。

第2試合
タイチ、●エル・デスペラード
5分40秒 片山ジャーマンスープレックスホールド
○原田大輔、熊野準
原田がきっかりまとめてニーアッパーから片山ジャーマンで決め。試合時間が短い1年以上やりあっているので鈴木軍とノア勢の攻防がとても洗練されてきた。あれ、そういえば今日はTAKAとK.E.Sがいない……いないと寂しくなってきました。

第3試合
飯塚高史●
6分45秒 サイト―スープレックス→片エビ固め
○マサ北宮
飯塚さんが花道から入場する北宮を急襲!四方でアリーナ席を破壊しまくり。ストンピングの雨を耐え抜き、北宮はショルダータックルと監獄固め !アイアンフィンガーを持ち出した飯塚をなんと怪力で抱え上げ、オクラハマスタンピートでコーナーに豪快に二回叩きつけ、スピア、サイトースープレックスで北宮が快勝。成長したなぁ。飯塚さんに普通に勝ってしまう存在になったんだと実感。

第4試合
鈴木みのる○
11分33秒 ゴッチ式パイルドライバー→体固め
●清宮海斗
期待の若手ホープがなんとみのるとシングルマッチの機会。このことがそもそもすごい。イリミネーションマッチでみのるをオーバー・ザ・トップロープで道連れにしたということで、自分でゲットしたチャンスというのがまた立派。エルボー対決から清宮がスピードで撹乱するも、タランチュラ式スリーパーに捕まり、場外戦になだれ込むと、みのるが清宮をパイプ椅子で殴打、張り手、鉄柵に据えてのヒザ蹴り連発も清宮カウント19で生還。

腕固めに捕らえられるが清宮はロープエスケープ。ドロップキックはみのるが回避。清宮がみのるに逆エビ固め。先輩レスラーが若手レスラーを前座で仕留める基本技という印象の逆エビ固めをあえてみのるに決めてみせるというのはセンスがあります。機敏な動きからバックをとった清宮が後頭部エルボー、背中へドロップキック!ミサイルキックからみのるを再び逆エビ固めに捕らえる!なかなかみのるはロープに逃げられない。

腕固めを華麗に回避するもみのるの怒涛のエルボー、張り手、顔面ヒザ蹴り連発から、スリーパーからゴッチ式パイルドライバーのフルコースまで出させての堂々の清宮敗北。工夫の動きがたくさん見られてデビュー一年とは思えない。脳天から落ちたのではなく、後頭部から落ちてグキッとなったので担架送りは心配。

第5試合
[王者]邪道、○外道
19分49秒 クロスフェイスオブJADO※王者組が初防衛に成功
[挑戦者]●拳王、大原はじめ 
ベテラン王者組がベルト殴打から奇襲スタート。場外とリングで王者組の老獪なラフファイトが同時進行。かなり長い時間のローンバトルを回し蹴りで打開した拳王から大原へタッチ。大原が風車式バックブリーカー、もう一発バックブリーカー!ムイビエンはカット。邪道は反撃のトラースキック。拳王が外道にトップロープからのフットスタンプ。その後ラリアットや打撃が乱れとび四者ダウン。拳王がエルボー、邪道が逆水平を打ち合うが、さらに拳王が強烈なキックを胸板に連発。死んだふりから邪道が拳王大原にラリアット。

スーパーパワーボムは大原が阻止。逆に大原が抱え上げ拳王との合体フットスタンプ。拳王がアキレス腱固めと大原がムイビエン。フィンランド式フォアアーム、蹴暴が立て続けに邪道に炸裂も、外道がカット。羅喉は邪道が回避。

邪道のクロスフェイスをアキレス腱固めで切り返すも、山本レフリーを利用し脱出。ここで外道が急所突き!瀕死の邪道が再び渾身のクロスフェイスに拳王を捕らえ、大原は外道に抑えこまれており救援に入れず、拳王無念のギブアップ。ペースにはまってしまった感じが否めず、大原、拳王組の敗北は致し方ない。この2人はシングルではまず勝つでしょうが、タッグではそうは問屋が卸さなかったというところ。タッグならではの試合という感じで面白かったです。

第6試合
[王者]小峠篤司
○15分44秒 キルスイッチ→体固め※王者が初防衛に成功
●[挑戦者]金丸義信
2人とも新しい入場曲。早々に場外戦となり、金丸の場外鉄柵ギロチンが珍しくかわされるが追い打ちに来たところをフロントハイキック、鉄柵ギロチン、さらにマットを剥がしてのDDT!

リングに戻り金丸がストンピング連発。スリーパーに締め上げる。さらに反転してキャメルクラッチへ移行。小峠がエルボーバット、金丸がかちあげエルボースマッシュ、ロープを使ってのチンロック、DDT。小峠はゼロ戦キック、場外へのトペ!

小峠がロープ際で蟹挟みから金丸捕獲、トップロープからダイビングボディプレスで10分経過。打撃撃ち合いはさみ、金丸が上に跳ね上げてのフェイスクラッシャー、エプロンでのDDT。ディープインパクト。タッチアウトは回避も、急所蹴りから旋回式DDT

トラースキックからキルスイッチも山本レフリーダウン中。タイチが介入ソバットも、原田がニーアッパーで撃退、ゼロ戦キックを食らった金丸がきりもみ式に吹っ飛び、前から後ろから顔面ヒザ蹴りからキルスイッチで小峠が金丸相手に堂々防衛成功。金丸から奪って防衛も成功の意義は大きい。試合後原田が握手した手を離さず挑戦アピール。

タイチとリベンジマッチをやってほしいところですが、原田とは組んでよし、戦ってよしデビューからの腐れ縁だし、まずはしっかりとタイトルマッチをして、年末また良い防衛戦を見せて欲しい。




第7試合
潮崎豪
●18分01秒 PK→体固め
○柴田勝頼
黒のショートタイツ同士の試合は新日でももうなかなか見られない。間違いなくこの2人には需要があります。試合の暴騰、サッカーボールキックとステップキックで潮崎を煽る柴田。潮崎は得意のチョップと場外鉄柵攻撃、助走をつけてのドロップキック。エプロンでギロチン式大根切りチョップ連発から顔面ヒザ蹴り。柴田もキックから場外鉄柵攻撃連発でやり返す。予想通り激しい試合展開。

ここで緩急をつけて柴田が潮崎に足4の字固め。ダイビングショルダーをエルボーで柴田が迎撃。コーナーに押し込みエルボー連発も逆に潮崎がマシンガンチョップ。ハンマースルーの手を離さず潮崎がダイビングショルダー。柴田があぐらをかいたまま潮崎のチョップを受け続け立ち上がり打撃ラッシュで反撃。

潮崎がフィッシャーマンズバスター、柴田が卍固め。互いにジャーマンを二発ずつ打ち合い。柴田がキック連発も潮崎のラリアットを被弾。キレイに決まったゴーフラッシャーをカウント2で返す柴田。打点の高い綺麗なドロップキック。膝立ちでエルボー打ち合い。潮崎が異常な音のチョップ連発。

潮崎をスリーパーに捕らえ柴田の切り札はスリーパースープレックス!さらにスリーパーで締め続け、PKで柴田が逆転勝ち! 山本小鉄さんが言うちょっと噛み合わない感じのいい試合でした。2人とも黒のショートタイツの試合って久々に見た気がする。

第8試合
[王者]○丸藤正道、矢野通
21分21秒 不知火→エビ固め※王者組が6度目の防衛に成功
[挑戦者]真壁刀義、●本間朋晃

矢野は、飯塚・矢野組として丸藤・杉浦組からベルトを奪った実績あり。あの時は、丸藤を手錠で鉄柵に拘束して、杉浦から鏡割でフォールしたのでした。奇しくもここはその時と同じ会場、横浜文化体育会館。

丸藤対本間で開戦。真壁に背中を殴られ続けながらコーナーマットを外す矢野。蟹挟みから丸藤が顔面ヒザ蹴り。真壁は丸藤のチョップに手を焼くが、コーナー上でのラリアットで丸藤を落とし、場外乱闘へ。

丸藤がドロップキックで脱出。コーナーマット外した矢野が本間を痛めつけるが、本間がDDT。代わった真壁が矢野に綺麗なノーザンライトスープレックス。丸藤が逆水平、チョップ、真壁が胸板も張り手。打撃とロープワークの攻防からジャーマンスープレックス!

ラリアットからスパイダージャーマンを狙う真壁だが矢野が阻止。丸藤のソバット、回し蹴り、トラースキックコンボ、真壁がラリアットでダブルダウン…本間が丸藤にラッシュ、こけしロケット2連発。真壁が矢野にラリアット。丸藤が真壁に背後から顔面へのトラースキック。

本間が丸藤に逆水平チョップ合戦を挑む。ドロップキックから、ブレーンバスターキャンセルのトラースキック。本間が連携を逆用して丸藤にこけしロケット、真壁が2人まとめてラリアット。本間がこけしロケットから垂直落下式ブレーンバスター!

さらに真壁・本間がラッシュ。こけしインパクトまで丸藤被弾も、こけしは回避。虎王が炸裂。しかし本間がこけし落とし。こけし狙いのコーナー上の本間に、矢野を踏み台に虎王!粘る本間に、空手仕込みの新技顔面回し蹴り、トラースキック、虎王が立て続けに炸裂、不知火で3カウント!

本間の技をすべて引き出しての防衛に、期待以上の熱戦でした。真壁も好きなレスラーなので、NOAHでも新日でもシングル王座にまた挑戦して欲しい。

第9試合
[王者]杉浦貴
●33分45秒 バーティカルスパイク→片エビ固め※中嶋が新王者に
○[挑戦者]中嶋勝彦

緊張感ある立ち上がりから、フライングメイヤーからのサッカーボールキックを互いに打ち合い。そういえば左利き同士。中嶋がハイキック一閃!杉浦ダウン。 緊急事態にみのるが救援入るが北宮が排除。花道ミドルキック連発も、杉浦反撃のフロントスープレックス。これは痛い……

胴体にテーピングぐるぐる巻きの中嶋に、杉浦が容赦なく背中へエルボー、鉄柵攻撃、椅子殴打!勝彦グロッキーだが杉浦のストンピング、切れ味鋭いエルボーが襲いかかるも、ドラゴンスクリューで脱出。しかし強烈なサッカーボールキックで悶絶。さらにはキャメルクラッチの追撃!

ダウン続く勝彦にストンピング、エルボー、背中へエルボー。しかし勝彦が蹴り足掴み、延髄斬り!顔面にフロントハイキック、胸板へミドルキック、トップロープからミサイルキック!場外にもつれ込み勝彦が鉄柱攻撃、エプロンから胸板に蹴り、蹴り、蹴り!

しかし走りこんでの蹴りは杉浦がフロントハイキックで迎撃、鉄柵、再びフロントハイキックに、鉄柵にのせての横回転ブレーンバスター! リングでは走りこんでの顔面ヒザ蹴りから雪崩式ブレーンバスター!ここでさらに逆エビ固めの追い打ちで20分経過。

逆エビ固めを辛くもロープに逃れる勝彦だが、杉浦がさらに強烈なエルボー連発。コーナーに追い込んでエルボー連発。なんとか立ち上がる勝彦が得意の胸板へのミドルキック連発。いつしかエルボーとミドルキックの打ち合いへと変わる。延々と打撃打ち合いから勝彦がドロップキック!

オリンピック予選スラムをなんとか自力で返す勝彦、二発目は回避もフロントハイキック、完全にグロッキー。雪崩式オリンピック予選スラム狙いも必死で粘り、エルボーから頭突き、ミサイルキック!

走りこんだ杉浦にトラースキック3連発、杉浦はワンツーエルボー連打、勝彦ドロップキックからジャーマン!背後、正面からPK、回し蹴り、バーティカルスパイク二発目!33分44秒 の戦いのうち8割方攻められ通しでしたが、杉浦の容赦ない苛烈な攻撃を耐えに耐えに耐えた末とあって、3カウントはまさに歓喜の瞬間でした。

思えば自分がNOAHの観戦を始めたのはたしか2008年。その頃から常に中嶋勝彦はNOAHの試合に参戦していたから、元々NOAHの一員に見えていたのですが、GHC戴冠は名実ともにNOAHの中心メンバーになったことを意味します。プロレスの主要団体のチャンピオンは、全日本の宮原(彼も健介オフィス→NOAH参戦の流れでしたね)、新日本のオカダ・カズチカともに全員20台のチャンピオンになりました。プロレス界の新たな希望の展望が開けたことに満足しつつ、夜の横浜を後にしました。