馬車郎の私邸

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この日は仕事帰りでノア後楽園観戦に向かう。相場の悪化で売上減とあっては残業を減らしてコストカットやむなし。石森vs金丸のタイトルマッチともなれば、クオリティの高い試合になりそうだしぜひ見たいと思っていたので後楽園に駆けつけました。

第2試合 齋藤彰俊 ○拳王 大原はじめ(9分01秒 蹴暴→エビ固め)クワイエット・ストーム X平柳玄藩 キャプテン・ノア
入場すると、拳王 大原はじめ組の怒涛のラッシュ。拳王のみちのくドライバー、大原のフィンランド式フォアアームから、拳王のランニングローキックのコンボが炸裂し平柳からピン。原田・小峠とのタイトルマッチが楽しみな予感。

第3試合 原田大輔 ○小峠篤司 小川良成(6分51秒 高角度後方回転エビ固め)タイチ Xエル・デスペラード TAKAみちのく
今日もたっぷりpageantのエアボーカルでタイチ入場。相変わらずいい曲。小川さんがさりげなく鈴木軍タオルをゲット。超危暴タオルにいつもちょっかいを出すし最近の小川さんはタオルに目がない。

試合は奇襲から原田のローンバトル。お馴染みのアックスボンバーごっこ。代わった小川が目潰し連発から、カニばさみや鉄柱攻撃、延髄切りを駆使し同士討ちにして、タイチにバックドロップ。3人からの集中攻撃を受けるもデスペと1対1の状況になった小峠は、デスペのギターラ・デ・ムエルタを溜めを作った後に高速のウラカンラナで鮮やか切り返し勝利!短い試合時間ながら凝縮された攻防の良い6人タッグマッチでした。

試合後拳王、大原はじめがマイクで対戦をアピール。原田・小峠vs拳王・大原のジュニアタッグが3.19後楽園に決定! 拳王「3月19日はな、大原が前歯入れてくるぞ、31歳おっさんコンビがお前らの青春を終わらせてやる!」と宣言!楽しみな一戦になりそう。

第4試合 ○シェルトン・X・ベンジャミン 飯塚高史(10分23秒 ペイダート→片エビ固め)モハメド ヨネ X北宮光洋

飯塚さんが解説の小橋の近くでヨネを相手に場外大暴れ、一方ベンジャミンは今宵も北宮に鉄柵逆ジャイアントスイング!なんと日本語で「来いや!」と鼓舞する場面もあるが、北宮の反撃をそれ以上のパワーで叩き潰す!

ヨネは飯塚と互角の攻防からキン肉バスターを決めきれず、北宮はブロックバスター、ブレーンバスターを決めるも、投げ捨てジャーマン、トラースキック、ペイダートを連続で喰らいベンジャミンにあえなく3カウントを献上。

ベンジャミンは北宮以外ともシングルマッチをしてほしいな。金丸の加入でカードに幅が生まれてジュニアは鈴木軍も含めてどの顔合わせになっても面白い。ヨネ・谷口・潮崎が奮起しないと面白くならない。新機軸の動きや技も必要だろう。

第5試合 丸藤正道 潮崎豪 ○マイバッハ谷口(14分02秒マイバッハプレス→ 片エビ固め)杉浦貴 ランス・アーチャー Xデイビーボーイ・スミスJr.

素顔の谷口の試合を見るのは久々!マイバッハ化はもう4年も前になるのかと思うと感慨深い。
マイバッハ谷口と、世阿弥「風姿花伝」
マスクをかぶる前は勝てなかった相手に勝つこともあったし、この4年は着実に前進したように思う。そのうえ、西尾美香さんとの結婚を正式に発表し、マイバッハ谷口家(?)に新たな命が誕生だそうでめでたい限り!今日の主役になってほしいものだ。 杉浦入場曲のG.W.Dはイントロ大音響で聞くとやっぱりかっこいい!

谷口とアーチャーがヘビー級らしい肉弾戦で幕開け。谷口はエルボーでアーチャーを圧倒しタックルで吹っ飛ばす。場外乱戦から、K.E,Sが潮崎に合体パワーボム、アーチャーが悠々ロープ渡りからハンマーブロー。潮崎はチョップで応戦もローンバトルが続く。

1月ツアーで連日の丸藤のチョップに切り裂かれた胸の傷も癒えたばかりの杉浦に、潮崎のチョップが容赦なく襲いかかる。後楽園ホールに凄まじい音が響きわたり、場内歓声。キチンシンクを喰らうも潮崎はダイビングショルダーで反撃。今度は代わった丸藤のチョップを受けて杉浦の胸が真っ赤に腫れ上がる。

杉浦・丸藤の妥協のない打撃の応酬からついに虎王がヒット。谷口がK.E.S.のパワー殺法の餌食になるもキラーボムを逃れ、エルボー、ラリアット、フォアアームで反撃、潮崎と谷口がアーチャーにネックブリーカーとバックドロップの合体攻撃。丸藤が杉浦にプランチャで排除する間に、潮崎がスミスにラリアット!すかさず場外のアーチャーめがけてトペ。孤立したスミスにマイバッハプレスの重爆撃!谷口がスミスから直接フォール勝ち!

谷口「俺たちとそのベルトをかけてやろうぜ!(大切なことなので2回言いました)」と爽やかに対戦をアピール。アーチャーがベルトを掲げユー・ウォント?とわかりやすい英語で答え、タッグタイトルマッチ実現!

第6試合 GHCジュニア 
[挑戦者]○金丸義信(17分36秒 タッチアウト→片エビ固め)[第30代選手権者]X石森太二
☆石森が2度目の防衛に失敗。金丸が第31代王者となる

今日はこの試合を観に来ました。金丸の退団・出戻り参戦からの鈴木軍入りについては、思うところがある人も多いと思うけれども、金丸といえば昔からノアを見ているファンにとっては説明不要の実力者。現王者の石森はタイトルマッチで金丸に勝利したことがないので今までの雪辱を晴らすことに燃えていることでしょう。良い試合にならないはずがないのです。

序盤は腕の取り合いから石森が鮮やかなヘッドシザースドロップ、場外に逃れた金丸へフェイントから、石森はなんと場外への飛びつきヘッドシザースドロップを敢行! しかし場外でデスペラードが介入後、鉄柵を利用したえげつないギロチンで金丸が反撃の狼煙をあげる!

リングへ戻った石森に、金丸が高い高いショルダースルー!ストンピングの雨からじっくりスリーパーで締め上げる!さらにレフリーのブラインドをついた、マンハッタンドロップ式の金的蹴りが炸裂!なおもキャメルクラッチで痛めつけ、ブレーンバスターで腰をしたたか打ち付け金丸ペースで試合は展開。

石森は独創的な素早い切り返しの動きから華麗なドロップキック、トップロープからミサイルキックで反撃の口火を切る。場外プランチャを妨害するTAKAを蹴りで排除し、セコンドもろともプランチャ!飛びつきチンクラッシャーからカチ上げエルボースマッシュの打ち合い。

金丸は逆片エビ固めから、ハリウッドスタープレス、ムーンサルトプレス!ツームストンの掛け合いはお互い未遂も、エルボー合戦から石森がバク転顔面ハイキック、風無双、スワンダイブと正調450°スプラッシュが決まるがTAKAがレフリーの足を引っ張り阻止。

TAKA、デスペラードを桃の青春タッグが排除するも、風無双、正調450°スプラッシュはかわされ着地するもここで絶妙の間合いでタイチが乱入して高角度ライガーボム!試合巧者金丸が当然この好機を逃すはずもなく、ディープインパクトをすかさず決めて、つなぎの垂直落下式ブレーンバスターは今日は経由せずいきなりフィニッシュのタッチアウト!実に7度目のGHC戴冠の喜びをタイチと分かち合う.

全く衰えたようには見受けられないため、本来金丸の実力からして介入の必然性は特にない。ただ、石森のフィニッシュをカウント2・9で返した金丸が怒涛の反撃を見せて勝利では普通のGHCのタイトルマッチになってしまう。(それで全く問題はないのだけど)しかし、鈴木軍に入ったからにはダーティファイトによる勝利をしないと、徒党を組んだ意味が意味が無い。

このことは悩ましいところで、杉浦、金丸のみならず、鈴木みのる以下鈴木軍のレスラーたちはセコンドの介入なしでも良い試合ができるレスラーたちなので、介入絡みの決着はそこまで必要ないように思っています。最近では慣れましたけど、リング上の試合を何よりも重視するノアファンにとっては、せっっかうの好試合が介入絡みの決着で終わることが何よりもフラストレーションなのです。だから「たまにそういうこともある」くらいがちょうどいい塩梅だと思います。

それにしても金丸がGHCを巻いている姿はあまりにも見慣れた光景なので何の違和感もない。ベルトを外敵にとられている感じが今ひとつしないはそのせいでしょう。タイチ以上のダーティチャンプとして防衛ロードをきっと歩んでくれるでしょう。金丸を超えるチャンスを石森、原田、小峠、拳王、大原、熊野全員に期待したいところです。

第7試合 ○中嶋勝彦(25分51秒 垂直落下式ブレーンバスター→片エビ固め)X鈴木みのる

緊張感あるロックアップの攻防から、スピードで中嶋が上回るかに思われたが、みのるがタランチュラ式腕固めからでペースを取り戻し、エプロンを走り込んで胸板に強烈な蹴り、その後も場外戦。鉄柵も利用し腕を痛めつける!

みのるはなんとトップロープ上での腕ひしぎ、アームブリーカー、腕への蹴りで攻め立て、エルボーを食らっても不敵な笑み。蹴りが容赦なく中嶋を襲うが、なんとかドラゴンスクリューにとらえ、ミサイルキックで反撃。みのるは一本足頭突きからボディブロー連発で中嶋グロッキー。

加えてランニングローキックまでもが炸裂、追撃の蹴りが追い討ち。しかし突進のみのるをカニ挟みで倒しバックドロップ、ミドルキック連発、バズソーキック、意趣返しのランニングローキック!しかし、みのるが脇固めから腕ひしぎ!

腕ひしぎを耐えに耐えロープブレイク。レフェリーの静止を振り切り倒れ伏す中嶋に容赦のない蹴り。西永レフェリーともみ合いに。腕をチェックする西永レフェリー突き飛ばし、中嶋が試合続行アピール。なおも右腕をエルボー、キックで攻撃し中嶋が呻く光景に場内悲鳴。

次はスリーパー地獄。大勝彦コールも意識は遠のき、ゴッチ式に移行の際に倒れ込んでしまう。再度ゴッチ式を狙うみのるをリバースで返し、ドロップキックからトラースキック連発、バックを取ろうとするみのるにオーバーヘッドキック、さらにドロップキック。

最後は強烈なランニングローキックから垂直落下式ブレーンバスターで25分の激闘を制した中嶋が逆転勝利で大金星!「ついにここまで来た!目標は鈴木軍ではなく杉浦のベルト!」と宣言。「クソガキ!ただじゃ終わらねえぞ!」と杉浦は実質挑戦受諾。中嶋は「腕一本折れても俺はベストコンディション」だとアピール!

かつて日本武道館での青木篤志の十番勝負で、みのるが「腕ひしぎ十字固めは相手の腕を折るんじゃねぇ!相手の心を折るんだ!」と言っていたのが印象に残っています。レフェリーストップやむなしか?の状態まで追い込まれても、勝彦の心は折れませんでした。みのるが慢心したわけでは決して無いですが、耐え続けてワンチャンスをモノにしたことは、10年近くノアで戦い続けた勝彦の大きな戦果です。セコンドを介入させず受け止めたみのるもまた立派でした。杉浦戦が楽しみです。