馬車郎の私邸

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【観戦記】プロレスリング・ノア 2016.1.31 GREAT VOYAGE 2016横浜文化体育館大会

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1・31ノア横浜文化体育会館大会!嫁を初めてプロレス観戦デートに連れていった時もここでした。KENTAが初防衛戦の相手にマイバッハ谷口を迎え撃ったタイトルマッチが懐かしいです。下のツイートのとおり、中華街で昼食をとってから、ワールドポーターズ近辺をぶらつき、会場に向かいました。ハイカラ横丁では評判の駄菓子アニメ「だがしかし。」とのコラボ中で、しきしまのふーちゃんをついつい買ってしまいました。





横浜文化体育館というと昨年は丸藤がリマッチでのGHC奪回に失敗するなど、全ベルト流出継続の苦い記憶。充実した大田区大会の戦いから、杉浦の鈴木軍加入、往年のGHCジュニア王者金丸義信の参戦によるNOAHvs鈴木軍の新たな戦いのステージへの移行に胸踊ります。

第一試合
平柳・◯大原・ストーム・高山vs☓清宮・熊野・齋藤・小川
9分17秒ムイビエン

この日も小川は超危暴軍タオルを奪い取りタイツの腰に入れたまま試合進行。清宮はしっかり間合いを捉えて高山、大原にドロップキック炸裂。最後は大原がフィンランド式フォアアームからムイビエンで清宮から勝利。

第二試合 金丸VSデスペラード
7分36秒高角度首固め
ノアさん戦後初めての金丸のシングルマッチとあって久々に聞いた金丸入場曲は聞き慣れているのに懐かしい曲。オーソドックスなグラウンド、ロープワーク、場外戦、金丸の一挙手一投足に釘付け。お馴染みのアラビアンプレスやDDT、フェースバスターから、ギターラ・デ・ムエルタをキックアウトした金丸が旋回式DDTと見せかけた高角度首固めで技あり勝利!やはり金丸の試合運びは素晴らしい。

第三試合 ベンジャミンVS北宮
10分38秒アンクルホールド
タックルの激しいぶつかり合いで開幕。場外鉄柵への逆ジャイアントスイングが場内を震撼させ、パワーボム、ダブルアームスラム、再びパワーボムであえてフォールを解きベンジャミンは余裕綽々。一方的なストンピング、エルボーの雨から、エルボーの打ち合いから北宮が周年で挽回しワンツー式を起点にベンジャミンに一矢報いる。

投げ捨てジャーマンを食らうもラリアットで北宮は反撃。得意のスピアがヒットもカウンターのトラースキックが直撃。ベンジャミンのアンクルホールドに最後は捕まり勝負あり。北宮の奮闘が光る一方で、受けて立ったベンジャミンの横綱相撲もあっぱれ。杉浦とのタッグもぜひ見てみたいところだし、北宮の一層の飛躍も予感させる試合だった。

第四試合 マイバッハ谷口VS飯塚
8分05秒マイバッハプレス→片エビ固め
※2分42秒、両者リングアウトからの再試合

花道から入場するマイバッハが突進する飯塚をさすまたで迎撃。場外戦で今時珍しい両者リングアウト。 「飯塚ァァ!来いオラぁぁ」と絶叫!マイバッハが久々に言葉を発した! リングの上で言葉を発したのは、もしかするとマイバッハ生みの親(?)KENTAに「俺はお前の飼い犬じゃねぇ」と噛み付いて以来か。これには場内大歓声。再試合早々、再び激しい場外戦へ。

リングへ戻りラリアット、パワースラムも、飯塚がマンハッタンドロップで反撃、紐を巡る攻防。飯塚のアイアンフィンガーはラリアットで迎撃。マイバッハは、イスへのチョークスラムから、さらにイスで殴りつけ、イスを挟んでのマイバッハプレスで3カウント。裁いた西永さんお疲れ様でした

第五試合 GHCジュニアタッグ ◯原田・小峠 VS ☓TAKAみちのく・タイチ
16分01秒片山ジャーマンスープレックスホールド
※第25代選手権者・原田&小峠組が2度目の防衛に成功

挑戦者組が奇襲しデスペラードと3人で原田を痛めつける。みぞおちへの渾身のエルボーで脱出を図るも、タッチはデスペが阻止。フロントスープレックスで原田はようやく小峠がタッチ。5分経過。

躍動する小峠は豪快なトペ・コンヒーロ、スワンダイブ式ミサイルキック、トラースキック。タイチはハイキック、バズソーキックで応戦。キック合戦の様相から小峠も片足ドロップキック、頭突き三連発やり返し10分経過。セコンド交えトップロープ乱戦から4人合体(?)のブレーンバスター!

タイチはハイキックからライガーボム!ベルト攻撃は小峠回避で頭突き炸裂!原田、TAKAの目まぐるしい攻防からジャストフェースロック。ダブルトラースキック。再びジャストフェースロック。15分経過。合体のみちのくメフィストを阻止し、デスペラード乱入もカニ挟みとニーアッパーのえげつない一撃が炸裂。!タイチは肩を組んでの合体ドロップキックで排除。小峠のキルスイッチから、原田がニーアッパーから片山ジャーマンでTAKAからカウント3。

勝機を逃さず一気呵成の連携攻撃で鮮やかな勝利。今まで散々やられていただけに、狡猾な挑戦者組に余計な間を与えずにきっちり勝利してみせたのは好感触だ。タイチがベルトを手渡して握手を求め「すわ時限爆弾は小峠か?なんて日だ!」とばかりに場内ざわめくも小峠はこれを拒否。タイチから直接フォールを取れなかったのは残念だけども、今後小峠のリベンジに期待したいところだ。

第六試合 GHCジュニア 石森VS拳王 15分19秒
450°スプラッシュ→エビ固め
※第30代選手権者・石森が初防衛に成功

ハイスピードの攻防から石森がコーナーポスト越えのトペコンヒーロ!拳王はラフ、蹴り、アンクルホールドで攻勢。エプロンサイドでファルコンアロー!!レッグロールクラッチを返されたところ石森の脳天に大原が竹刀の一撃!エルボー打ち合いから蹴り連発、拳王はハイキック、蹴暴は石森が巧みに切り返すも、拳王は再び回し蹴り、延髄切り、石森がサイファーウタキからスワンダイブ式フットスタンプ、無双、450°スプラッシュのラッシュで初防衛。

拳王が積極果敢に攻めこんでいただけにあっさりラッシュに沈んでしまったのは残念だった。意外に拳王が打たれ弱いように見えてしまったのは試合展開が早かったことの裏返しだっただろうか。この2人のシングルマッチならこれ以上の試合ができただろうにという後悔が残る内容だった。相方のリベンジに燃えるであろう大原や、虎視眈々とベルトを狙っているであろう金丸との対戦をぜひとも見てみたい。

第七試合 GHCタッグ 中嶋・☓ヨネVS◯アーチャー・スミスJr
15分51秒キラーボム→片エビ固め
※第33代選手権者・K.E.Sが6度目の防衛に成功

同じカードのタッグマッチで前哨戦で勝利したとあって、中嶋・ヨネ組に勢いがあると思ったが、ヨネが王者組のパワー殺法の前にローンバトルを強いられる重苦しいムードの展開。10分近く経過したところでようやくタッチを受けた中嶋がスミスに蹴り連発、連携攻撃を浴びるもキラーボムを逃れ、ドラゴンスクリューもラリアット被弾。ドロップキックでヨネにタッチ。再び連携攻撃でペースを王者組が掴み、アーチャーがヨネにシャープシューター。中嶋に豪快反り投げ!中嶋の蹴りからヨネがアーチャーに筋肉バスターで一矢報いるも、キラーボムがヨネに決まり、中嶋はカットに入れずカウント3。王者組は6度目の防衛に成功となった。

カバナが2発キラーボムを被弾し、ヒーローが1回目喰らいカットで難を逃れるも2発目のキラーボムを自力でフォールを返した激戦を大田区で見たばかりなだけに、試合がクオリティが段違いに違った。攻めが単調なヨネは受けに回る試合は好勝負になることは多いけれども、この日のヨネはあまりにもやられっぱなしで不甲斐ない印象にしか見えなかった。

第八試合 セミファイナル ☓潮崎豪VS◯鈴木みのる
18分26秒ゴッチ式パイルドライバー→体固め

激しい張り手と逆水平チョップの打ち合いでスタート。潮崎はコーナーのみのるをドロップキックで撃墜、みのるはタランチュラ式腕固めから場外戦でタイチ介入も金丸と中山レフェリーがつまみ出す。みのるの腕殺しフルコースに苦しむ潮崎。10分経過。右腕の痛みに耐えてチョップを放ち、フライングショルダー、垂直気味のフィッシャーマンバスター。しかしみのるは死んだ振りから得意の打撃ラッシュ。再び張り手とチョップの打ち合いからみのるが飛びつき腕ひしぎ。潮崎はロープに逃れるも蹴りからスリーパー!

ラリアットをかわしたみのるがしつこく再びスリーパーも潮崎はバックドロップで反撃。左のラリアット、ゴーフラッシャー!トドメのラリアットはロープに走ったところをなんと金丸が阻止し、鈴木軍Tシャツをアピールし文字通りの意味でもディープインパクト!スリーパーからゴッチ式バイルドライバーでみのる逆転勝利!

試合後も暴行を加えるみのる・金丸をみかねたマイバッハ谷口が潮崎を救援に駆けつける!更に4年間慣れ親しんだマイバッハマスクを投げ捨てた!懐かしい谷口周平の顔!潮崎を抱き起こし肩を貸すも、潮崎があまりにグロッキーのため誤って場外に投げ捨ててしまうも(?)場内大歓声。

第九試合 GHC 丸藤VS杉浦

31分21秒
オリンピック予選スラム → 片エビ固め
※杉浦が第25代選手権者となる

互いの手の内を知り尽くした2人だけに裏をかき合うスピーディな攻防からスタート。杉浦は良い意味でいつもどおり。杉浦の鈴木軍入りは丸藤と思う存分やりあえるというところに意義があったのかもしれない。打撃の打ち合いで、このツアー中チョップを喰らい続けた杉浦の分厚い胸板から早くも流血。場外戦で丸藤は強烈な鉄柵へのフェースクラッシャー!

なおもチョップで押す丸藤に杉浦がロープを使ったネックスクリュー式ブレーンバスター、さらに場外マットを取り払い同型の技をもう一撃!再び丸藤はチョップ、杉浦はエルボーの打ち合い。そして杉浦のソバットがグサリと決まり場内悲鳴。なおも胴締めレッグシザースで攻めたてる。

ロープに逃れるも次はキチンシンクが丸藤の土手っ腹に炸裂。飛び技もストマックブロックで迎撃され丸藤は攻めあぐねるが、トラースキックから場外プランチャで反撃。再びエルボー、チョップの打ち合いからフロントキック打ち合い、エルボー、チョップ打ち合い、フロントキック打ち合い、そして再び杉浦がキチンシンク!

アンクルホールドを脱出した丸藤が背後から顔面へのトラースキック。腕を利用してスリーパーにとらえ、ホールドしたままえげつないバックドロップ!15分経過。ドロップキックから場外の杉浦に前方回転エビ固め式パワーボム、エプロンへの垂直落下式ブレーンバスター!!

丸藤がエプロンでの不知火を狙うも杉浦が場外へのサイドスープレックス!!20分経過。杉浦がランニングニーで追撃、雪崩式ブレーンバスター。ロープワークからのジャーマンスープレックス!再びエルボー、チョップの打ち合いも、杉浦は張り手連発、丸藤はトラースキック二連発で応戦。

なおもエルボー打ち合い、果てしない意地の張り合いから、徐々に杉浦の手数が勝ち始め、ドラゴンスープレックス一閃!予選スラム回避からトラースキックも、杉浦が不知火回避からトップロープの丸藤の顔面を鉄柱に打ち付ける。しかしコーナーに登った杉浦に丸藤がドロップキック、不知火・改!しかしアーチャーが救援に駆けつけすんでのところで3カウントを阻止。

中嶋がアーチャーを排除。イスを回避した丸藤が虎王、不知火!しかしみのる乱入でスリーパー、ゴッチ式パイルドライバー!その後放たれた杉浦のスピアを丸藤は自力で返す。杉浦は追撃のオリンピック予選スラムもカウント2。丸藤はトラースキックから虎王三連発!しかしこの一連の流れで西永レフェリーがダウンの間、杉浦が容赦のないNO MERCYなイスフルスイング連発!!

西永レフェリーを無理やり引きずり起こし、杉浦がオリンピック予選スラム!!31分21秒 杉浦が新王者に。最後こそ介入はあったものの、丸藤も杉浦も死力を尽くした充実したし合いではあった。 両軍入り乱れ混沌のリング!ノアの旗を引き裂き踏みにじり、丸藤にかぶせて鈴木軍が勝利宣言。去年の5月の横浜大会の再現となってしまった……潮崎と谷口が駆けつけるも後の祭りで、丸藤と潮崎がついに握手するも、ノアの旗を丸藤は谷口に渡す。これはベルト挑戦を託したという意味か?

杉浦どころか歴戦の実力者金丸まで加えて、ますます戦力が増強された鈴木軍の独壇場となってしまった。丸藤たちはマイクアピールすらできず、微妙な雰囲気になってしまったように思える。特に谷口はマイバッハ化してからずっとしゃべることを封印してきてこの日やっと覆面を脱いだのだから、喋るには一番おいしいタイミングだったはずだ。もったいない。

ともあれ新局面を迎えたノアVS鈴木軍の抗争は、潮崎・金丸の加入でカード編成に更にユニークなバリエーションが生まれて、リング上の試合は少なくとも面白くなりそうだ。(無用で不要で興ざめな介入さえなければ)潮崎と谷口の奮起が一番の鍵になると思うので2月ツアーも目が離せない。

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