馬車郎の私邸

漫画、アニメ、ゲーム、音楽、将棋、プロレス観戦記など「趣味に係るエッセイ・感想・レビュー記事」をお届けします!ある市場関係者のWeb上の私邸

【観戦記】プロレスリング・ノア 2016年6月12日(日)後楽園ホール大会

プロレスリング・ノアEmerald Spirits 2016 in KORAKUEN大会に行ってきました。7年前の突然の訃報から時は流れ、NOAHもすっかり様変わりしましたが応援していく気持ちに変わりはありません。今年1.31以来の妻との観戦でした。

感想:「2009年6月13日からの三沢光晴」長谷川 晶一著、主婦の友社
「ドンマイドンマイッ!」三沢光晴、ミシマ社
【レビュー・観戦記】生で観たものいろいろまとめ
【観戦記】ノアの有明コロシアム大会を振り返る
【ライブレポ】プチミレディ(竹達彩奈・悠木碧) 2nd LIVE2015.120.06有明コロシアムに行ってきました。
【観戦記】プロレスリング・ノア「DESTINY2015」12月23日(祝・水)大田区総合体育館大会
【観戦記】新日本1.4東京ドーム、プロレスリング・ノア1.9後楽園大会、1.10川口大会
【観戦記】プロレスリング・ノア 2016.1.31 GREAT VOYAGE 2016横浜文化体育館大会
【観戦記】プロレスリング・ノア2・24後楽園ホール大会
【観戦記】プロレスリング・ノア 2016年3月19日(土)後楽園ホール大会
【観戦記】プロレスリング・ノア 2016年5月4日後楽園ホール大会

第1試合 ☓清宮・熊野対◯石森・ダルトン
5分15秒450°スプラッシュ → エビ固め

留学生ダルトンは平柳のお株を奪うツバ殺法やラフファイトに、重厚感のある逆水平チョップで暴れる。清宮は軽快な動きを見せ、この日は熊野のトスアップからのミサイルキックを披露。今日は北側の音楽スタッフさんの後ろ側という近い席だったので、北宮・熊野の体が分厚くなっていたのがよく分かりました。

熊野もブレーンバスターからフィッシャーマンズスープレックス、STOでダルトンを追い込む。清宮は巧みに石森の動きを交わし、回りこみを連発するが、最後はサイファーウタキから450°スプラッシュで石森勝利。石森はタッグ戦線にも顔を出して欲しいところだ。

第2試合 平柳・◯小川・齋藤対☓友寄・ストーム・ヨネ。
5分16秒バックドロップ → 体固め

齋藤とヨネが激しいエルボーの打ち合い、ニールキック相打ち、ラリアット相打ちから、齋藤が打ち勝つ。まさかのピッコロ大魔王に扮した平柳は魔貫光殺砲を放つが、魔貫光殺砲は出なかったため、結局股間攻撃。ダーブラに扮してたらツバで相手が石化したかも。最後は齋藤のチョークスラムから、小川のバックドロップの連続技で友寄が3カウント。6人ともタイトルマッチに絡む戦いがまた見たいです。

第3試合 大原・◯拳王対☓デスペ・金丸
7分41秒蹴暴 → 片エビ固め

場外戦から大原がローンバトルの序盤戦。大原が前に負傷していた脇腹に、デスペのコブラツイストから金丸がドロップキック、逆エビ固めも、大原は大声援のなか自力で耐えぬいてロープブレイク。風車式バックブリーカーを金丸にお見舞いして拳王にタッチする。

拳王はデスペにフットスタンプも2対1の構図は変わらず、拳王も大苦戦。とうとうデスペと金丸の合体ディープインパクトまで食らってしまう。デスペの決め技のギターラ・デ・ムエルタを拳王はキックアウト。ならばとボディプレスは自爆、大原がクロスチョップ、最後はあっさり拳王のランニングローキックの前にデスペはあえなく3カウント。

金丸・デスペはチームワークで攻めに攻めていたのであっさりと逆転負けを許してしまったのは残念。金丸のファイト自体はいつ見ても安心だし、大原・拳王のタッグは円熟味が出てきた。デスペはなにか飛躍のきっかけがほしいな。

第4試合 飯塚・◯杉浦・みのる対北宮・中嶋・☓谷口
14分44秒オリンピック予選スラム → 片エビ固め

飯塚相手に奮戦する北宮だが、みのるのタランチュラ式スリーパーホールドに捉えられ場外乱闘がスタート。なおもローンバトルの北宮が杉浦の強烈なエルボー、ソバットの餌食になる。飯塚・みのるはいつもながらの紐をめぐる芸術的な連携。

北宮は腕固めにも苦しめられるがダイビングショルダーで脱出。代わった中嶋はみのるの胸板に凄まじい音のキック連発。みのるは三沢光晴の遺影を一瞥してエルボー。中嶋も応戦し激しいエルボー打ち合い。みのるは指ワイパーも交えてエルボー連撃も中嶋が顔面蹴りからバックドロップ!

みのるのスリーパーからのゴッチ式は中嶋は辛くも逃れる。谷口と杉浦 も大エルボー合戦を展開。フロントキック打ち合いから谷口がパワースラム、ラリアット。しかしマイバッハプレスは飯塚が阻止。アイアンフィンガーを囮にした、椅子顔面フルスイングからオリンピック予選スラムでカウント3!


第5試合 GHCジュニアタッグ
(第27代選手権者)原田大輔&○ 小峠篤司vs
(挑戦者/新日本プロレス)邪道&外道vs
(挑戦者/鈴木軍)タイチ&× TAKAみちのく
16分26秒キルスイッチ → エビ固め


桃の青春対TAKAタイチ対邪道・外道 三軍入り乱れるスピーディかつ華やかな展開。タイチが三沢光晴の遺影を指差し、原田に川田のようにステップキックからジャンピングハイキックを披露。あまりにもめまぐるしいので展開が書けないですが見応え抜群でした。どのチームにもタッグマッチだったら勝っていた瞬間があったように思えます。 小峠が邪道のクロスフェースもTAKAのジャストフェイスロックも耐えぬいて、原田のニーアッパー連発からの片山ジャーマンからトドメのキルスイッチで王者組がTAKAからとったが、したたかな挑戦者2チームの持ち味が光った。また見たい!

第6試合GHCタッグ 丸藤・矢野対K.E.S
12分33秒逆さ押さえ込み

一年以上巻いていたタッグベルトを失った怒りは凄まじく、雪辱戦のゴングが鳴るやK.E.Sが襲いかかり場外乱闘へ。この日は矢野がローンバトルに。アーチャーのフルネルソンバスターが豪快に炸裂!

なおも矢野は防戦一方。強烈な後頭部ラリアットも食らうが、アーチャーの長髪をつかんで引きずり倒し脱出。丸藤はトラースキックを上手く使い2人を翻弄。死角からのトラースキック、ラリアットでアーチャーを倒し、2人の大技を立体的な動きで回避し続ける。

丸藤は虎王2連発炸裂も、アーチャーのラリアットを被弾。矢野はスミスを再三丸め込みしようとするが上手く行かず。スミスはさそり固め! 虎王からの丸め込みはスミスが返すも、レフェリーを利用しての急所からの逆さ押さえ込みで矢野がピン!

K.E.Sはこれで丸藤・矢野組に3連敗。完全に搦手の前に踊らされてしまった感があります。丸藤・矢野組は嫌いではないですが、私にとってはK.E.Sのほうが魅力的です。外敵ながら弾丸ヤンキースとの防衛戦以外にセコンドの介入なしにいい試合をしていたので、正統派タッグとの対戦がまた見たいと思います。

第7試合 GHCヘビー ◯潮崎豪対☓ベンジャミン
30分41秒豪腕ラリアット → 片エビ固め

潮崎がアンフォンセから打って変わってやけに激しい重低音サウンドの新テーマ曲で入場。意外にも腕の取り合いとグラウンドの攻防でじっくりスタート。クリーンファイトのベンジャミンから仕掛けてこの試合もエルボー合戦へ。

ショルダータックル合戦はベンジャミンに軍配も、逆水平を交えた潮崎もショルダータックルでベンジャミンを倒す。ベンジャミンは潮崎を場外に誘い込み、コーナーに机を立てかける。しかしベンジャミンは逆水平チョップの前にダウン。客席のパイプ椅子に座らされドロップキックを被弾。

机を背にした潮崎はベンジャミンのスピアの一撃を食らってしまう。机は真っ二つ!さらには鉄柵にぶつけまくる恐怖の逆さジャイアントスイング!リングではフライングメイヤー1つとっても豪快。ボディスラム2連発から追い討ちの滞空式ダブルアーム式ボディスラム!

投げ技地獄の後は、さらに打撃地獄。全身凶器のベンジャミンの足、腕あるいは肉弾そのものがあらゆる方向から襲いかかる。さらに2度にスリーパーホールドわたりで着実に潮崎の体力を削る。フォールは逃れるもエルボーで応戦する潮崎はかなり足にきている。しかし得意のチョップに切り替えると一転して優勢に。

ダイビングショルダーから助走をつけてのチョップ連発、豪快にフィッシャーマンズバスターでベンジャミンの巨躯を叩きつける。コーナー追い込み袈裟斬り連発も、コーナー上でベンジャミンのヒザ蹴りを被弾。さらにエプロンでのパワーボム、ターンバックルパワーボムを被弾!

しかしフォールはなんとか返す。 ベンジャミンが器用な後方回転エビ固めの後、腕をとる潮崎をそのまま持ち上げ、投げ捨てパワーボム!さらにはアンクルホールドで捕らえる。耐えに耐えた潮崎はロープブレイク。そしてベンジャミンは場外で机を用意。

大阪で谷口をKOした場外へのパワーボムを狙うが、潮崎はかろうじてウラカンラナで切り返し、ベンジャミンの回し蹴り、潮崎のローリング袈裟斬り。美しいドロップキックから、潮崎がプランチャ。リングで潮崎はパワーボム。

ゴーフラッシャーは阻止され、ラリアット相打ち。走り込んだところをベンジャミンのトラースキックをまとも顔面に食らってしまう。そこにさらにトラースキックの追い討ちもカウント2で返す。駆け込んで来たベンジャミンに強烈ラリアットで迎撃!

膝立ちのままエルボー打ち合い。立ち上がってもなおエルボー打ち合いをやめない。 潮崎はきからのワンツー式右左のラリアットからリミットブレイクは背中からの甘い角度。駆け込んでラリアットでマラソンマッチに幕。ペイダートこそ喰らわなかったものの潮崎の受けきり勝ちという感じでした。ヘビー級のタイトルマッチらしい試合でした。

潮崎はNOAHの特別な日に再入団を果たしますが、これで一応の禊は終わらせることはできました。後は戦うのみです。杉浦貴とのリマッチも決まりました。色々ありましたが考えを巡らせてみると、結論は一つ、NOAHのレスラーならばリングで答えを出す以外にないでしょう。