馬車郎の私邸

漫画、アニメ、ゲーム、音楽、将棋、プロレス観戦記など「趣味に係るエッセイ・感想・レビュー記事」をお届けします!ある市場関係者のWeb上の私邸

【観戦記】プロレスリング・ノア 2016年5月4日後楽園ホール大会

今更ですが、GWのノア観戦記を描きます。この日妻はスパコミへ行きました。さて私は午前は錦糸町で劇場版遊戯王、昼から秋葉原で遊戯王GXの丸藤翔を愛でるオフ会、人生初オフ会で(当然ながら)自分以外全員女性ながらも同好の士ということで翔のデュエル回を楽しく鑑賞できました。夜は後楽園ホールでノアグローバルタッグリーグ決勝戦丸藤・矢野組対K.E.S。そういえば丸藤つながり。大原と金丸のGHCジュニア戦目当てで後楽園に駆けつけました。

第1試合 清宮VS友寄 腕の取り合いからグラウンドの攻防。関節技や打撃の応酬から10分時間切れ引き分けも双方エルボーの打ち合いをやめない!若手同士の第1試合らしい良い第1試合を見せてもらいました。何より若手同士の第1試合は団体の未来です。ヘビー級の新人デビューも期待したいところです。

第2試合 キャプテン・平柳・☓小川さん対ストーム・石森・◯熊野
8分03秒クマ固め

平柳はダースモール‥‥!?のような面妖なペイント。キャプテンは緑と赤の迷彩でイタリアンなピザみたいなボディスーツ。平柳は石森に珍しいトペ炸裂!キャプテンと小川がラフを交えて石森を捕らえる。平柳がキャプテンのサポートを得てDDTからロング祭囃子の末ミサイルキック。石森に代わったストームがラリアット、各種打撃、スパインボム!しかしキャプテンが救援に駆けつけトーキック始め2人で連続打撃のコンボ。乱戦の中で石森が放ったキックの直後、熊野が小川さんから電光石火のクマ固めでピン!熊野大金星!!!タッグとはいえ小川からカウント3を取った意義は大きいです。飛躍に期待。

第3試合◯拳王・原田・小峠対TAKA・デスペラード・タイチ
10分08秒蹴暴 → 片エビ固め

お馴染みpageantをエアボーカルで歌いTAKAとデスペを従えタイチ入場。メロディを聞きながらのんびりストレッチに勤しむ原田小峠。すっかり鈴木軍はNOAHの日常に溶け込んでしまった感が。タイチにアンコール!紅白!の声援。ゴキゲンなタイチはガウンを脱ぎ丸藤ばりの胸筋ピクピク。

開幕早々タイチに襲いかかる小峠はみのるのお株を奪うタランチュラ式腕固め。コーナーポストからの攻撃を狙うが、ダウンしたタイチはなんと山本レフェリーを抱きしめたゴロゴロと転がり反対コーナーに逃れる。これには、客席からやらしい~!の声。

場外乱戦から自軍コーナーで小峠を集中攻撃後いつものアックスボンバー3連撃(アックスボンバーとは言ってるけどアックスボンバーで攻撃するとは言ってない)からセルフジャッジから勝ち名乗り。ジャンピング顔面蹴りの追撃を耐えた小峠からタッチ受けた原田がスープレックスで反撃、桃の青春が息の合った連携で3人をさばきます。

なおも桃の青春の波状攻撃が続き、最後は原田の二ーアッパーから最後だけ出てきた拳王のランニングローキックがTAKAに炸裂してカウント3。花を持たせたのではなく美味しいとこ取りで桃の青春タッグと拳王の間は緊張感。一方鈴木軍ジュニアのバックステージからはデスペ狂乱の奇声が。

第4試合 天山・◯小島対☓齋藤・ヨネ
9分56秒
ラリアット → 体固め

90年代の新日本プロレスがふと頭によぎるもノアらしい真っ向勝負の熱いリング。序盤は齋藤とヨネの打撃の前に小島がローンバトルの劣勢を強いられる。代わった天山がモンゴリアンチョップやカウンターの投げ技もヨネとラリアット相打ち。

小島がいっちゃうぞバカヤロー!。齋藤が小島にチョークスラム、さらにヨネと一緒にラリアット連打。追い込んだ齋藤がデスパニッシュからとどめのスイクルデスはかわされ、低空バックドロップ、コジコジカッターからラリアットで小島逆転勝ち!ベテラン天コジに温かい声援。

第5試合
◯潮崎・谷口・中嶋・北宮VS☓飯塚・みのる・杉浦・ベンジャミン
20分13秒豪腕ラリアット → 片エビ固め

アンフォンセ」の憂いを帯びた旋律で入場した潮崎・谷口・中嶋・北宮は陰影くっきりした実に良い胸筋4人衆。コンディションも良さそう。「風になれ」 で飯塚さんが大暴れしながら入場し、みのる・杉浦・ベンジャミンはクールに入場と同時にヘビー8人が大乱闘!!

改名かで張り切るマサ北宮がみのるをボディスラムでみのるを投げ飛ばしパワーで押すが、飯塚が椅子攻撃で援護し再び場外乱闘へ。戻った北宮に待ち受けるはみのるの蹴り、エルボー、関節技!さらには飯塚のストンピングの雨あられから、アームロックと噛み付きの複合技、さらに紐での首絞め!

みのるがコーナーで中山レフェリーのキューティクルをナデナデしている間(!?)、なおも飯塚は紐で絞首刑。ベンジャミン北宮に異常な音がするボディスラム5連発からエルボー乱打。しかし北宮は反撃のDDTで中嶋にタッチ。蹴りを中心に動きの読み合いが続く。

トラースキックを互いに被弾した中嶋とベンジャミンから潮崎とみのるの顔合わせ。チョップ連撃からフィッシャーマンバスターもみのるがキック乱れ打ちで反撃。立ち上がる潮崎に張り手連発も潮崎もチョップ連発で応戦。スリーパーは逃れるもキチンシンクを食らう。

満を持してGHCヘビー級王者杉浦登場。異様な勢いで横殴りのエルボーを打ちまくり、ダウンしても鬼気迫る様相でエルボーをやめない。雪崩式ブレーンバスターから逆エビ固め。みのるは中嶋にスリーパー、飯塚さんが谷口に場外で魔性のスリーパー!ベンジャミンは中嶋にアンクルホールドで追打ちする。

潮崎は4人がかりの猛攻を受け追い込まれるも、アイアンフィンガーをかざす飯塚を谷口が救援。みのるをスピアで北宮が排除。潮崎は左ラリアット、ゴーフラッシャーからすかさず豪腕ラリアットを決めて飯塚から3カウント。

しかし杉浦が椅子殴打連発から顔面に椅子をフルスイングし潮崎をKO!悠々と椅子に座りGHCのベルトを見せつける。かつて3度GHC戦で激闘を繰り広げただけに、大阪でも熱戦は必至!

第6試合 GHCジュニア 大原対金丸
18分01秒タッチアウト → 片エビ固め
※第31代選手権者・金丸義信が2度目の防衛に成功

挑戦者は「flower」から入場曲を変えた大原に対して、一方金丸の入場曲は古くからのノアファンなら誰もが聞きなれた響き。一見渋いテクニシャン対決だが、大原は大物食いの実績あり。

グラウンドの静かな立ち上がりかと思いきや、以外芋ヒザ蹴り連発で金丸が意表をつく奇襲!しかしローリングクレイドル式にムイビエンクラッチで大原が金丸を丸め込むがレフェリーがデスペラードに気を取られ幻の3カウント。レフェリー交えデスペと拳王、レフェリーが激しい口論。

帰れコールに激昂したセコンドのデスペが場外で拳王と激しくやり合う。リングでは金丸がラフ攻撃から一転、首4の字固めでねちっこい攻め。横殴りのエルボー打ち合いから、転じて金丸はかち上げ式エルボースマッシュ。ショルダースルーから逆エビ固めなど基本技で的確に大原の体力を削る。

しかし大原は腕をとってコブラツイストから持ち上げてのバックブリーカー、ジョンウー、風車式バックブリーカーで反撃!デスペが大原の足をとり、拳王が金丸の足をとり、それぞれ丸め込みあいの応酬。延髄切りを食らうも大原は前方投げ捨て式、足取り式バックブリーカーからムイビエン!

金丸がこらえる間、山本レフェリーをデスペが場外に落とし、これまた幻のギブアップ。タイチが乱入から椅子攻撃、金丸がディープインパクト!拳王が蹴りと竹刀でデスペとTAKAを排除。金丸にダイビングフットスタンプ!大原がフィンランド式フォアアーム!熱狂の中15分経過。

大原の風車式を金丸は旋回DDTで切り替えし、ムイビエンクラッチを逃れ珍しく強烈ラリアット!!正調ディープインパクトからタッチアウトで王者金丸堂々の勝利。試合後拳王が金丸に詰め寄るも、これを抑えてなんと熊野がた意外に太い通る声で挑戦のアピール!金丸に「顔じゃねえ!」と一喝されるも一歩も引かない。デビューからずっと見てきただけにたくましくなったなと感極まりました。

第7試合 グローバルタッグリーグ決勝戦丸藤・矢野組 対ランス・アーチャー、デイビーボーイ・スミスJr.
20分25秒不知火 → エビ固め
※丸藤正道&矢野通組がグローバル・タッグリーグ戦2016優勝

矢野のイントロで丸藤のヒステリックとの合体入場曲。スミスはアントニオ猪木を彷彿とさせるガウン、アーチャーは口に含んだ水を美人カメラマンに吹きかける!

先発は丸藤とスミス。オーソドックスな立ち上がり。ヤノトール コールでアーチャーに相対するもビビりまくる矢野。ダブルキックでご機嫌のタッグチャンピオン組はご機嫌でヤノトールポーズ!余勢をかって場外で追撃を加える。ここから矢野のローンバトル。

シャラップを交えながら矢野を攻め立てるもアーチャーの攻撃をかわして矢野が丸藤にタッチ。しかし丸藤もアーチャーのパワーに押されチョップで反撃の糸口をつかむかに見えたが、幻惑ロープワークをアーチャーが逆用して丸藤を場外へ吹き飛ばし場内にどよめき!

スミスが絞め技、投げ技、打撃技の三拍子揃った攻めで丸藤に追い討ち。合体ラリアットも炸裂して10分経過。アーチャー後楽園ホールのライトに届かんばかりの超高角度ショルダースルー!スミスはフロントスープレックス2連発!羽根折り固め。滞空式豪快ブレーンバスター!!

2人がかりの猛攻を耐え抜いた丸藤がスワンダイブ式アーチャーの突進を華麗に回避して矢野にタッチ!矢野は巧みにコーナーマットを外し攻防、しかしヤノトールポーズを捕らえられてフルネルソンバスターを食らう。丸藤がドロップキック、トラースキックで軽快な攻め。

背後から顔面へのトラースキックを炸裂も、スミスがパワースラム、合体オクラホマスタンピード!さらに矢野がキラーボム被弾で戦闘不能に。スミスのバックドロップ!アーチャーのチョークスラム。キラーボムは矢野が椅子で阻止。丸藤のひらめきはスミスを使い不知火!

パワーボム連発を食らうも、タイガースープレックスはバク転着地で前後から虎王3連発。矢野がアーチャーを分断する間、耐え抜いた丸藤が技ありの早業不知火でスミスをがっちり押さえ込んで3カウントを奪いリーグ戦優勝の栄冠を勝ち取る!丸藤正道の受けの技術の真髄が際立った試合で見応えがありました。

丸藤は「パンツ破れても気にならないくらいの激闘」と左尻の裂け目を抑えながら、「相手はK.E.S.、パートナーは新日本の矢野通。でも、俺がここにいる限りここはノアなんで。俺が必ずベルトを取り返します!」とベルト奪還を宣言。
矢野も晴れやかな笑顔で「おい、お前ら。優勝しちゃったね! 私、これからもノアに参戦してもよろしいですか?」「よし、最後は今日は特別だ。ヤノ・マル・フジ!」そして賞金の小切手を嬉しそうに抱きしめると丸藤に「それについては後で話し合いましょう」とたしなめられる。思えば矢野は、飯塚・矢野組として丸藤・杉浦組からベルトを奪った実績あり。あの時は、丸藤を手錠で拘束して、杉浦から鏡割でフォールしたのでした。この技は変型のエメラルド・フロウジョンなのでまた見たいですね。大阪決戦が楽しみです。