馬車郎の私邸

漫画、アニメ、ゲーム、音楽、将棋、プロレス観戦記など「趣味に係るエッセイ・感想・レビュー記事」をお届けします!ある市場関係者のWeb上の私邸

プロレスリング・ノア 2012年の観戦記その1 3/7、3/18、3/31

2018年の観戦記をちゃんと書いてないわけですが…実はこのブログの下書きのままになっていてアップしていない記事が意外とたくさんあるのです(笑)今日は2012年の3月の3大会、4月からの就職を控えての観戦模様を、当時を懐かしみつつ振り返っていきたいと思います。

2012/3/7 東京・後楽園ホール大会、久々の観戦でした。
噂のマイバッハ谷口に触発されたので(笑)

1. ●青木篤志 - ○リッキー・マルビン
  ※ 10分38秒、サンタマリア → 片エビ固め
青木が苛烈な腕攻めでマルビンを追い込む。完全にマルビンの動きが止まってしまい、負傷も心配されたが、ファルコンアロー、ローリング式のジャーマンで反撃し、最後トラースキック5連発から、必殺のサンタマリアがががっちり決まり勝利。マルビンは相当腕を痛めていた様子だったので、ほとんど飛び技を使ってなかったのが印象的だった。タイトルマッチまで10日あるので、いつものマルビンの得意な空中戦をきっと魅せてくれるでしょう。

2. ●鈴木鼓太郎 - ○スペル・クレイジー
  ※ 10分12秒、前方回転エビ固め

鼓太郎の奇襲攻撃で、序盤はほぼ一方的な展開。スペル・クレイジーは陽気なキャラクター故か、会場のムードをうまく掴んで反撃に転じる。鈍重ながら、技は意外と堅実な攻め。その一方で、ロメロスペシャルなんて、珍しい技も見せてくれた。攻め急いだ鼓太郎はうまく得意技をかけることができず、ローリングエルボーを決めた次の瞬間にくるりと丸め込まれて驚きの3カウント。王者組は防衛に黄信号だが、長期戦ならおそらく有利だろう。

3. ○ヨネ、石森 - マイバッハ谷口、●金丸
  ※ 4分48秒、反則 (マイバッハのイス攻撃)
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入場したマイバッハ谷口は無表情な仮面で不気味なムードを漂わせつつリングの周りを一周。すると、入場待機中のヨネと石森に襲いかかる。思わず場内が「おっ?」と雰囲気が変わる。だが、ここで金丸さんの元気さのほうが際立ってしまって、肝心のマイバッハは通路側から南の観客席にヨネをつれていく手間があり、むしろ目立たたなかったような……そのうえヨネの場外での定番ムーブを食らってしまい、あれぇ?って感じ。ツアー中に佐野さんから2回も3カウントを取ったというから、ちょっと肩透かし。
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一方その頃、リング上では金丸が石森にディープインパクトから垂直落下式ブレーンバスターとたたみかける。ムーンサルトに行こうとしたところヨネが戻ってきて妨害。さらにそのヨネをマイバッハが場外に引きずりおろしラフファイト、イス攻撃。さらにリング上でも椅子が壊れるほどの激しい一撃を見舞う。当然反則負け。さらに大暴れするマイバッハはヨネにチョークスラムを放ちKO!写真のとおり、ケータイのカメラでは捉えきれないほどの強烈な一撃(?)
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そしてこのドヤ顔である。(ドヤ仮面?)
ただ、もっと破天荒な暴れぶりを見せてくれるかもという観衆の期待値は超えられなかった感じ。とはいえ、元々腰をテーピングでぐるぐる巻きにしていた石森が試合後セコンドに背負われて退場したほどの重傷だったので、機転を利かせて試合を早めに終わらせたのか?だとしたら、お手柄だ、マイバッハ。今後どうなるやら生暖かい目で見守っていこう。

4. 秋山、○齋藤、佐野 - 潮崎、本田、●井上
  ※ 22分52秒、スイクルデス → 片エビ固め
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4、5年くらい前にいかにもありそうな6人タッグマッチ。ただ、潮崎と秋山以外全員フリー契約というのだから、時の流れを感じる。特に多聞さん、久しぶり!彰俊さんの超滞空ブレーンバスターは名人芸。シャッターチャンスだ。GHCタッグの前哨戦のはずなのだが、マサオにタッチされた瞬間大マサオコール発生。ロープブレイクだけで客を沸かせられるレスラーは世界広しともマサオだけだろう。とにかく一挙手一投足から目が離せない。長いマサオワールドが続いた後は、潮崎秋山の壮烈な打撃戦。18日が楽しみだ。
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エクスプロイダーを潮崎が食らった次の瞬間、多聞さんが機敏な動きで乱入、秋山にデッドエンド!6人入り乱れての乱戦のななか、多聞さんと潮崎がW肩固めの競演。彰俊がマサオに強烈なラリアットを3連発すると、カウント2.9でマサオが返し、場内に一瞬重低音ストンピングが起こる。直後のスイクルデスがずばり決まって3カウント。この日1番の盛り上がりでした。

5. [ GHC Jr.ヘビー級選手権試合 ]
  ○ 中嶋勝彦 - ●平柳玄藩
  ※ 18分08秒、後頭部への廻し蹴り → 体固め

いつぞや鼓太郎に挑戦した時の、金髪・白衣装の白玄蕃バージョン。NO MERCYのKENTA、金丸がセコンドにつく。マイバッハは?と思ったけど、いたらそっちにばかりに客の目がいってしまうだろうwそういえば、めずらしく髙山もいない。それにしてもGHCジュニア王者の座に幾度と無くついたKENTA、金丸の二人いるだけでかっこいい。サマになるね。

試合は序盤に昇竜玄蕃をカウンターでカチ上げ式で決めた玄蕃がペースを握る。ラフファイトと正攻法のどちらでも中嶋の打撃をかいくぐり攻めていたが、今ひとつ逡巡があって攻めきれなかった印象。詰めの甘さから、中嶋の打撃を喰らい始め、強烈なハイキックを受けてあえなく3カウント。鼓太郎戦のときのような思い切りの良さが見られなかったのが残念。

中嶋はチャンピオンらしい受けきるいい試合をしている。でもそれが、あまりにNOAH流に染まりすぎてて、せっかく以下のようにマイクでアピールしてももう皆に外敵だってこと忘れられてるよ!「この緑のマットに4年間上がってるけど、忘れんじゃねえ、オレはDIAMOND RINGの中嶋勝彦だ」旧健介オフィスの面々もすっかり馴染んでて、今更外敵って面を強調されても今ひとつしっくりこない人は相当多いと思う。なんにせよ、いい試合してくれたらそれでおk。

6. ○森嶋、佐々木 - 杉浦、●丸藤
  ※ 16分30秒、ラリアット → エビ固め

森嶋と杉浦のGHCヘビーの前哨戦でもあるが、それぞれかつてGHCタッグ王者だったことがあるだけに屈指の高カード。序盤は杉浦が強烈なエルボーを武器に、打撃戦で森嶋を圧倒!腰にテーピングをしているが、超元気な様子で安心。強い、の一言。丸藤も好調らしく、得意のムーブを織り交ぜ、10分近くまで森嶋はローンバトルを強いられる。

しかし、健介と森嶋の連携が機能し始めると潮目が変わる。単純なパワー殺法のみならず、二人の強烈なラリアットが杉浦、丸藤の2人に炸裂。(それを受ける2人もすごいが…)杉浦と森嶋は、それぞれジャーマンと裏投げを2発ずつ撃ちあい、一進一退。攻撃が丸藤に集中し始めると戦況ははっきり森嶋・健介組有利に。丸藤はこの日10発以上ラリアットを食らっているので、ある意味では受け身をしっかり取れるくらいのところまで回復していると見え、妙な安心(?)

試合数は少なかったですが、カードの意味づけがしっかりしているので、全体的にいい興行でした。
平日なのに3分の2以上埋まってたし、一体感があった印象です。

プロレスリングノア「GREAT VOYAGE 2012 in YOKOHAMA」3/18 横浜文化体育館 観戦記

2. 中嶋、●梶原 - ○金丸、平柳
  ※ 12分49秒、タッチアウト → 片エビ固め

TOEICテストから関内へ直行のため、着いた時ちょうど金丸が垂直落下式ブレーンバスター→タッチアウトで梶原を沈めた瞬間。フィニッシュの時の畳み掛けはいつ見ても素早い。これで決まる!という雰囲気を作り出す技巧はさすが。

3. ○マイバッハ谷口 - ●宮原健斗
  ※ 7分02秒、変型パワーボム → エビ固め

愛のある野次というか、観客同士掛け合いのやり取りが面白いw
マイバッハ谷口は序盤、レスリングテクニックで宮原を圧倒。それ自体はたしかにいいのかもしれないが、谷口周平ではなくて、マイバッハ谷口としての試合スタイルとしてはそれでいいのだろうか?

マイバッハはふと思いだしたように、場外へ宮原を連れ出し、観客席へ投げ込む。傷めつけた所で、リングに戻して椅子で殴打。チョークスラムから、変形パワーボム(ドクターボムと同型?)で、宮原を轟沈。このフィニッシュの流れはいいと思う。

そもそも相手が宮原であれば、場外乱闘もイス攻撃も不要な相手なのだから、リング上でやればいいんじゃないかと思う一方、キャラ的にはその種のことをしなければというマイバッハ谷口の迷いが見えた試合だったように思える。マッチメイクの問題でもある気もするが。

4. ●モハメド・ヨネ - ○佐々木健介
  ※ 16分24秒、北斗ボム → 片エビ固め

個人的にモハメド・ヨネのシングルでのベストバウトだと今でも思っている。健介にチョップを催促し、効かねえよという素振りを度々見せる。しかも、ほとんど倒れることがなかった。これは驚きだ。いつもと違うヨネに声援が向けられる。珍しい!序盤の打撃戦から、中盤の場外戦ときて、なんとヨネが健介に場外へのキン肉バスター!これにはさすがに健介も大ダメージ。

完全に流れを制したヨネが、ラリアットや各種キック、ギロチンドロップなどで追撃。場内のムードは「今日は勝てるぞ!」という声援が飛ぶほど。かつてヨネの試合でこれほどまでに盛り上がったことがあっただろうか。しかし、ここまではよかったのだが、結局攻撃に間が空きすぎ、決定打を打てず。キン肉バスターを決めようとすると、健介に逆にキン肉バスターを決められてしまう。

こうなると健介お得意のパターン。それなりには粘ったものの、ノーザンライトボムで3カウント。会場の雰囲気を含めたら、何気にヨネのベストバウトだったのではないか。

5. [ GHC Jr.ヘビー級タッグ選手権試合 ]
  ○鈴木鼓太郎、青木篤志 - スペル・クレイジー、○リッキー・マルビン
  ※ 24分11秒、マスドライバー → 片エビ固め

挑戦者のメキシカンコンビが空中殺法で王者組を圧倒。陽気なスペル・クレイジーは観客の声援も味方につける。なんと2階席からムーンサルト決めてみせた。10分ごろ青木がマルビンに対して徐々に押し始め、スパイラルポセイドンを早くから決める。しかし、負けじとマルビンもファルコンアローなどで応戦。

青木のローンバトルが続き、マルビンとクレイジーのパワーと機動力を兼ね備えた攻撃に苦戦。鼓太郎が救出に度々駆けつけ、王者組が連携攻撃を繰り出し始めると優勢に。シーソーゲームで、どこで決まるかわからない展開。

トップロープをめぐる両タッグの攻防が続き、雪崩式のフランケンシュタイナーやブレーンバスター、あるいはスプラッシュやムーンサルトなど、空中戦再び。クレイジーが青木を封じる間、マルビンが鼓太郎にサンタマリアを決めるがカウント2。さらにマルビン・クレイジーは鼓太郎に対して、驚愕の、合体式不知火・改!青木がカットに駆けつけ、挑戦者それぞれにアサルトポイント!息もつかせぬ展開。

肩に大きなテーピングをしている鼓太郎は苦しい場面が続き、ほとんど受けにまわる。マルビン怒涛のラッシュに防戦一方、ついにバイソンテニエルをも食らってしまう。さらにトラースキック2連弾からの再びサンタマリアを喰らい、決まったかと思いきや、自力でこれも返す!場内はすごい盛り上がり。

青木が要所で援護をし、鼓太郎はエルボー連打を足がかりにブルーディスティニーをマルビンに決める。これにマルビンもトラースキック、張り手連打で応戦し、今日なんと3発目のサンタマリアが決まり、こんどこそ終わりかと思いきや、青木がカット。ここから鼓太郎が切り返し、アッパー掌底連発から怒涛の反撃。最後はバックドロップの入りから途中でクラッチを変えて垂直に脳天から落とすマスドライバーで、ついに3カウント!凄まじい試合でした。

6. [ GHCタッグ選手権試合 ]
  ○秋山準、齋藤彰俊 - 武藤敬司、●潮崎豪
  ※ 30分04秒、スターネスダスト → 体固め

小橋建太の代打、これ以上ないほどの代打である武藤敬司の入場に温かい歓迎の声援。来てくれてありがとう武藤!試合の冒頭は、三冠戦を睨んで、秋山と武藤が小手調べの応酬。その後は潮崎が秋山と齋藤の攻撃を受け続け、武藤は度々場外へ落とされ、潮崎がローンバトル。怒る武藤が客席から椅子を持ち込もうとしてレフェリーと小競り合い。このやりとりが面白く会場に笑い。

 10分経過。潮崎の逆水平チョップに秋山もエルボーで応じると、カウンターのニーが炸裂。齋藤が鉄柱攻撃を放ち、秋山が花道をダッシュしてのランニングニーリフト。齋藤もランニングラリアットで続く。リングへ戻した潮崎に秋山がなおもニーを打ち込み、パイルドライバー。齋藤がミドルキックを連発し、ニーリフトからラリアット、エルボー。秋山がコーナーに控える武藤に襲い掛かると、武藤は客席のイスをつかんで応戦しようとする。これに対し、秋山は武藤を襲撃。武藤は永源氏のイスを奪い取って再度場外で構える。

齋藤が潮崎にバックドロップ、パワーボム。の猛攻。秋山は機敏な動きで再度武藤をリング下に叩き落し、潮崎にエクスプロイダーを放つ。潮崎も逆水平チョップで反撃を試、やっとのことで武藤にタッチ。武藤は2人に次々とドラゴンスクリューを放ち、秋山に足4の字固めを仕掛け、さらに雪崩式フランケンシュタイナー!武藤の時間。

 20分経過。武藤が秋山に足4の字固めで攻め続け、再度ドラゴンスクリューから足4の字固めを狙おうとするが、今後は秋山がフロントネックロックに捕獲されて万事休す。しかし、ここは潮崎がカット。齋藤が潮崎をジャーマンで投げ、ランニングラリアット、デスパニッシュで再び追い込まれる潮崎。だが、潮崎はカウンターのラリアットを決めると、武藤のシャイニングウィザードの援護を得て、ゴーフラッシャーを決める。決まったかと思われたが、秋山が救援にかけつけ、勝負はわからない!場内すさまじい盛り上がり。

 25分経過。潮崎の一瞬の隙をついて齋藤がスイクルデス(延髄切り)!。秋山が潮崎をランニングニー、エクスプロイダーからフロントネックロックで捕獲して万事休す。しかしなんと、武藤が潮崎を踏み台にシャイニングウィザードでカット。さらに武藤は秋山にシャイニングウィザード連発!ここで潮崎がボディースラムからムーンサルトプレス。実に高い!だが、何とか齋藤がカット。潮崎はラリアットで追撃するもカウント2。ゴーフラッシャーにいこうとするが、斎藤が背後からスイクルデス!秋山がヒザ蹴り。さらにランニングニー3連弾から後頭部へもニーでダメ押し。そのまま容赦なくスターネスダストで3カウント。

秋山の非常な攻めと齋藤の的確なアシスト、すごい試合でした。要所を押さえる武藤も、最前線に立ち続けた潮崎もあっぱれ。久々に満足いくGHCタッグ選手権でした。


7. [ GHCヘビー級選手権試合 ]  ○森嶋猛 - ●丸藤正道  ※ 12分25秒、バックドロップ → 片エビ固め

腰を痛めた杉浦の代役は丸藤。丸藤も欠場明けでむしろ心配だった。そんな心配とは裏腹にスピーディな動きと、ひらめきあふれる返し業と工夫で序盤は丸藤ペース。しかし、ラリアットを要所で決められるとパワーあふれる王者の前に苦戦。フロムコーナートゥーコーナーから不知火、さらに雪崩式不知火を決める。杉浦のオリンピック予選スラムに低めのポールシフトを決めてさらにはタイガーフロウジョンを狙おうとするが、これは欲張りすぎ。ペースをつかんだ森嶋が息もつかせぬパワー殺法で圧倒。バックドロップ1発で決まってしまった。

期待値の点からすると意外と元気そうでその点は安心したのだが、以前の丸藤ならバックドロップ一発で終わるはずがない。そう考えるならさびしいけども、間延びしなかったのでよかったとも言える。リーグ戦でも森嶋は10分前後の試合が多かったし、こういう試合も悪くない。試合後、モリシが恒例のパフォーマンス…さぁ、帰ろうと思った矢先、なんとマイバッハ谷口が椅子で襲撃、チョークスラム!森嶋の巨体がたたきつけられる。

ここでKENTA登場。
「せっかく来たんだ。オレにもしゃべらせろよ」とマイクを握ると、「次、コイツに行かせろよ。オレが間違えてようが、ショッパかろうが、オレはコイツの可能性に賭けてるんだよ。オレがコイツに賭けようが、何が悪い。同時にこの団体の可能性にも賭けてる。そんなちっちぇえこと気にしてねえよ。もう、前へ進んででいくしかない。やるしかねえだろ。その先頭にいるのは、やる気、元気じゃないんだよ。これからはコイツだよ。笑いたければ笑えよ。近いうち、コイツがベルト巻いてるから。オレは正気だよ。目も覚めてるよ。その上で言ってるから。おまえら、見とけ!」

なんだってーーーー!!
いろんな意味でどうなっちまうのかわからない。これは目が離せなくなってきた!

プロレスリング・ノア「The Navig. in March 2012」3/31 春日部コンベンションホール 観戦記
まさかの初めての友人との観戦。というのも、4月から2週間の合宿後大阪で働くことになったので、友人が会わないかという話になったところ、冗談で見に行かないかと言ったら、二人で観戦することに。会場は春日部。珍しい場所だ。とはいえ、大宮までいってそこから1本だから意外と近い。

ララガーデン春日部の隣にあるそれは、春日部コンベンションホール、またの名を東部地域振興ふれあい拠点施設多目的ホールというらしい。多目的のうちにプロレスは目的として含まれてたのか…できたばっかりのようで、とてもきれい。椅子もパイプ椅子ではない。マイバッハ谷口選手は今日は椅子攻撃はできないだろうな…と思ってたのだが、後にこの考えは大きな間違いだったことを思い知る…

1. ○鈴木鼓太郎 - ●ランス・ブラバド
  ※ 11分06秒、ブルーディスティニー → 片エビ固め

ブルーディスティニーへの伏線か、鼓太郎はとにもかくにも腰への一転集中攻撃。この日のエルボーの9割は腰へのもの。勝つためだけではなく、むしろランスへ試合の作り方を教えるための試合だった様子。首から背中へのテーピングはまだ取れていないので、ゆっくり静養してほしい。

2. ○リッキー・マルビン - ●ハーレム・ブラバド
  ※ 12分20秒、モンキーフリップをつぶして → エビ固め
マルビンにしては珍しく派手な空中戦はなし。落ち着いた試合で、ある意味第2試合らしい。決着も丸め込みで、地味ながらも、面白い試合だ。マルビンは意外にパワーが強い面や、グラウンドなど空中戦だけではない、芸達者だ。

3. ●石森太二 - ○スペル・クレイジー
  ※ 13分29秒、前方回転エビ固め
ルチャに通じた2人が織り成す攻防に、この日初プロレス観戦の友人も目を見張る。クレイジーは日本語をあまり知らないはずにもかかわらず、観客席の声援にいちいち反応していて面白い。

実はこの日、卒業おめでとうキャンペーンと称して、卒業証書を持っていくと選手全員のサイン色紙をもらえるという珍しいキャンペーンをやっていた。これを逃す手はない。休憩時間、順番待ちをしているとき、大学生と思しきメガネの女の子と「マイバッハが襲撃に来たらどうしようね」などと談笑していると、自分の番が来た。丸藤副社長にリング上で色紙を渡してもらえるのだ。沼上幹教授より卒業証書を手渡されたときよりも、ある意味でうれしかった。なかなかできない経験をさせてもらったので感謝。
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4. ○本田、潮崎 - ●志賀、金丸
  ※ 17分05秒、回転地獄五輪(レフェリーストップ)
なんだか懐かしい顔合わせのタッグマッチ。500人くらいの会場なので、潮崎のチョップの音がすごいことに。チョップの音が聞こえるたびに、友人ならずとも、ビクッと反応してしまう。志賀のアニキを始め、小さい会場だけに客席とのコミュニケーションがあって面白い。後楽園ホールとはまた違ったムードで楽しめる。

5. ●青木、秋山 - ○ヨネ、丸藤
  ※ 23分37秒、新生マッスルドッキング(合体キン肉バスター) → 片エビ固め
この日のベストバウト。双方動きよく、試合時間は長くなったものの、スピーディで目が離せない。秋山は三冠を防衛した自信に満ち溢れているように見え、青木もヘビーに混じっていることを考えると相当な健闘ぶり。最後はヨネのキン肉バスターに、トップロープから飛んできた丸藤があわせる新技を披露。地味に威力ありそうだ。この新技でタッグリーグ戦線がどうなるかがぜん楽しみになってきた。

6. ○中嶋、森嶋 - ●平柳、マイバッハ谷口
  ※ 16分55秒、ツイスター → 体固め
前述のとおり、会場の椅子はパイプ椅子ではないのだが、マイバッハはなんとパイプ椅子を持参。そんなもん使わなくても別にいいだろうに…と思ってたら、マイバッハ組がGHCシングル王者組に奇襲!てんやわんやで、中盤までGHCシングル王者組はいいとこなし。動きのいい平柳がラフ殺法で中嶋に反撃の機会を与えず。マイバッハは大暴れで、場外乱闘中なんと目の前に来た。友人もびっくり。

マイバッハはジャーマンで森嶋の巨体を投げきること、実に2回。チョークスラムもばっちり高角度で決めて、馬力の強さは谷口周平ゆずりだ。例のサイドスープレックスのクラッチからの変形パワーボムにいこうとするが、逆に反撃を食らい、森嶋がラリアットなど自慢のパワーで反撃を開始。最後は中嶋が強力なハイキックからの垂直落下式ブレーンバスターで平柳をピン。

試合後マイバッハが森嶋を襲撃するが返り討ちにあい、無事に「やる気元気モリシ!」が決まる。中嶋もノリノリで大団円でした。入社式の前々日ということで先述の友人と西川口のロイヤルホストでおしゃべり、さらに昔なじみの友人二人も駆けつけてオール。壮行会として、最高な一日を過ごせました。
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