馬車郎の私邸

漫画、アニメ、ゲーム、音楽、将棋、プロレス観戦記など「趣味に係るエッセイ・感想・レビュー記事」をお届けします!ある市場関係者のWeb上の私邸

【観戦記】「ノアTVマッチ」4/18 GLOBAL TAG LEAGUE 2020・4/19 NOAH the SPIRIT

GLOBAL TAG LEAGUE 2020は異例のテレビマッチ開催。コロナを転じて福となしたいところだ。同業・新日本プロレスは動画配信サービスだけで年商12億円の売上(1,000円×12ヶ月×10万人)で半数が外国人という。DDTUNIVERSEの会員を伸ばし、ABEMATVも活用して、サブスクリプション収入を確保するのは重要な経営課題。もちろん、海外へのリーチもだ。NOAHは、グローバルなタッグリーグを毎年催しているし、地球規模の崇高なる王位がベルトのタイトルだからだ。

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4/18 GLOBAL TAG LEAGUE 2020

第1試合 諸橋晴也vs岡田欣也

岡田は各種スープレックスとキックの複合スタイルが定着しつつあり、諸橋も受け止めて格の違いを見せつける。元気な二人の元気な対決だった。鶏と玉コンニャクが美味い。
6分50秒 クリップラークロスフェイス

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 第2試合:モハメド ヨネ、タダスケvs齋藤彰俊、井上雅央

タッグリーグ初戦で齋藤さんがスイクルデス3連発からの最終奥義デスブランドでGHC王者 潮崎からフォール勝ち。次の挑戦者か?試合は、いつものマサオワールドでした。12分56秒 キン肉バスター → 片エビ固め

第3試合:原田大輔、HAYATA、YO-HEY

vs大原はじめ、NOSAWA論外、吉岡世起

WRESTLE-1からやってきたのは実力者・吉岡世起。週プロで名前は拝見していたが、試合を見るのは初めて。スイングDDT、トラースキック、セカンドロープからのラ・ケブラーダ、みちのくドライバー、踵落とし、切れのあるスピーディな動きが持ち味のようだ。ノアジュニアの選手とも手が合いそう。ミサイルキックと逆カナディアンからバックブリーカーの合体技も繰り出し、テクニシャンの大原がしっかりアシスト。

バイソンテニエルの体制からのパワーボムとパイルドライバーと合わせたような形で後頭部を打ち付ける荒業を繰り出し、YO-HEYからフォールを奪った。つかみはバッチリ。NOSAWAは原田のIPWのベルトを勝手に使ってオープンチャレンジ開催を宣言。家にいるレスラー、履歴書を送ってこい!」とナイスアイデアを披露。ジュニア戦線のさらなる活性化が楽しみだ!

12分41秒 クラッシュドライバー → エビ固め

 第4試合:丸藤正道、望月成晃、谷口周平vs拳王、覇王、仁王

 望月が激しいスピーディーな攻防からドラゴンスープレックス一閃で覇王からフォールで勝負あり。覇王、仁王は対ヘビーでの立ち回りも課題になりそうだ。

15分19秒 ドラゴンスープレックスホールド

第5試合:杉浦貴、関根シュレック秀樹、鈴木秀樹vs関本大介、マサ北宮、稲村愛輝

まさにヘビー級6人タッグ、ド迫力の肉弾戦!そんな中でも稲村が存在感を発揮したのはすごいことだ。稲村が杉浦を終盤攻め込み、アバランシュホールド、スピア、キチンシンクを喰らいつつもすぐに立ち上がり、スプラッシュ・マウンテン狙いは、ジャーマンの反撃を受ける。しかし、これもなんとすぐ立ち上がり、左ラリアットからのオリンピック予選スラムの前に轟沈。キャリア1年半とは思えぬ奮闘を毎度見せてくれるので、思わぬところで金星を挙げるのも時間の問題と言えそうだ。
20分33秒 オリンピック予選スラム → 体固め

第6試合: 小川良成、小峠篤司vs清宮海斗、鈴木鼓太郎

基本的に組むことが多い小川と鼓太郎だけに珍しい顔合わせに。花道で小川の奇襲で幕開け!小川、小峠のねちっこい腕攻め地獄が清宮を襲う!代わった鼓太郎には、小川劇場が開幕。コブラツイストから巻投げを巡る攻防、ファンネルをリングサイドの小川がキャッチ(!)してすかさず、鉄柱攻撃へ。チンクラッシャー、スイングネックブリーカー、バックドロップ。ドロップキック、ニーやバックエルボー、コーナーから膝で迎撃、DDTなど技の攻防が続き、鼓太郎はファンネルから、エンドレスワルツ、エルボーコンボ、ボディエルボーで反攻。しかし、小峠がタイガードライバーを阻止する。

さらに連携から小峠のニーが決まり、小川がバックドロップ。さらに肩鉄柱攻撃から、バックドロップも、これは清宮カット。小峠トラースキックで排除すると、鼓太郎にキルスイッチ!小川がバックドロップで鼓太郎でとどめを刺した。小峠の好援護も実に光る試合で、GHCジュニアの期待高まる前哨戦!。

17分54秒 バックドロップ → 体固め

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 第7試合:GLOBAL TAG LEAGUE 2020 優勝決定戦
潮崎豪、中嶋勝彦VSイホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.、レネ・デュプリ

ワグナーがAXIZ勢の連携や足攻めの前にローンバトルを強いられ、15分経過。中嶋に対して抱えあげからのニーアッパー、バックドロップ、パワースラムで反撃すると、代わったデュプリと潮崎はチョップ合戦を展開。ラリアットかわしあいから、潮崎の左ラリアットが入った!しかし、デュプリ、ワグナーは豪快な合体振り子式パワーボムで潮崎に大ダメージを与える。

 ワグナーがラリアットも、中嶋はカニばさみから顔面蹴り。悪夢の連携合体攻撃「エンドレスラブ」が襲い、前門の逆水平チョップ、後門のミドルキック、顔面トラースキックからのフィッシャーマンバスターが決まる。

中嶋が追撃し、フライングメイヤーから胸板、背中へのケリ連発から、PK。さらにバーティカルスパイクで勝負ありと思われたが、ワグナーは自力でキックアウトし、25分経過。駆け込んでの顔面蹴りを交わし ワグナーはジャンピングハイキックで反攻。合体トラースキックで潮崎を排除し、ワグナードライバー、デュプリは豪快なパイルドライバーで大技攻勢。またもデュプリが潮崎を的確にプランチャで排除する間、痛む足をこらえてワグナーが飛翔、ムーンサルトプレスで栄冠を手にした!

バイソン・齋藤の越境タッグ優勝で始まったこのグローバルタッグリーグ戦。メキシコ・カナダの北米タッグの優勝でグローバルらしく幕を閉じた。
27分00秒 ムーンサルトプレス → 体固め

 イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.&レネ・デュプリ組がGLOBAL TAG LEAGUE2020 初優勝

 4/19 NOAH the SPIRIT 

 第1試合:小峠篤司vsタダスケ

大技を巡る攻防に入ったところで時間切れ。餃子、ハム・チーズが旨い。

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15分00秒 時間切れ引き分け

第2試合:ロッキー川村vs杉浦貴

まさかのボクサー杉浦爆誕!ただし、やはりボクシングでは川村に一日の長があり、圧倒。不利と見るや、まさかの猪木・アリ状態に。最後は川村のボクシンググローブの紐を場外鉄柵に縛り付けてのリングアウト。珍しいものが見れました。

8分51秒 リングアウト勝ち

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第3試合:GHCジュニアタッグ (王者)HAYATA、YO-HEY組vs吉岡世起、大原はじめ組(挑戦者)

大原が全面でに出る形で吉岡のスタミナを温存する作戦か。もちろん、吉岡に二人の動きをよく観察させる目的も、大原にはあったと見える。シュミット式バックブリーカーとミサイルキックの合体などタッグ2試合目と思えない好連携も披露するが、YO-HEY・HAYATAもさすがの素早い動きで勝負どころを捉える。

YO-HEYがインプラント、顔面G、合体ダイヤモンドカッター、再び顔面G、スーパー顔面Gと畳み掛け、それなりにスタミナを残していたはずの吉岡からあっさりフォールを獲ってしまった。吉岡も新天地での戦いは始まったばかり、慣れていけばもっと面白くなりそうだ。

21分14秒 スーパー顔面G → 片エビ固め

※第39代選手権者・HAYATA&YO-HEY組が初防衛に成功

第4試合:岡田欽也・原田大輔・谷口周平・モハメドヨネ・中嶋勝彦・潮崎豪vs金剛+追加戦士・征矢学

初めて見る12人タッグマッチだったが、予想をいい意味で裏切る見ごたえある熱戦。WRESTLE-1から征矢学が髪を赤く染めて金剛入り。純正ヘビー級の谷口やヨネが関心を示して肉弾戦を展開。

征矢対ヨネのマッチアップでは、フライングラリアット、ブルドッキングヘッドロック、ショルダネックブリーカーなど豪快な技の数々を見せつけた。

最後は岡田が奮闘。ニーアタック、サイドスープレックスにはいけず、ラリアットをかわしてのローリングクラッチホールド、ミドルキック3発からサイドスープレックスも二度目で成功。しかし、覇王、仁王はトペ・スイシーダの編隊飛行でヘビー戦士たちを排除する。金剛6人の集団リンチをから、北宮のセントーン、拳王のフットスタンプ、稲村のボディプレスと、金剛得意の重爆連撃食らっては万事休す。

デスバレーボムを受けるも、AXIZがトラースキックで救援。しかし、征矢がダブルでラリアットで吹き飛ばし、潮崎と征矢も全日本以来のラリアット合戦。なんと征矢がラリアットで打ち勝った。さらに岡田に後頭部、正面からラリアットを打ち込んで貫禄勝ちのNOAHデビュー。つかみはOK!ヘビー戦線に拳王のパートナーとしてもシングルプレイヤーとしても存在感を発揮する金剛の追加戦士だ。

第5試合:武藤敬司、田中稔、清宮海斗vs関根シュレック秀樹、鈴木秀樹、桜庭和志

異色の6人タッグ。ボクシングも見てしまったが、格闘団体NOAHの姿を最近、見ることが多い気がする。武藤対桜庭の初マッチアップがノアマットで実現というのも不思議な感覚だ。グラウンドの攻防で始まり、やはりウェイト差があるが、桜庭が巧みに足を取りに行くなど見応えがある。モンゴリアンチョップも見られて嬉しい。

清宮対鈴木秀樹の激突も興味深い。デビュー4年半の23歳と経験とレスリング技術ではさすがに分が悪いが、清宮はバックを取ってみせた。グラウンドにもつれ込み、足が極めたまま関根シュレック秀樹にタッチ。清宮はコーナーに押し込んで、田中稔に交代。

稔が足を取りに行く、関根がレッグシザースに切り返し、膝十字を狙いに。稔が三角絞め狙い、関根がヒールホールドへ。息詰まるグラウンドの攻防。さすがに体格差が大きく、ここから稔が長く捕まるが、結果的に稔は鈴木秀樹に対して打撃の攻防から脱出。清宮はスピードで撹乱し、鈴木秀樹にミサイルキック。しかし、鈴木秀樹もワンハンドバックブリーカーで応戦。ドロップキックで反撃。

鈴木秀樹は武藤に対して反り投げから、桜庭和志に武藤がドラゴンスクリューから足の4の字。新日本対Uインターが蘇る。再びドラゴンスクリューから、足4の字固めを桜庭がうまくダブルリストロックに切り返す。関根が武藤に腕ひしぎ十字固め。稔がニードロップでカット。キックを受け止めドラゴンスクリュー。更に連発。シャイニングウィザードをズバリ決めて、まさに閃光魔術。

第6試合:GHCジュニア(王者)小川良成vs鈴木鼓太郎(挑戦者)

2005年以来のシングルマッチ。激レアな一戦だ。小川が鼓太郎の動きを読んでペースを掴む展開。執拗なヘッドロックに捉え、ニークラッシャーで反撃もなおも小川が離さない。ヘッドシザース、エプロンサイドに顔面を打ち付ける、DDT、アタへのニースタンプ、変形キャメルクラッチ。小川ペースで10分経過。鉄柱を使ってのチンロック、スリーパー、ヘッドシザース、バックドロップ。

 ボディエルボー、ジャンピングニー、ハンドスプリングエルボー、しかし、小川のバックドロップ。バックドロップを一回転着地した鼓太郎が足を痛めた…と見せかけて丸め込んだ。タイガードライバーの体制から回転エビ固めの応酬へ。

コーナーからの攻撃を小川が急所迎撃からDDT、バックドロップ。フォールを返して、20分経過。鉄柱攻撃からのバックドロップ。これも返す!ボディエルボー。ファンネル交わして、スクールボーイ。逆さ抑え込み。ラ・マヒストラル連発。ボディエルボーからブルーデスティニー。フォールに入ってたを十字架固め。

エルボー連打から、タイガードライバー狙うも未遂、ブルーデスティニーをロープ側で決めて、ファンネルを。ブルーデスティニー3発目からフォールも、これも丸め込み。ローリングエルボー連発から、エルボーコンビネーションでグロッキーのところ、アッパー掌底で競り勝つ!

万感の思いで鼓太郎がGHCジュニアを戴冠!エルボーやタイガードライバーでは決めさせないぞという小川良成53歳の凄まじい意地、流麗な妙技の数々の小川劇場、年齢を全く感じさせない動き……この一戦にかける小川良成の心・技・体を乗り越えての戴冠の価値は大きい。これ以上言葉を尽くす必要はないだろう。タッグも復活でここからのノアジュニアがさらに楽しみになった。

25分32秒 ジャベリン → 体固め

※鈴木鼓太郎が第42代選手権者となる

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第7試合:(王者)丸藤正道、望月成晃vsイホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.、レネ・デュプリ(挑戦者)

 ワグナーに対して機動力封じの足攻めでねちっこく攻めるベテラン勢。優勢に試合をを進め、 飛び蹴りと虎王の共演。しかし、二回目は同士討ちに。ここからペースが暗転してしまった。不知火も失敗に終わり、デュプリがレインメーカー式ラリアット。デュプリが望月を跳ね上げたところに、ワグナーがトラースキック。ワグナーと望月は打撃のシバきあいから、ワグナーがカウンターのラリアット。ワグナードライバー。蹴りや、十字架固めに切り返すなど望月の反撃も見られたものの、デュプリがパイルドライバー、デュプリがムーンサルトプレスの連弾で、勝負所を抑えた。

 齋藤・バイソン組の優勝で幕を開けたこのグローバルタッグリーグ戦。メキシコ・カナダの北米タッグが優勝しても違和感はない。実力伯仲のチームが多かっただけに今年も熱戦だらけでした。次のスケジュールは未知数ですが、できることをできる手段で届ける新生NOAHの姿勢は応援したくなる。熱闘を見せるレスラーはもちろん、社員・スタッフ・関係者の尽力にも頭が下がる思い。次の展開が実に楽しみだ。

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