馬車郎の私邸

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男ってやつは… 吉住渉「カプチーノ」第4回 コーラス3月号

登場人物:
小嶋在(あり):主人公。颯介と付き合って4年目の社会人。
藤谷颯介:予備校講師。在と同棲中。教え子に誘惑されている。
真崎愛菜:颯介を誘惑中。大学に合格した。

在は、今度結婚するという職場の黒田さんに相談する。
同棲から結婚に踏み出すきっかけを聞いた。
黒田さんのアドバイスは以下の3点に要約される。

・男は同棲で十分だと思っている。
というのは、責任も経済的負担も負わずに奥さんもらったようなもので、不都合どころかいいことづくめだから。(という黒田さんの認識)
・女性サイドが積極的に動かないと結婚にもっていくのは難しいであろう。(だから黒田さんは圧力をかけた)
・のんびり待ってるとほかの女に持ってかれる危険がある。
よって、早めに行動せよ。(だから黒田さんは結婚にこぎつけた。)

在の姉が娘を連れてやってきた。
姉の提言は以下の3つである。

・向こうが決めてくれるのを待つな。→男は呑気だ。
・彼からプロポーズしてほしいだと?→甘い!
・作っちゃえば子供→そうすれば彼は決心するであろう。

姉の娘の面倒を見る在は、漠然と子供は女の子がいいなあと思うのであった。

真崎愛菜は、受験を目前に先生である颯介に告白したのだが、颯介に無理強いした一日デートの最後、「思い出にするから」とキスをせがんだ。
はたして颯介は誘惑に屈し、キスをしてしまう…

見事立慶大学に合格を果たした愛菜は、颯介に合格祝いとして、夕食をおごって貰う。
思い出ができても気持ちに区切りはつかず、先生と約束したからがんばって勉強したと、改めて颯介に思いを告げる愛菜。
颯介はメルアドの交換に応じてしまう。

帰り、颯介の腕を取り、愛菜は自分ではだめですかと念を押す。
「…ありがとう、嬉しいよ。でも俺には…」
お決まりの定型句を言いかけたとき、すでに愛菜は颯介に抱きついていた。
もはや、颯介に抗うすべはなかった。

飲み会のときはいつもちゃんと連絡する颯介が連絡もよこさず、そのうえ携帯もつながらないことをいぶかしがる在。
颯介が帰ったのは朝の5時だった。
同僚の家で飲みすぎて寝込んだと言う颯介。
しかし、すれ違いざまに微かに甘い香りが…
颯介、嘘が下手すぎるよ―在が思うのも無理はなかった。

その夜以来、
颯介は残業や飲み会と言って
遅く帰ることが多くなった。
初めはぎこちなかった言い訳も今では平然と口にする。
泣いて責めたいのにどうしてもできない。
言い争って何もかも壊れて失うのが怖い。
だから我慢して待つことしかできなくていつも受身で―
大嫌い 颯介も こんな自分も。



鬱☆展☆開!
欄外の読者からのコメントも颯介に対する非難囂々。
同感です(笑)
あぁん?最近だらしねぇな?といった趣旨のことを言われるのも無理はないf^^;

彼を擁護できるか?
なるほど、可愛い教え子に体当たりのアタックを食らえば受け止めるしかないかもしれない。
だが、教え子のメンタル面を心配して受験前の一日デートに付き合った結果が、けっきょくこうなってしまったわけだ。
たとえデートを大学合格の成功報酬にしても、結局は同じ結果だった可能性は高い。
これから颯介は二股を続けるか、どちらかに絞るのか。
この男、一体どうするつもりなんだ?

同棲から結婚に踏み出すきっかけというのも興味深い。
やはり結婚に踏み切るリスクは女性側に大きいから、女性が主体的に、つまり女性主導ですすめるのいいのか?
(もちろん、異論もあろう。男だって大変だ。カップルにもよるだろう。)
機運を作り男にプロポーズを言わせるか、自分から積極的に推し進めるか。

「結婚、いかなる羅針盤もかつて航路を発見したことのない荒波。」
byハイネ


それにしてもこの漫画、結婚を前提とした同棲生活を親公認で始めるところから始まったのだが、この先どうなるんだ?
彼氏の浮気に対して、主人公がどうアクションを起こすのか。
マンガとして、この先をどういう展開にしていくのか、吉住先生の構想が楽しみだ。

颯介はどうする?
在はどうする?
吉住先生はどうする?