馬車郎の私邸

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人はどこでいつ出会い、どのくらい付き合って結婚にいたるのか?

先日は、先回りして考えておきたい、結婚相手に求める条件、不安要素について述べた。今日のテーマは「人はどこでいつ出会い、どのくらい付き合って、結婚にいたるのか?」だ。この疑問に対して先日と同様、国立社会保障・人口問題研究所の「2015年 社会保障・人口問題基本調査(結婚と出産に関する全国調査)」が参考になる。ただし、長大な資料なので、かいつまんでご紹介しよう。

まずは「どこで」の部分だ。これは場所に加え、どういうルートでという要素を含む。
夫妻が出会ったきっかけは、1987年と2015年とで以下のように変化した模様だ。
・職場や仕事31.5%→28.2%
・友人・兄弟姉妹を通じて 22.4%→30.8%
・学校で7.0%→11.7%
・見合い結婚23.3%→6.4%

「職場や仕事」「友人・兄弟姉妹を通じて」「学校で」の3つでだいたい7割を占めている。お見合い結婚が減った分が流れたと言うわけだ。この調査は2015年のものなので、ここ数年の動きでは婚活サービスの割合も高まりつつあるのではないかと推測される。

次に「いつ」の部分だ。
平均出会い年齢の変化は以下のとおりだ。
男25.4歳 女22.7歳(1987年)
男26.3歳 女24.8歳(2015年)

平均で見ると(中央値はまた違うのかもしれないが)25歳前後で出会った人と結婚する傾向にあるようだ。男性で1年、女性で2年やや後ろ倒しになった模様だ。

平均初婚年齢についてはやはり晩婚化が進展しており、平均出会い年齢の変化よりも、男性で2年、女性で4年後ろ倒しとなった格好である。
男28.2歳 女25.3歳(1987年)
男30.6歳 女29.1歳(2015年)

最後に「どのくらい」の部分だ。
平均交際期間は1987年と2015年で2.54年から4.26年に延びている。約1年半と、平均初婚年齢の後ろ倒しの一因となっているようだ。つまり、より長く付き合うことで相手を見極めようと言う慎重な態度が強まっている可能性を示唆している。結婚に対する内的・外的なプレッシャーがかつてよりも後退していることも原因なのかもしれない。

以上で述べてきたことはあくまで平均の話だ。そこに正解はないし、従う必要もない。もちろん、参考になる点もあろうが、人生のタイミングというのは自分で捉えるものだ。拙速が奏功することもあろうし、一方で熟慮の上で下した決断がうまくいくときもある。種々の要素を検討する必要はあるものの、相手がすべての条件を満たしていることはまれだろう。結局のところ、戦略とは何かを捨てて何かを得ることだといえそうだ。

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