馬車郎の私邸

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りぼん2008年9月号感想

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春田なな先生&酒井まゆ先生サイン会

春田先生と酒井先生のサイン会に出席すべく、川崎の丸善に行った際に購入。
表紙は真っピンク、付録も真っピンクでした(笑)
この前の号の付録もピンクだったので、ここ最近のりぼんはピンクにこだわっているのか?

さて、楽しみなのはなんといっても酒井まゆ先生の新連載。
「ロッキン☆ヘブン」」の最終回から休み無しで連載開始とは、かなりの強行軍。
前の号でも増ページだったのに、表紙・巻頭カラー・増ページの3つがそろった新連載とは、種村先生に劣らぬ馬力です。

酒井まゆ「MOMO」第1話

「終末庭園へようこそ」という不穏な(?)サブタイトルがあり、さらにファンタジーということでいったいどうなることやらと思っていましたが、面白い1話目でした。
出だしは好調のようです。

あらすじはというと、

小田切夢は不幸な女の子であった。
好きだった先輩には彼女が出来てしまうし、家庭環境は最悪。

しかし、"夢"はひょんなことから「大魔王」のモモに出会う。
モモの役目は宇宙のいらない星を壊すこと。
地球を処分するかどうか迷っているとモモは言った。
そして、夢を地球の代表者として、地球を破壊すべきかどうかの意見を問うという。{メフィラス星人?(笑)}
地球を救いたいならば夢は、モモに地球を存続させるに足る7つの理由を提示しなければならない。

世界に希望なんて持ってない自分にはそんな無茶なことは出来ないと思っていた矢先、幼なじみの叶歌(かなか)が夢の誕生日にと買ってきたケーキを食べたモモは、世界を存続させるに足る1つめの理由として「ケーキがうまいこと」を認めた。

かくして、モモが求める世界を存続させるに足る理由はあと6つ。
期限は2年。夢が18歳の誕生日を迎えるまでである。


とまあ、読んでみるとこれがなかなか面白い。
主人公の不幸さにはけっこう共感できるし、その中でこんな無茶な話に巻き込まれるとは、1話目のインパクトとしては良かったんじゃないだろうか。
絵柄は前の連載よりもこざっぱりした感じかも?
心持トーン少な目。主人公が黒髪ってところも影響あるかな。

それにしても、まさか大魔王が出てくるとは思わなかったなあf^^;
ハドラーと同じリアクションをしそうになった(笑)
大魔王バーン様 名言集

「MOMO」第1話 まるごとためし読み
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春田なな「チョコレート・コスモス」第13回

まずカラー扉が爽やかで良かった。
前回で「萩原先生に彼女がいる」フラグを散々たてまくってから、今回で実は違いましたと一気に落とす展開は、意図が見え見えだけどやっぱりカタルシスでした。

紗雪と萩原先生はついに結ばれることになるのですが、萩原先生は高校時代に担任の先生と付き合っていたという経験をお持ちだったようで....(!!)
それで、萩原先生は思い悩んでいたわけでしたが、「ただ好きだから一緒にいたい」気持ちを失くすなとのアドバイスで、決心を固めるとは、なんともまだ若い。
シャアのように「認めたくないものだな…自分の、若さゆえのあやまちというものを…」という羽目にならなければいいのだけど。

さて、取り残された幼馴染の悠士の憎悪はいかばかりか…というところで次号へ続く!

持田あき「君は坂道の途中で」第6回

持田先生のカラーがないだと! ! !
残念・゚・(ノД`;)・゚・

前回の最後が悲しかっただけに、過去に決着をつけて千治が戻ってくるシーンはじーんときた。
なるほど「君は坂道の途中で」めでたく二人は…
と思いきや、その様子を見つめる大介…次号、新展開か!

種村有菜「絶対覚醒天使ミストレス☆フォーチュン」第3回(最終回)

1回、2回に比べてずいぶんおとなしく話が終わってしまった。
最後もぶっ飛んだ展開をやってくれるかと思ったのだが、つなぎの3回連載ではこんなものだろうか。
種村先生の真価はやはり長期連載…
と思ったら、次号は「紳士同盟+」の読みきり番外編。
単行本のページ調整なのかな。
ともあれ、今や「りぼん」から種村有菜の名が消えたら部数激減は必定だから、がんばってほしいところです。

小桜地なつみ「ヤマアラシ」

「青空ポップ」があんまり好きではなかったけど、これを読んで印象が換わった。
普通に面白い読みきりで、起承転結の構成がしっかりしていて読みやすい。
これから連載も始まるだろうし、期待したいところだ。

津山ちなみ「HIGH SCORE」

7巻の読みきりもそうだったけど、ゴンちゃん大活躍で嬉しい、楽しい、面白い!
「尻ドラム乱れうち!生尻ならではのこの音色!!」なんてセリフが出る少女マンガは、この作品をおいて他にあるまい。
笑わせてもらいました。

樫の木ちゃん「株式会社ラブコットン」第19回

テレビ選手権決勝戦で惜しくも敗れたラブコットン。
しかし、その健闘を人々はたたえ、ねぎらいをかける。
「東京へは自力で行く! 次来るときは自前で店を建ててやるぜ!」
更なる大きな野望を抱いて 
この挫折を大事な通過点に変えてやるぜ!


ご愛読ありがとうございました―樫の木ちゃん先生の次回作にご期待ください!!

っていうのはうそぴょんで、まだまだ続くようです。
あまりにも打ち切りめいた終わり方だったので、まさかと思っちゃいましたがf^^;


画像引用元:
集英社「りぼん」2008年9月号
集英社ジャンプコミックス「ダイの大冒険」17巻