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お互いの前でこんな風に泣いたことは無かったね。
今日の涙を私は生涯忘れない
持田あき「君は坂道の途中で」第2巻
では妹さんのほうから（笑）
本誌でも読んだけれども、買ってしまいました。
今、「りぼん」の若い世代で、春田先生と並んで好きな漫画家の一人です。
絵も話も雰囲気をしっかり持ってて、切なさがあっていいですね。
絵柄も話も安定している。
台詞回しやモノローグもなかなか心憎い。
持田先生の強みは、”スタイル”を持っていることかと思います。
スタイルを個性と言い換えてもいいかもしれません。
カラーの彩色も他の連載陣とは一線を画した個性を持ってます。
その意味で連載途中から、カラー扉がなくなったのは残念でした。
次の連載に期待したいですね。
2巻には６話から９話まで４話分のっています。
増刊に掲載された読みきり「八木下が言うには」も収録されていて、
これもなかなかのものです。
気になる点としては、まだコミックスに収録されていない残り２話をどうするのかな、と。
２話分の６０ページでは、コミックスを出せないですから、番外編か読みきりを２つ３つ描いてから、３巻発売といった流れでしょうか。
本誌の枠がしばらく空きそうに無いということもありますしね。
２月号で連載終了ということで、３月号からの槙ようこ先生の新連載との、姉妹同時掲載はなりませんでした（笑）
見たかったけどＦ＾＾；
それはさておき、持田先生の「君は坂道の途中で」が終了したことが
「りぼん」のラインナップにどういう影響を及ぼすか。
なんと春田先生の新連載を除いて、「恋愛をメインテーマにした作品」が消えるということです。
少女マンガといえば恋！というのは、今や「りぼん」では当てはまらないのです。
昔と比べると意外な感じがありますね。
３月号の想定ラインナップと、各作品の属性を簡単にあげていきましょう。
槙ようこ「勝利の悪魔」
：新連載、「善次郎」4巻によると、学園ラブラブバトルウォーズコメディ（？）
（話数は↓２月号までのもの）
種村有菜「桜姫華伝」
：第２話、変身、ファンタジー、平安(？)、種村有菜、ＶＳ運命
春田なな「スターダスト★ウィンク」
：第１話、幼馴染二人との三角関係か？
酒井まゆ「MOMO」
：第6話、大魔王、地球存亡
松本夏実「夢色パティシエール」
：第5話、お菓子職人、スイーツの精霊
大岡さおり「ぷちパレード！」
：第3話、妖精、可愛い、コメディ
いしかわえみ「絶叫学級」
：第5話、ホラー、説話
藤原ゆか「CRASH！」
：逆アイドルマスター、連載約２年(23話目だから2年未満）
小桜地なつみ「フライハイ！」
：第4話、学園抗争
という感じです。
「りぼん」にこんなにファンタジーが多くなるとは、隔世の感があります。
特に始まって半年たたない作品ばかりなので、ファンタジーを強化する路線なのか、単にみんなファンタジーを描きたくなっちゃったのか、どっちなんでしょうね。
しかし、「CRASH！」を除けば、連載半年を越えるような(7ヶ月以上連載の)漫画はひとつも無い、というのも衝撃的です。
いかに新連載ラッシュをしようとも、「株式会社ラブコットン」の連載終了の代償がどうなるか見ものです。
とはいえ、新連載の漫画ばかりということは、これからが楽しみともいえます。
その意味で期待はしたいところです。
槙ようこ「山本善次郎と申します」第4巻
思えば、連載中断から一年近くたっていますね。
作品の終了をまがりなりにも形として整えたというのが、4巻の印象でした。
これから、話の続きを描く機会もあるかもしれませんが、基本的に新連載のほうが期待したいところです。
槙先生はここ数年不振が続いていますが、新連載でぜひとも名誉挽回してほしいですね。
毎度そんなに着想は悪くない(んじゃないかと私は思ってる)だけに、
いまひとつそれを作品という形に昇華しきれていない印象が拭えないので、
今回の新連載はまさに正念場となるでしょう。
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