馬車郎の私邸

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荒木飛呂彦「岸部露伴ルーヴルに行く」、第8部「ジョジョリオン」第1話

フルカラー123ページに、日本の漫画家としてルーヴル美術館に展示とは、「さすが荒木先生!おれたちにできない事を平然とやってのけるッ!そこにシビ れる!あこがれるゥ!

さて、この「岸部露伴ルーヴルに行く」のあらすじは…
漫画家としてデビューを目指していた岸辺露伴は、新人コンテスト用の漫画原稿を書くために祖母の経営するアパートに2ヶ月ほど厄介になる。そこでアパートに入居した女性、藤倉奈々瀬と一つ屋根の下で暮らす事になり、そこで奈々瀬の故郷の地主の家からルーヴル美術館へと買い取られていったこの世で最も黒く、最も邪悪な絵の話を聞かされる。その後奈々瀬は失踪し、露伴もデビューが決まって仕事に夢中となり、10年もの間その絵の事を忘れていたが、仗助らとの世間話をきっかけにその事を思い出し、その絵に対する好奇心と青春の慕情から、その絵を見るためにルーヴル美術館を訪れる。

最も黒い「漆黒の黒」で描かれた、邪悪な絵…なんとも興味をそそる。黒い絵というと、ゴヤの黒い絵(※グロ注意)を思い出す。

さぁ、いよいよルーヴル美術館へ突入だ!と、思いきやさすが荒木先生だ。激しいジョジョ立ちがここで炸裂ゥゥッ!!
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なぜ美術館に行こうという時にこうしたポーズになるのか。素敵としか言いようがないです(笑)

いよいよ、美術館員に案内されて黒い絵を見に行くわけですが、緊張感高まるこの場面にあの独特の擬音が実にいい演出効果になる。館員の持つ鍵の束がジャラジャラと音を立て、静寂のなかに響くコツーンコツーンと響く靴音…否が応でもドキドキしてくる。もちろん┣¨┣¨┣¨┣¨・・・のように、迫り来る感じの擬音も効果抜群ンッ!こちらが近付いているのに、むしろ迫ってくる感じがしてしまう不思議さ。

バトル展開は、やはりスタンド攻撃と同じく、「とにかく何が起こっているのかわからない状態」であり、予想もつかない展開で期待通り面白かった。読後感もなかなかのものでした。

その一方で、「ジョジョの奇妙な冒険」はついに第8部「ジョジョリオン」に突入!第4部で舞台になった、宮城県仙台市をモデルにしたと思われる杜王町で話は展開されるようだ。

地震後の、地面の下から隆起してきた全長10kmの壁、「壁の目」とは一体何なのか?そして登場人物の名前は、広瀬康穂とその幼馴染東方常秀であり、広瀬康一東方仗助と同じ名字だ。4部との関連性はどうなのだろう?そして、広瀬康穂が目撃した全裸で土にうもれていた少年、彼の星のアザ、それを取り囲む歯型、「じゃあオレは誰なんだ?オレはこんなところで何をしている?」という様子、そのうえキンタマの数が2×2個!

とにかく1~7部のなかでも最高に謎だらけの第1話だ。これからどうなるのか、全く予想がつかない。これは「呪い」を解く物語という定義がなされており、荒木先生曰く「前歯が虫歯になったので主人公がすきっ歯になりました」との事。ますます意味が分からない!いったいどうなってしまうのか、今後の展開に注目だ。
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