馬車郎の私邸

漫画、アニメ、ゲーム、音楽、将棋、プロレス観戦記など「趣味に係るエッセイ・感想・レビュー記事」をお届けします!ある市場関係者のWeb上の私邸

【観戦記】2016年新日本1.4東京ドーム、プロレスリング・ノア1.9後楽園大会、1.10川口大会

大発会早々の荒れ相場で会社を出たのは7時位。仕事場の秋葉原から駆けつけて最後の3試合だけ見ることができました。週刊プロレスとワールドプロレスリングはもちろん日頃チェックしていますが、生観戦はノアが中心です。新日本プロレスの生観戦は難波の支店に勤めていた時、大阪府立で真壁がオカダ・カズチカに挑戦したドミニオン2013.6.22大阪大会以来2回めになります。(他にはDDTとスターダムが1回ずつ。)

・NEVER無差別級 石井vs柴田
凄まじい我慢比べ合戦は柴田勝頼に軍配!噛み合いすぎるくらい噛み合う勝負でした。二人ともお互いの技を全く避けないばかりかむしろ催促する様子には、ヨネや斎藤彰俊、中嶋勝彦を思い浮かべました。全日・NOAH系のこってりした王道系ファイトでした。

・IWGPインターコンチネンタル 中邑真輔VS AJスタイルズ
意外にもシングルマッチでは初顔合わせの新鮮な試合。AJは腰の負傷もあり本調子ではないようにも見えましたが、その独創的なムーブの数々で中邑を翻弄し優勢に試合を進めますAJは三角絞めを切り返してのスタイルズクラッシュやカウンターの顔面ヒザ、ブラディサンデーで追い詰めたが、雪崩式で止めを刺すことにこだわったのが仇になったか……。雪崩式ランドスライドに捕らえられてしまい、後頭部と正調のボマイェ連発で逆転勝利!試合後はノーサイドで拳を付き合わせる2人。ぜひまた見たいと思っていた矢先、2人のWWE移籍の噂がまことしやかにささやかれるようになり、貴重な試合を生で見れたことを嬉しく思いました。

・IWGPヘビー オカダ・カズチカvs棚橋弘至

前半はゆったりした試合運び。棚橋がペースを握る中、得意のヒザ殺しでオカダ劣勢。大技を繰り出し反撃に転じたオカダのツームストンパイルドライバー、レインメーカーを棚橋が自力で返す。オカダが掟破りのハイフライフロー、棚橋が掟破りのレインメーカーを撃ちあう。

棚橋がスリングブレイド、ドラゴンスープレックス、ハイフライフロー2連発でしとめにかかるが、なんとオカダがキックアウト。追撃のハイフライフローをオカダはドロップキックで撃墜!流れをとらえて、さらにドロップキック、ジャーマン!レインメーカーをことごとく回避する棚橋にレインメーカーをさらに3連発!!! 35分の激闘を制し、オカダが棚橋相手に見事に防衛!

終盤の大技を惜しみなく連発しあう両者に四天王プロレスの幻影さえ見えました。オカダ・カズチカはドームでの大舞台に強い棚橋の挑戦を退け、新日本プロレスの牽引役になってくれるでしょう。一方で、敗れた棚橋も次のテーマを見つけて新たな戦いを始めるはず。次の動向に目が離せません。

プロレスリング・ノア1.9後楽園

夫婦で神田のお客様が経営している中華料理屋に行き、本郷三丁目の東欧ロシア雑貨屋mitteに寄った後、ノア後楽園大会観戦。

第1試合 清宮・ストーム組VS齋藤・平柳
杉浦解任後の新選手会長は平柳でした。 齋藤のスイクルデス一閃で清宮が沈むも、この日トップロープからのミサイルキックを披露。もう少し間合いを図れたらもっと良くなるだろうなと思うと同時に、ドロップキックという技の難しさと奥深さを思い知りました。

第2試合 北宮・大原・拳王VS熊野・小川・石森
序盤は小川がコーナーにかけてある超危暴軍タオルで靴を拭いて客席に投げ入れるなど、タオルをめぐる攻防(?)。タイトルマッチを控える石森と拳王が互いの動きの読み合いから蹴りの応酬。新技と思しき大外刈り(STO?)を見せた熊野だが、最後は北宮のスピアがクリーンヒットで3カウント。

第3試合 原田VS TAKAみちのく
スリーパーとネックロック、ジャストフェースロックなどグラウンドの攻防でTAKAがリードする中から、原田がフロントスープレックス、ノーザンライトスープレックスで反撃。丸めこみ合戦から再びジャストフェースロック。しかし二ーアッパー連発から片山ジャーマンでピンフォール!

第4試合 タイチVS小峠
入場時だけでなく、試合中にもマイクをとったタイチが「何で俺に勝てないお前ら2人がベルト持ってるんだ?」と挑発。まんまと挑発に乗った小峠はタイチのペースに巻き込まれるが、蹴りを受け止め頭突き連発!タイチはカウンターのハイキックで応戦。トラースキック打ち合いで両者ダウン。

トップロープからのダイビングボディプレスはタイチが山本レフェリーを巻き込んでコロコロ転がって回避。ベルトを小峠に持たせてベルト殴打疑惑冤罪を小峠に被せ、レフェリーと揉み合っているうちに金的蹴りから外道クラッチでタイチ勝利。タイトルマッチでの失敗を繰り返し小峠は痛い敗戦。大田区の試合では好勝負が繰り広げただけにこういう負け方はいかにも残念。この日の原田・小峠は相手の世界に引っ張りこまれてしまった印象でした。

第5試合 飯塚・アーチャー・スミスjrVS中嶋・ヨネ・高山
場外ラフファイトからノア入団初試合の中嶋が捕まりローンバトルが続く。スミスは、中嶋、ヨネと熱い打撃と蹴りの打ち合いを展開。飯塚さんは試合を冷静に見て随所で的確なサポートをしていたように見受けられました。もうダメかもという矢先にパワーボムをウラカンラナで切り返し中嶋がアーチャーから大逆転勝利。横浜も体格差で苦しい展開になるでしょうがヨネ・中嶋組の奮起に期待です。

第6試合 潮崎・金丸VSベンジャミン・デスペラード
復帰の金丸は緑のマットにリングイン、見慣れた伸脚運動に違和感無しで、金丸にはほぼブーイングなく歓声のみ。さすが自然体の金丸です。ナチュラルに溶け込んでいます。南側の席で観戦していたのですが潮崎に執拗にやじを投げる人がいたくらいで、潮崎・金丸へのブーイングはほんの一部の印象。杉浦の造反が風当たりを減らしたか。

ベンジャミンに相対する潮崎に大潮崎コール。ヘビー級のぶつかり合いに場内大興奮。潮崎はベンジャミンをヘッドロックで押さえ込み緊張感のある攻防から優勢に試合を進め金丸にタッチ。ここで大・金丸コール。金丸が1人で2人の攻撃を受ける展開。だが、これは昔からのノアファンにはお馴染みの金丸の試合です。なんだろうこの安心感。

しかし、そうはいってもベンジャミンとデスペラードの猛攻の前にさしもの金丸も厳しい。場外鉄柵攻撃からベンジャミンがデスペを金丸に投げ落とし(当然デスペも大ダメージ)、さらに金丸をリフトアップスラム!デスペが椅子を持ち込み、さらにまたベンジャミンを援護。

スリーパーで離さない金丸をベンジャミンが力ずくでパワーボム、代わった潮崎はダイビングショルダー、ドロップキック。ベンジャミンとエルボーの打ち合い、逆水平で怯ませるが、ベンジャミンの強烈なトラースキックを喰らう。一方で金丸にはベンジャミンが豪快なネックハンギングボム!

デスペがギターラ・デ・ムエルタからボディプレスも金丸がヒザ剣山で迎撃。金丸は懐かしいディープインパクトから、延髄斬りから必殺のタッチアウト!受けから勝負どころでちゃっかりしっかり反撃して勝利をモノにして、終わってみればやはり金丸お得意の試合運び。さすがです。

第7試合:
杉浦貴・鈴木みのるVSマイバッハ谷口・丸藤正道
谷口・丸藤組の違和感もさることながら、杉浦・みのる組とかかっこよくて最強すぎる。この2人どこか通じあうものがあるから意外に違和感ない。杉浦の新しい入場曲めちゃロックでかっこいい!髪型も茶髪になってて不良中年。
G.W.D / THEE MICHELLE GUN ELEPHANT


スピードにまさるみのると杉浦2人を相手にしては谷口は流石に苦しい、ラリアット以外に流れを変える打撃技を持たないので苦しい展開が続く。みのると杉浦の初連携はエプロンからのみのるのアキレス腱固めとリングからの杉浦のネックロック!

いつも思うけど丸藤と杉浦は組んで良し戦って良し。丸藤と杉浦の戦いぶりは良い意味でいつも通り。先の読み合い、打撃戦!杉浦はジャーマン、丸藤は虎王で応戦。 ローンバトルの打撃が残る谷口だがみのるのスリーパーを反撃のバックドロップ!

あらゆる場面でエルボー、張り手、パンチによる杉浦・みのるの猛攻撃を受け続けるが、谷口は杉浦にチョークスラム。しかし、みのるが谷口にスリーパーからのゴッチ式パイルドライバー。そしてフィニッシュはみのるが丸藤にスリーパーからのゴッチ式パイルドライバー、同時に杉浦が谷口にオリンピック予選スラムの豪華競演!

みのる・杉浦組強すぎる!両軍入り乱れて大乱闘から潮崎・金丸が救援に駆けつける。下のあべしんさんのコメントのとおり、この混沌、カオスこそ次を見たいとの思いに繋がるのです。



宝城カイリ選手も見に来ていた様子↓






1.10 埼玉県産業技術総合センター(多目的ホール)

第1試合 清宮VS齋藤
デビュ1ヶ月の清宮がデビュー25年のキャリアの斎藤彰俊とシングルマッチ。腕の取り合いでは小川の指導を受けているだけ合って清宮がリード。エルボー連発も齋藤が打撃倍返し!ブレーンバスター、キチンシンクを喰らうもタイミングを上手く変えての4発のドロップキックで齋藤を倒しトップロープからのミサイルキック!しかし齋藤の打撃攻勢、デスパニッシュであえなくカウント3 。この日はシングルということもあり、ドロップキックの間合いはバッチリでした。

第2試合 原田・小峠VS平柳・小川
まっすぐなファイトスタイルの王者組が、平柳と小川のインサイドワークと反則に翻弄されるが、連携からペースを取り戻し、小峠がキルスイッチで平柳からピン。王者組はTAKAタイチのような変化球の相手をどう攻略していくが今後も鍵になりそうです。

第3試合大原・拳王VS熊野・石森
序盤は大原がローンバトル。拳王は石森と高速のアクロバティックな動きから蹴り合い。熊野は豪快なSTOからアルゼンチンの体勢からの大技を狙うが‥‥大原のジョン・ウー、拳王のみちのくドライバー、フットスタンプ、蹴暴で3カウント。熊野も新人らしさが良い意味で抜けてきて、石森もかなりコンディションは良さそう。横浜文化体育館のGHCジュニアシングル、とても楽しみです。

第4試合 アーチャー・スミス・デスペVSヨネ・中嶋・ストーム
前日中嶋に3カウントとられた王者チームが奇襲。数多くのヨネへの声援の中1つだけ聞こえたアーチャー!の声にピクって反応して攻撃の手を止めるアーチャーがなんとも可愛い。その後も中山レフェリーを追い回すアーチャーに「落ち着け!アーチャー!」の声に対しシャラップ!ヨネのローンバトル中、声援の度にシャラップ!!

スミスは中嶋のキックに手を焼くがキャプチュード!豆タンクのストームとでっかいアーチャーが迫力の肉弾戦、連携攻撃も交えてストームが奮闘するも、アーチャーが豪快なフルネルソンバスター!キラーボム!小会場だけに音や声が聞こえやすく、迫力、臨場感たっぷりの試合に妻も満足。

第5試合 みのる・タイチVS潮崎・金丸

金丸を警戒し、仮面もガウンも脱がずリングにも入らないタイチに「金丸を怖がるな!」の声。「え?」と間の抜けたタイチのリアクションに場内爆笑。「お前初めてだな。よろしくお願いします」と殊勝にも握手……奇襲のキックも、百戦錬磨の金丸に読まれキャッチされる。「お前卑怯な奴だな、ぶっ殺してやる!」と言いつつみのるにタッチ。

みのるは張り手、潮崎は逆水平チョップの打ち合いから潮崎が圧倒。金丸がドロップキック、潮崎・金丸の合体ドロップキック!!場外ラフファイトから、みのるが強烈ボディブロー、タイチが木槌攻撃で腹部を徹底的に攻められ金丸ピンチ。

金丸はローンバトルを耐え抜き、旋回式DDTで脱出。みのるは張り手、潮崎はチョップで会場に音が響き渡り、互いの胸はみるみるうちに腫れ上がる。スリーパーとラリアットの応酬から、潮崎・金丸の合体ディープインパクト炸裂も、みのるがすかさず勝機を捉え金丸にスリーパーからゴッチ式で勝利。

第6試合 飯塚・ベンジャミン・杉浦VS北宮・谷口・丸藤

本日もG.W.Dのかっこいいイントロに乗りベンジャミンを従えた杉浦が入場!飯塚さんが客席を荒らしまわりながらのお散歩。奇襲から杉浦と丸藤の激しい打撃戦で試合開始。客席で激しい場外乱闘が展開。リングでは北宮を3人がかりで代わる代わるいたぶる杉浦軍。北宮はベンジャミンにブロックバスターで辛くも脱出。マイバッハはラリアットからパワースラム。パワー合戦からベンジャミンがスパインバスター、マイバッハプレスは自爆もチョークスラム。マイバッハとベンジャミンのシングルもぜひ見たい。

再び丸藤・杉浦が激しい打撃戦から、高速のロープワークの攻防。不知火は飯塚が紐で妨害もマイバッハが救援にかけつける。丸藤は杉浦にトラースキック、回し蹴り。代わった北宮がパワーで戦況を打開するかに見えたがベンジャミンのトラースキックから杉浦の五輪予選スラムで勝負あり!誰も杉浦を止められない!

1月31日(日)「GREAT VOYAGE 2016 in YOKOHAMA」横浜文化体育館大会 が楽しみな前哨戦2大会となりました。