馬車郎の私邸

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昨年お世話になった銘柄ベスト10【日本株編】

あけましておめでとうございます。本年もよろしくおねがいいたします。

2016年の相場を迎えるにあたって今年の日経平均のレンジを考えてみましょう。現状の為替前提で2016年度5.5%増益(会社予想)を基準にすると日経平均株価の予想EPS(一株当り利益)は約1,330円。リーマン・ショック後の予想PERの平均値15.0倍で中心軸は19,950円。リーマンショック後の予想PER上限値(平均)は16.6倍=高値22,078円、一方で下限値は13.4倍=安値17,822円というそろばん勘定となります。あくまでEPSをもとにしたそろばん勘定なので、昨年同様相場心理で上下動の激しい展開も予想されます。なんにせよ、日本企業が稼いでいてバリュエーションが味方してくれることは頼もしいことです。

昨年はボラティリティの高い展開で、1570 NEXT FUNDS日経平均レバレッジ・インデックス連動投信が大活躍でした。日経レバがポピュラーな選択肢になったことは、前々から着目してお客様によく提案していた私にはとても嬉しく思います。大幅下落で困ったときに木を見ず森を見て買いを入れるにはもってこいの銘柄です。

ETFと言えば、思えば始めて私が学生の時に買い注文を入れた銘柄は1540純金上場信託(現物国内保管型)のETFでした。他にもアメリカのS&P500のVIX(恐怖指数)に連動する、1552VIX短期、2049VIXベアもとても重宝します。食わず嫌いの方が減りETFがもっと日本でもポピュラーになってくれたらいいなと思ってます。

さて、もちろん指数は大切ですが、個別銘柄を選ぶ醍醐味こそ株式投資の魅力でもあります。医療機器3人衆と私が勝手に呼んでいる4543テルモ、6869シスメックス、7747朝日インテックは、手術において数多の命を救い人の役に立ち、利益を上げて、その結果株価も上がってくれました。

私達が使うスマートフォンの中身の部品を作っている6479ミネベア、6861村田製作所、6770アルプス電気などは6月までは素晴らしいパフォーマンスで、日本の技術の粋を海外投資家が評価してくれていると誇らしい気持ちになったものです。下半期は冴えない下落トレンドの輸出銘柄たちは、売られすぎていると個人的には思いますし、今年2016年はiPhone7もきっと出るでしょうから挽回に期待したいところです。

今年は内需銘柄が主役で、外国人のインバウンド消費と相まって非常にいいパフォーマンスでした。食品、医薬品、外食産業、スーパー、コンビニ、ドラッグストアが特に良かったです。お客様にご優待を目的にNISAで買ってもらったはずなのに上がりすぎて、外交からオフィスのフロアに戻ってきたらお客様からの注文でいつの間にか利食われてることもしばしばでした。

あと、地味ながらも渋い働きをしてくれたのが5232住友大阪セメントです。銘柄の特性なのか、ベータ値が低いために日経平均との連動性が高くないため、日柄で不安を感じた時に買ってもらうと全体が下がっても意外と下げなかったり、時には逆行高していることもあり嬉しい誤算を何度も演出してくれました。

ここからは、特に昨年お世話になった銘柄を感謝を込めて紹介していきたいと思います。(この会社群ががんばって製品やサービスを提供していなければ株価も上がらなかったでしょうから!)今年の相場にどのように生かしていくかはご自身の判断でよろしくお願い致します(笑)

10位:
3076あいHD
毎年売上・利益が堅調に伸びている私のフェイバリット中型株です。防犯カメラシステム運営、カッティング機器等情報機器、カード発行機、建設設計が4本柱で、有利子負債 0の優良企業。世の中物騒な事件が多かったものですから、防犯カメラシステムの話をするとお客様の共感を得られて買ってもらうことが多かったです。下半期、8月・9月は世界中の株価が暴落するのを尻目に力強い逆行高を見せてくれて心の支えにもなってくれました。
あいHD


9位:
3064MonotaRO
「モノタロウ♪モノタロウ♪」のCMでお馴染み、工場用間接資材と工事用品のネット通販会社。いよいよ売上・利益の急拡大局面に突入しており、PER90倍以上でも株価の勢いは止まりません。浮動株比率2.4%で、夏くらいまでは信用倍率も1倍割れが常態化していた事もあり、売り方の踏み上げも誘っていた事でしょう。既存のビジネスを変革し勢いのある会社の株価上昇に立ち会えるのは素晴らしいことです。
MonotaRO


8位:
4293セプテーニ

初めて出会ったのは、2013年冬のLINE上場観測報道で賑わったときです。(2478アドウェイズとか楽しかったですよね!)スマホ向けやフェイスブック関連広告に強みを持っているようです。この銘柄も信用倍率1倍割れが多く、保ち合いから上っ放れのきっかけの一つになったようです。ここまで読んだ方はおわかりでしょうが、私は好取り組みの銘柄が大好きなんです。というのは、最初に配属された難波の支店で、2年目の時に株式担当のベテランの方が隣の席だったんです。その方が株式営業をする際にしっかりチェックしていたのがこの信用倍率でした。この人の株式営業トークを隣で徹底的に盗みまくりマネをしました。銘柄だけでなく、話すこと、話しぶり……そして売りの値段の指値まで真似した暁には、後ろで株式注文のダブルチェックを見てもらった時にさすがにポカリと頭を叩かれました。その日飲み会でお酒をついで回っている時に「お前も株が楽しくなってきたんだろ?」と声をかけてくださり色々と教えてもらいました。いい思い出です(笑)

セプテーニ


7位:
2379ディップ
インターネットで求人情報サイトを展開。企業からの広告掲載料が収益源。アルバイトの「バイトルドットコム」、派遣の「はたらこねっと」でおなじみですね。人手不足の時代ですので、需要を捉えて業績急拡大中です。2181テンプHDとか2427アウトソーシングのような人材関連銘柄好きです。個人投資家の人気を集める中で暴騰暴落を繰り返すのでなかなかスリリングでした。この銘柄も8月は信用倍率1倍割れでした。また信用倍率かよ!と思われることでしょうが、
信用倍率1倍割れで空売りがたくさん入っており6ヶ月以内の買い戻しエネルギーがグツグツたまっていてなおかつ浮動株比率が極端に少なく逆日歩がつきやすく踏み上げになりやすい好取組で、業績絶好調で大幅増収増益で、わかりやすい事業とセールスポイントがありその商品やサービスで人々の役に立つピッカピカの銘柄が大好きなんじゃ~~~(ついでに増配や自社株買い、M&Aや新事業立ち上げができるくらいお金持ちだったらなおよし!←高望み)

ディップ


6位:
9020JR東日本
この辺でおっとりした(?)銘柄も。奇をてらわない普通の大型株ですが、業績はもちろん最高益を更新中、隠れ含み資産銘柄でもあります。(不動産を沢山持っているので、三井不動産、三菱商事、住友不動産に次ぐレベルだったかと。)、外国人の方日本にたくさん来ているのも業績に寄与していることでしょう。JR東海(こちらはリニア新幹線で兆円単位の工事費を抱えているので株価がディスカウントされていると思われますが、私は楽しみにしています。)もいいですね。東京のお客様は大型の横綱・大関クラスの銘柄を好むお客様が多く、中小型株に付き合ってくださる方は大阪に比べると少ないような気がします。大阪の方は決断が早く、買うときは「よっしゃ!」、負けたときは「あかんな!見切ろう!」と良い意味で変わり身が早いです。

JR東日本


5位:
2269明治HD
「カール」「きのこの山」「たけのこの里」などでおなじみ明治。そういえば亀田製菓とコラボした「チョコレート柿の種」なんてのも今スーパーに並んでいますね。乳業首位で近年は「R-1」「LG21」など高機能ヨーグルトが大人気。増益率も立派で、増額修正も株価加速の原動力でした。そして信用倍率も上半期は1倍割れでした(またそれかよ)。JR東日本もそうですが、生活に密着した銘柄はお客様に話を聞いてもらいやすいですね。BtoBの優良企業も本当はもっとたくさん買ってもらいたいですけど……f^^;

明治


4位:
7309シマノ
5期連続最高益で増益率も高く、業績絶好調。変速機、ブレーキ部品などの自転車部品で世界首位。釣り具も展開しているので、釣りが好きなお客様も反応して下さいます。海外生産、販売比率高いので為替差益も馬鹿になりません。自己資本比率85.5%ということで借金も少なくキャッシュリッチです。6861キーエンスや6954ファナックと同様増配・自社株買いにも期待したいです。おまけに浮動株比率2.7%で逆日歩つきやすく、信用倍率は1倍割れが常態化……もうお分かりですね。私の好みどストライクの銘柄でした(笑)

シマノ


3位:
4922コーセー
生産外注で好採算の米国タルトも取引店拡大中、訪日客爆買いの基礎化粧品『アルビオン』『雪肌精』はじめ全価格帯で大幅増。営業益増額。最高益。17年3月期もインバウンド需要底堅く利益高水準。投資情報誌、レポート、四季報のハイテンションさから好調さが伺い知れようというものです。@コスメの3660アイスタイル もそうですが、女性の評価が高い商品やサービスを要する銘柄はパフォーマンスがいいであろうというのが私の持論です。この銘柄も上記のセプテーニと同じく支店で一丸となって取り組もうと私が発案したのでいい結果になった時の喜びもひとしおでした。
コーセー


2位:
4528小野薬品工業
日比野敏之アナリスト様々でした。2014/02の時点で目標株価9000円から1万7000円に引き上げ、その後も20000円台に引き上げて、オプジーボの凄さを予見していた氏の慧眼には恐れ入るばかりです。
小野薬品工業 公式サイト 
脚光を浴びる新たな「がん免疫療法」:小野薬品のオプジーボ
オプジーボは皮膚がんだけでなく、肺がんにも適用拡大するなど、今後の展開も楽しみです。いつか、ガンは治るのが当たり前の時代が来るのかもしれま
せんね。(そしてこの銘柄も浮動株比率3.9%、上半期は信用倍率1倍割れでした。)

小野薬品工業


1位:
3288オープンハウス
3288

営業エリアは東京23区、横浜市・川崎市が中心で戸建住宅に強み。いつもお客様と私を助けてくれる便利屋の銘柄でした。程よく変動幅が大きいので売買という面ではとても重宝しました。上図のとおり、売上と利益の伸び方素晴らしいです。2年前に新規上場した時にはそこまで注目されてなかったようですが、成長株なのに割安(だいたいいつもPER10倍割れ)だったのでウォッチしていたら、ようやく今年本格的に評価されるようにようになりました。織田裕二や柄本明のCMでテレビを見ているお客様の認知度も高くなったことも大きかったです。
オープンハウス