馬車郎の私邸

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「ロッキン★ヘブン 」第8巻 酒井 まゆ

書き下ろし70ページ…だと!?

酒井先生がんばりすぎです。
連載もあるのにここまでするのか…
脱帽です。
だそぺーに加え、番外編に、キャラデータ+大量のキャラ別4コママンガ、帯のあおり文句「オトク感10000%!」は本当です。
本編の内容については、最後の2話を収録。

最終話の一話前最終話のレビューはすでにしたので、
作品全体の感想を。
正統派の学園ものとして、りぼんのマンガらしい良作だったと思います。
やや展開が速く、もう少しゆっくり掘り下げて描いてもいいのでは?と感じた部分も多かったのですが、逆に言えばもう少し読みたかったということでもあります。
キャラはそれぞれしっかり個性がはっきりしていて、主人公の仲間内の人間関係も面白く読めました。
最終話は割と爽やかでいい読後感でしたが、その一方で最終話の一話前の盛り上がりが、藍とその不器用な親父の(BLと見まごうような)和解だったのはやや疑問か。
あたかも紗和が身を引いて(?)しまったように見えて、結局二人がよりを戻すのは、落としどころとしては無難だった。
とはいえ、何か展開の大きな動きの中で二人が互いの存在の大きさを再確認し、元の鞘に戻るほうが説得力が増したのではないか。
例えばその点がやや惜しいのだが、可能性をまだまだ秘めた作品だったと思う。
それだけにいっそう、いつか酒井先生の集大成となる長期連載作品を読みたいものだ。
これからが楽しみだ。
ロッキン★ヘブン 8 (8) (りぼんマスコットコミックス)