馬車郎の私邸

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種村有菜恐るべし!  りぼん2009年2月号感想その1 「桜姫華伝」第2話

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表紙&巻頭カラー56P 種村有菜 「桜姫華伝」第2話

第1話のあらすじ

第2話あらすじ

都に着いた桜姫は、血桜を使いこなせないまでも妖古退治をしていた。
しかし、「今夜結婚するんだ」と言う青葉(王良親王)に戸惑う桜姫。
白夜に相談する桜姫だが、「訳あって東宮に立たれなかったが、間違いなく都で一番の殿方」と白夜は青葉を評した。
「決められた結婚でも愛があれば違うのに…」と、わだかまりは解けない。

流鏑馬をする青葉と出会ってしまう。
青葉にそんなに俺が嫌いかと問われると、
「(ずっと会いたかったけど、許婚なのに)一度も会いに来てくれなかったじゃない」と繰り返し訴える桜姫。
だが、青葉はそんな剣幕の桜姫を寛容に受け止めた。

言い過ぎたことを謝ろうとした刹那、
東宮の藤紫(イケメソ)が現れる。
「どんな術を使ったのか知らないが、姫の心すらだますのはたやすいようだ」と言い放つ藤紫。
「術など使っていない 姫は生まれたときから私のものであり 運命がつながっているのだ」と、堂々と青葉は返す。
その言葉に胸を打たれる桜姫であった。

女房の淡海に青葉と藤紫の関係を尋ねると、二人の仲が良くないことは都では周知の事実とのこと。
本来青葉が東宮になるべきだと、帝や臣下が根強く信頼していることが、藤紫の青葉が気に食わない理由である。
それともう一つは、月の姫君である桜姫を妻にすることは政治上有利になるということであった。

草に寝転び昼寝をする青葉に、会いに行く桜姫。
青葉は語る。
勉強も馬も弓も歌も楽器も、都中の誰より上手くなりたかったのは、自分のことを絶対に好きになってほしかったから。
だが、それが原因で嫌われることになるとは…
悲しそうな面持ちで話す。
さらに、本当は何度も和泉に行き、ずっと見ていたことを明かす。
二人は互いの心を確認しあった…
決められた結婚でも、そこに愛があるなら…!

屋敷に帰った桜姫は、青葉に送る和歌を書いてみようと決意する。
喜んでくれるだろうかと思いをはせる桜姫。
しかし、その裏で桜姫の命字「滅」を持ち出す女房の淡海!
淡海から命字を受け取るなぞの男。
「これが姫の命字か… 『滅す』
やはり姫は危険な存在だ 生かしておくわけにはいかない…!!
放て!」

現れた妖古を、秘剣血桜で一刀両断に切り伏せる桜姫。
だがそこに、弓兵隊の矢が射掛けられる。
「やはりこのくらいではだめか… しぶといな
さすが月の姫君」
その言葉の主は、なんと青葉だった!!!

遠くのかがり火を見て白夜は言う。
「おのれ青葉 謀ったな!
やはり姫を憎んでいたのか…!!」

先代の帝も先々代の帝も、月の姫に惑わされ妖古に殺され国が乱れたと、青葉は桜姫に言った。
私を恨むのは筋違いだと言い返す桜姫。
おまえも月の姫に惑わされると恐れられ、正当な後継者なのに東宮になれなかったことを明かし、「ずっと憎かったんだ」と言い放つ青葉。

草陰から現れた淡海に、桜姫は嘘でしょと問いかける。
返ってきた言葉は、「化け物!さわらないで!!」
さらに青葉は非情な言葉を投げかけ、矢を放つ!
「所詮おまえも妖古と同じ人外の者なんだよ、月の姫。
滅ぼすのはこの国かもしれない。そんな危険は放置できない。
ここで死ぬんだ桜姫!!」

矢は桜姫の胸を射抜いた…



その大胆な展開で、何かと読者を驚かせ、エキサイティングな漫画を描いてきた種村先生。
またまたやってくれました。
第2話でこの展開とは、なんと豪胆な…
普通に妖古退治が続いていくのかと思いきや、まさかの急展開。

普通1話目に出てきた主要キャラが、2話目で裏切るなんてことは、まずない。
まして、主人公のお相手と思しきキャラが。
確かに1話目の1ページはフラグだったみたいだけど。
普通じゃないのが種村先生クォリティ。
この展開から、さらにどんな話にもっていくつもりなのか楽しみです。

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絵は今回も良かったです。
カラーも華やかで、表紙はりりしい表情で。
表紙は色合いも良かった。
来月は表紙&巻頭カラーは春田先生に譲りますが、
それでも56ページ。
3号連続56ページは前代未聞です。
ナイスファイト!

ちなみに今回、「りぼん」は苗場のスキー場で買いました(笑)
一日早く売ってるんだから買うっきゃないでしょpf^^;




先月号の表紙_SS500_

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