馬車郎の私邸

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テニミュ  The Treasure Match 四天宝寺 feat. 氷帝 2008年12月17日

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まずキャストは…
≪キャスト≫
青学4代目・四天王寺A・不動峰A・山吹A

≪氷帝日替わり≫
跡部:久保田 悠来
忍足:秋山 真太郎
(上記2名は、前期全ての公演に出演)

向日:A青柳 塁斗/B福山 聖二
宍戸:鎌苅 健太
鳳 :瀬戸 祐介
樺地:鷲見 亮
日吉:細貝 圭

ということだそうです。

これで歴代ミュキャスは明らかに100人越えてるよね。
名前と組み合わせだけでなく、そのあだ名まできっちり覚えているファンの方々には頭が下がります。

今回も、女帝真夜さんにチケットを譲っていただいて、見てきました。
ありがとうございます。
この間のときも一緒だった方と、真夜さんのマイミクで同じ大学の2年の方と、あわせて4人で観劇しました。。

思えば2年前にこの四天宝寺戦が連載されていました。
それが、舞台になるとは、時の流れは不思議です。
テニプリの中でも屈指のカオスな戦いがミュージカルに!!

どのくらいすさまじいかというと、カフェオレライターさんのレビューを見ればわかります。↓
四天王寺vs不動峰、不二vs白石
不二vs白石の続き、海堂・桃城ペアvsお笑いホモペア、河村vs石田兄の波動球対決
手塚vs千歳の”無我の境地”合戦、リョーマvs金太郎

まったくもって、見ものです。
だから自分の着眼点は2つ。
・あのとんでもない原作をどうやって再現しているのか
・見て面白いかどうか

キャストの誰それの、これこれこういったところが、可愛い、いとおしい、感動するといったことは自分にはほぼ書けないのでご了承ください。
感性がないので、まったく他の女性の方々が感想に書くようなことを感じられないのです。
残念なことに男ですし、乙男でもなければ腐男子でもない。
美的感覚もなければ、腐った視点から見るのも無理だし、ましてオーラだとかそんなものも見えるはずも無い。
だから、原作ファンが普通に見た感想だと思ってね。

今回の席は素晴らしい席でした。
なぜなら、目の前にキャストが来る席だったのです。
では、本編に入りましょう。



いきなり会場通路後ろから遠山金太郎が登場!!!
元気で明るくてけれんみの無い遠山金太郎そのものでした。
無邪気+野生児なキャラは好きではないのですが、ミュのほうでは好感が持てた。
ちょうど前のほうの席の真ん中あたりで、なおかつ通路が十字路になってるところだったので、目の前を通り過ぎていく。

さらには、リョーマと桜乃(キャストの誰かがやってる)も下手側の通路の出入り口から現れ、やはり左目の前の十字路を通っていく。

白石や、桃城たちを交えての会話もなかなか。乾の客席を意識した芝居は、この日随所で面白かったです。


また、四天宝寺の忍足と、氷帝の忍足の電話が面白かった。
どうやら日替わりで変わるようです。
侑士「そういやお前、浪速のスピードスターとか言われてるらしいやないか。」
謙也「そうや。」
侑士「スピードスターゆうからには早いんやろうな。」
謙也「俺は何でも早いわ!飯食べるのも早いし、髪伸びるのも早いし。」
ってな感じ。
忍足に対して、向日の「髪は切っても、卒業しても縁は切らないからなっ!」の台詞は、テニミュを主に見に来る層を露骨に意識しすぎです。
可愛かったから、いいんだけどさ(笑)
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不動峰と四天宝寺では、石田(兄)と忍足ケンヤvs石田(弟)、神尾の試合がありましたが、不動峰組は舞台には出ず。
石田(兄)は、声を太く作って、それっぽくなってました。
このへん、原作読んだとき笑ったのでやってほしかったな~
2人まとめて吹っ飛ばすとか(笑)

不動峰の橘さんと四天宝寺千歳の試合はちゃんど橘さんが舞台に来ているだけあってソロの曲がありました。
橘さん、声張ってて、迫力満点、気合十分でした。良かったです。
ただし、目をめぐる話は原作読んでないとわかりづらいかも。
千歳の無我の境地は、やはり今まで同様上手や下手に立ってスモークで再現。
才気煥発の極みはスクリーンに映した白い光でした。
そんなにキラキラはしてなかったけどね。

オーダー発表では、手塚のダブルスの相手を発表する時に照明が大石と菊丸に当たるんだけど、嫌がる二人(笑)
結局、乾にスポットライトが当たる。
乾も手塚とペアだって言われて「へ?」ってF^^;

最初の青学の曲は自分としてはいまひとつかな。耳に残らなかった。
その一方で四天宝寺は最高でした!!!
四天宝寺の曲の印象はイメージ通り!
「大阪っ 浪速  四天 ほ ほ 宝寺♪」
メロディーも歌詞も振り付けも、愉快でこれぞ自分が求めていたものでした。
小春役の人はマイムもうまいのか、不思議な動きでよかったです。
全体的にこの歌はダンスも良かった。

白石 VS 不二の試合は、やや白石の歌が聞き取りづらくて残念。5
「んん――っ 絶頂!(エクスタシー)」がばっちり決まってたら良かったが。台詞とかは、良かったけどね。
勝ちに執着する不二の熱血ぶりは見てて応援したくなったが、
「ゴー!ゴー!不二」の歌はちょっと間が抜けていたような気も。
「ヘカトンケイルの門番」のモーションは二度打ちになってた。
不二役の人は、回転すごかったよ。
バレエを見ているようだった。

こんな不二を見れるなんて、データ取り放題っ!な乾の笑いは楽しそうでとっても良かったです。

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金色小春・一氏ユウジVS海堂・桃城組の試合は、今回の舞台で出色のできばえでした。
再現度と徹底ぶりもさることながら、一番盛り上がり、客も笑った。

まずこの試合の流れを振り返りましょう。
ダンクスマッシュで小春のアフロを剥ぎ取る桃城
→だが、アフロの下にはチョンマゲが!(つかみはOK牧場!)

→千手観音、シンクロ

→さらに小春のIQは200と判明、海堂のトルネードスネイクは計算されつくされて返される。

→あたかもホモのような小春・ユウジは、桃城・海堂をおちょくったりして完全に翻弄

→桃城・海堂は相手のネタを見ないために、覆面をかぶって対抗

→熱くて覆面を脱ぐと、また笑わされる

→ユウジが桃城・海堂の声真似で撹乱

→再び覆面をかぶり、入れ替わったフリをし、実は入れ替わってませんでしたというオチ

これがすべて、再現されたのです。




ヅラは舞台の袖のほうから糸で引っ張ってとったのかな?
千手観音の動き方、これはもう神がかっていました。
小春とユウジそのもの。それ以外の何者でもない。
他の試合でもずっと肩組んでいちゃついてたしね。
シンクロナイズドスイミングは、舞台から降りてちゃんとそれっぽくやってた。

ユウジの声真似は前もってアフレコしておいた音声を流して解決。
覆面ももちろんかぶっていたし、桃城、海堂も前より声が聞きやすくなっていた。
ありとあらゆるギミックが舞台上で実現!
よくもまあ、ここまで…
これだけのために金を払って見に行く価値はある!
F^^;

石田(兄)VSタカさん

波動球を打ち返そうとしたタカさんがひたすら吹っ飛ばされる試合。
物理と人知と常識、あらゆるものを超越したバトルだ。
テニスの試合なんだぜ?一応F^^;
まあ、こいつを見てくれ↓

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これをミュージカルにするので、本当に観客席まで吹っ飛んでくれないかと期待していました。
ドリライでワイヤーは使ったから、波動球を食らうたびにタカさんが吹っ飛んでくれるんじゃないかとF^^;

さすがにそこまでではなかったですが、がんばって吹っ飛ばされてました。
後ろに吹っ飛ぶ演技の練習を何回したのやら、そしてこれからの公演で何回吹っ飛ぶのやら(笑)
前半では上手側に向けて後ろ向きに吹っ飛んでました。
後半では、スクリーンの前にある、観客席のセットへ向けて。
亜久津は出てきたけどそんなにキャッチしてなかったね。
その割りに、「死んで来い、河村」という笑えない冗談を歌にして、ほんとに歌ってました。
タカさんの歌うパートが短いのは実に残念。
決勝戦じゃソロないだろうに。

もっと残念なのは、石田(兄)の歌がない。
あれだけ圧倒してインパクトを与えるキャラなんだから、あってもいいと思う。
不二は優遇されても、あからさまな美形ではない樺地もなかったしな。
しょうがないかもしれないが、展開上あればもっと良くなるだろうし、何より石田(兄)をよく演じていたと思うので歌を聴きたかった。

手塚と千歳の対決はまあ普通…かな?
前の2試合の印象が強すぎて、どうにも…
ただ、手塚の声は美声でした。

乾はいい味出してたね。変則シングルマッチということで、
レシーバーとして千歳のサーブを返してコートから出るとき、
「イェイッ!」ってやってみたりF^^;
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「俺達の入れる領域じゃない」の台詞では、ネットの前にかがみこんだ財前に対して、自分もネットの向かい側にかがみこんで見つめながら言ってみたり(笑)
試合がない分、細かいところで観客の笑いをとってました。
データ関連の場面とか「フフフフ…」「フハハハハ!」とかいう笑いも面白かったです。

石田(兄)が病院送りにしたタカさんを見舞いに行きたいと言って怪我の状況を尋ねる場面。
大石が「ろっ骨3本にヒビ、大腿骨損傷、踵骨損傷、頚部挫傷、右足首の捻挫 行ってあげたら喜ぶよ」と返すのですが、原作どおりとはいえさすがにこれには観客も笑わざるを得ない。

リョーマと金太郎の一球勝負はいい演出だった。
スクリーンに炎の映像が投影されたりしてね。
原作よりいくぶんよかったと思う。
ただ、ワイヤーはタカさんの試合にこそ使ってほしかった!
見てて、くるくる回ったり、超人バトルの躍動感が表現されていたのはよかったと思うよ。


最後の曲は爽やかだったね。
カーテンコールの後、「俺達の合言葉」…だっけ?あの曲は。
しんみりしてから、「FGKS」で盛り上がって終了でした。

意外に、亜久津、忍足、向日、跡部、橘の出番が多かったのは良かったな。
ただ、歌自体は全体的にあまり自分は好きなものは少なかったかも。
まだ慣れていないのか、歌詞が聞き取りづらいとこも多かった。
といっても、回数重ねていけば歌も芝居も洗練されていくでしょう。
自分としては、全体的な完成度は、前の氷帝戦に比べるとやや見劣りがしたかな、と。
もちろん、ひいきの役者が出ているかなどの要因によっても、顧客満足度は変わってくると思いますがF^^;;
それ自体素晴らしいのかは別とすれば、大まかに言って、笑いがメインで楽しめる舞台だと思います。


画像の出典:「テニスの王子様」許斐剛/集英社


  

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