赤井秀一？暁美ほむら?魅力的なキャラクターだ。だが、赤井ほむらを忘れてもらっては困る。今日ご紹介するのは、くまいもとこ（as赤井ほむら）「あそびにいこう」だ。ときメモ2は、実はくまいもとこが女の子を演じている希少な作品なのである。
赤井ほむらは、ひびきの高校の生徒会長。食べること、遊ぶこと、寝ることが大好き、がさつで男勝りな女の子という解説はにある通り、高評価を得られるプレゼントはサンドバッグ、安眠まくら、DGゴッドリラー （作中のアニメ作品）…とお察しのとおりである。実家は果樹園のため、進路のことをあまり意識している様子もなく、高校生活を謳歌している。必要パラメータは運動150以上・雑学120以上ということで、たくましい肉体と、人生を楽しく過ごすための博識が要求されている。
1999年12月23日発売の「ときめきメモリアル2 ボーカルトラックス」収録の「あそびにいこう（作詞：くまのきよみ、作曲：羽場仁志、編曲：岩崎元是）」はその気性とは裏腹に意外にもスローテンポのバラードだ。曲調はどことなく、1のキャラソンの風情を漂わせている。
歌詞は素朴な恋心を歌い上げるものだが、的を射ている。Bメロ「不思議な気持ちだけど こんなの初めてなんだ ひとりよりふたりがいい 一緒にいたいんだ」にある通り、一緒にいたい気持ちこそ、恋の始まりだろう。とはいえ、サビは「ぎゅっと手を引っ張って あそびにいこうよ きっとぜんぶが なにより楽しい 今は恋のはじまり 気づかないままで センチメンタル蹴飛ばし 走って行こう」というもので、とりあえず今は遊ぶことを優先しているあたり、ほむららしい。キャラクターソングのご愛嬌だ。
エレキギターが凄まじくかっこいい「自由堂々!」もほむららしいキャラソンで好きだが、恋の萌芽が表現されている「あそびにいこう」のほうが可愛らしくて、こちらのほうが赤井ほむらの多面性を示している点でより良い。
男友達みたいな女友達というのは、意外に良い関係で安定的に長く付き合っていけるタイプかもしれない。かくいう自分も、妻はある意味で男友達に近いものがある。「察しない男 説明しない女 男に通じる話し方 女に伝わる話し方」という本で男・女の特徴を見ていくと、妻のほうが男寄りで、自分のほうが女寄りだったこともある。それはさておいても、と「友達夫婦のススメ」で書いたように、仲良しの友達はかけがえのない存在で、それが未来永劫続くなら、素晴らしいことなのだ。
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