馬車郎の私邸

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【観戦記】新日本プロレス WRESTLE KINGDOM 14 in 東京ドーム&プロレスリング・ノア後楽園ホールDay1 NEW SUNRISE  #njpw #noah_ghc

【観戦記】 WRESTLE KINGDOM 14 in 東京ドーム40,008人 (満員)
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第0-1試合
スターダムがブシロード傘下になったことにより、華やかなオープニングマッチが実現。スターダムデビューの二人と外様組の対決だ。星輝が華麗な二段式跳び膝蹴り、岩谷がフロントネックロックなど技で魅せ、木村花・ジュリア組に対抗。星輝がオスプレイが使うオス・カッターやブラジリアンキックで援護し、2度の誤爆を突いてた岩谷が快調にジャーマン、バネのあるドラゴンスープレックス、ムーンサルトプレスを決め勝利!スターダムは一度観に行った事があるが、岩谷選手を見るためだったのが懐かしい。
◯岩谷麻優 ×木村花
(9分4秒 ムーンサルトプレス)

第0-2試合
真壁・本間の人気タッグに日米ヤングライオンの混成8人タッグマッチ。初めて生で新日本観に行ったのは、真壁選手がG1優勝して、オカダ・カズチカに挑戦した大阪大会だった。真壁のノーザンライトスープレックスのブリッジはいつ見ても綺麗だ。トーア・ヘナーレが辻に変形のロックボトムを豪快に決めて勝利!若手の活きの良さが、もう少し、下のカードでも見れるようになったらと思う今日この頃。

◯トーア・ヘナーレ ×辻陽太
(7分36秒 TOAボトム)

第0-3試合
第3世代4人のタッグマッチ。それぞれの定番ムーブは一通り出して(縁起物の白目は見れなかったが…)、小島がラリアットで中西からピン。もう少し見ていたかった…!とはいえ、往年の姿を考えると特に中西のコンディションがかなり厳しいように見受けられた。天山も飯塚さんより状況は良くなさそうな反面、永田、小島はまだまだ元気なようなのでもう一花咲かせてほしい。

◯小島聡 ×中西学
(5分47秒 ラリアット→片エビ固め)
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第1試合
セコンドの小林邦昭が入場曲に乗って登場!から豪華レジェント勢がVTR(フォントも昔のテレビ中継みたいで良かった)とともに次々入場する。これだけで来た甲斐があった。

ライガー対佐野さんでスタート!今日の佐野さんは佐野"直喜"なので、NOAHではまず見なかったリープフロッグなど、ジュニア的なロープワークから、豪快に佐野さんがトペを敢行!高岩が顔面ウォッシュ!何故か巻き添えを喰らうサスケ。掌底連発でライガー脱出、高岩がタイガーにデスバレーボム、タイガーは高岩にタイガードライバー。サスケはセントーン・アトミコを盛大に自爆。藤波(なんとまだ現役!)は元祖ドラゴンスクリュー、スリーパー!佐野さんはフットスタンプは未遂も、ソバットが炸裂する場面も。

さながら同窓会の様相から、再びサスケと佐野の攻防、ライガー対田口へ。ここで田口監督の指令のもとレジェンドたちをトレイン攻撃で突撃させお祭りモードに…というのが私の妄想で(笑)現実は、一通りの攻防から、延髄斬り2発と、ヒップアタック、どどん一発で決まってしまった。引退試合第1弾がが終わってしまい、なんともあっさりで寂しい…でも、この組み合わせの試合が見られただけでも御の字。ライガーさん、お疲れ様でした。
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◯田口隆祐 ×獣神サンダー・ライガー
(8分52秒どどん→エビ固め)

第2試合 ロス・インゴ対鈴木軍

実は新日本で最推しはEVIL選手。堅実な試合運びと週プロでのとても丁寧なインタビューに好感が持てる。鈴木軍も、ザックも生では久しぶり!大乱闘からEVILのローンバトルが長く続き、鷹木のパワー無双から、ザックとSANADAの丸め込み合戦。ザックがBUSHIをジムブレイクスアームバーで鮮やかに料理。流石だ。

◯ザック・セイバー・ジュニア ×BUSHI
(8分39秒 ジム・ブレイクス・アーム・バー)

第3試合
CHAOS対バレットクラブは6人が持ち味を見せ、後藤とKENTAがブルドッキングヘッドロック、DDTを打ち合いなどの攻防。両チーム入り乱れて、石井がファレを投げる見せ場を交え、後藤が裕二郎を牛殺しからGTRでピン!KENTAはNEVER戦線を活性化させているようで何よりだ。

◯後藤洋央紀 ×高橋裕二郎
(8分17秒 GTR→片エビ固め)

プロレスリング・ノア後楽園ホールDay1 NEW SUNRISE1,539人(超満員札止め)

一つ驚いたことがあって、自分のようにドームから後楽園に移動するファンが超少数派だったということ。1/4、5のドーム2連戦の裏で開催するのは、新日本プロレスに対抗する意志との提示と話題性の提供がまず1つ。日本中のプロレスファンが集まるので、ハシゴでついでにNOAHを見てもらうことで、効果的な集客が可能なため実利があるというのも、裏の目的でこれもまた良い判断だと思っていた。しかし、実際には最初からNOAHを選択するファンが多かったということで、リング上の試合と地道なマーケティング活動の成果だ。とはいえ、4万対1500。単純化すると約27倍差の動員力なわけで、 NEW SUNRISEでどのような日の出を見せてくれるかが重要だ。

第1試合
×ヨネ、ストームVS◯井上・齋藤
7分59秒 首固め
いつものマサオワールドと思いきや、マサオが死んだフリからガッチリとした丸め込みでヨネを押さえ込む衝撃の幕開け!

第2試合
熊野・×諸橋VS◯タダスケ・YO-HEY
7分53秒 アウトキャスト→片エビ固め

熊野は各種バックブリーカーなどパワー殺法、諸橋がシットダウン式パワーボムを決めるなど見せ場があったが、YO-HEYの顔面Gから、タダスケがラリアット、アウトキャストに繋いでラーテルズ勝利。ラーテルズやスティンガーが充実した戦いを継続的に提供するなか、熊野、宮脇の生え抜きに加え、所属の大原、フリーの諸橋、稔、ここに金剛勢がどのくらい食い込めるかが、2020年の焦点になるだろう。

第3試合
ドクトル・ワグナー・ジュニア・×大原VS谷口・◯原田
10分42秒 片山ジャーマンスープレックスホールド

ヘビー二人がタックル合戦から、ワグナーが奇襲のウラカンラナ!ジュニア二人も肉弾バトルから、大原が風車式バックブリーカー!ワグナーの延髄斬りと大原のどどんの合体技、ワグナーに凄まじい高さにホイップされた原田がフランケンシュタイナー、圧巻の攻防。NOAH定番ののヘビー・ジュニア混合のタッグマッチはやはり面白い。

谷口がパワースラム、パワーボム、ワグナーはミサイルキックにトペ。打撃戦を制した谷口だがカウンターの飛び膝を喰らうも、しかしラリアットで応戦。原田、大原はハイスピードな攻防を展開。原田はデスバレー、大原はネックロックからグラウンドを経て弓矢固めにつなげる極めてテクニカルな技を披露。さらに、変形バックブリーカー2連発からムイビエン、互いの技の躱しあいが続くも、原田が腹エルボー、ロールスルージャーマン、ニーアッパー、ローリングエルボー、片山のフルコースで紙一重で振り切った!見応え抜群。

第4試合
×岡田・鈴木秀樹VS稲村・◯拳王
9分48秒 レフェリーストップ勝ち ※右ハイキック

岡田と稲村がグラウンドからネックロック、ヘッドロック、巻き投げなどの基本的な攻防。拳王を相手にしても引かず、ソバットを受けても引かず。何を食らっても、コーナーから動かない拳王は、岡田を無理矢理引きずって鈴木にタッチさせる。凄い膂力だ。

鈴木対拳王は、蹴りの打ち合いから鈴木のタックルを拳王が切ったが、ロープブレイクのどさくさからマウントの奪い合いへ。鈴木はまたも目突きも交え、拳王はいつもと間合いの違う突き・蹴りで応戦し、不穏な雰囲気。

鈴木はワンハンドバックブリーカーで反撃。岡田は稲村にナイスなサイドスープレックス!ハンマーパンチの打ち合いの後に、拳王のセカンドからのダブルニー、PKを被弾するも、自力でフォールを返す岡田。しかし、拳王は救援に来た鈴木をパンチ連打で一蹴!拳王は岡田に張り手連打からハイキックで岡田をKO!試合後は、鈴木がスリーパーからの河津掛けを食らわし、乱闘収まらずバックステージへなだれ込んだ。金剛と杉浦軍は全面戦争へ!

第5試合
クリス・リッジウェイ・◯ダグ・ウィリアムスVS×田中稔。丸藤
13分22秒カオスセオリースープレックスホールド

丸藤対ダグの腕の取り合い48手、丸め込み合戦でスタート。稔とクリスも腕の取り合いから蹴り合いへと発展。丸藤対クリスは打撃の応酬から、クリスが膝蹴り。代わってダグはエルボースマッシュ、パワーボムも、丸藤のフックキックが炸裂!

稔対クリスは打撃戦から、アンクルホールドへ、しかし、丸藤のフックキックがカット。稔はコーナー最上段からの投げ技、シューティングスタープレス!ライガーへの思いを示してみせた。しかし、クリスは膝とハイキックで逆襲。ダグが投げ技を交えて、伝家の宝刀カオスセオリースープレックスで稔からピン!

第6試合
×中嶋勝彦VS◯マイケル・エルガン
11分55秒 エルガンボム→エビ固め

中嶋が蹴りを早々に複数回顔に入れるや、巻き投げとレッグシザースの攻防の目まぐるしい展開。早い立ち上がりだ。エルガンのエルボーと中嶋の蹴りが火を噴き続ける!エルガンの抵抗をこなして四方向シャッターチャンスタイムを完遂したのは見事。

エルガンがトラースキック、ドロップキック、投げ捨てジャーマン、ラリアット、ホイップからのスラム、前後からの強烈なラリアット連発。恐ろしい猛攻なのだが、中嶋がトラースキックや蟹挟みをうまく使って反撃の緒を狙う。

エルガンの投げ捨てパワーボム、ラリアットの凄まじい応酬。更に、エルガンはカウンター式で無双!エプロンサイドから中嶋をぶん投げる雪崩式ブレーンバスターには驚愕。しかし、中嶋も前方回転エビ固めから、ハイキック、前後から蹴り蹴り蹴り、さらにPK!続くパントキックは辛うじてエルガンが躱し、ラリアット2連発、エルガンボム、コーナー投げ捨て式、再び旋回式エルガンボムでエルガン辛勝!ナイスファイトでした。

第7試合
◯小峠篤司・鈴木鼓太郎VS覇王・×仁王
10分36秒 キルスイッチ→エビ固め
※第38代選手権者・鈴木鼓太郎&小峠篤司組が初防衛に成功

覇王と仁王の胸筋はとても良い。Hi69の肉体改造凄いな。「獣神サンダーライガーの肉体改造塾」を本棚から引っ張り出さなきゃ…!

仁王と小峠が高速の攻防、覇王は鼓太郎にヘッドシザースホイップ2連発、トペ2連弾の競演!連携も交えつつ、これまた早い立ち上がり。覇王は変形DDT、鼓太郎はパイルドライバー。小峠対仁王、カットが続く濃い攻防が続く。仁王は回転エビ固め式パワーボムの荒技!ニーアタック、ブレーンバスターを裏返したようなフェースクラッシャーとHi69とはやや色を変えた怒涛の攻め。

しかし、小太郎がアッパー掌底と変形の投げ技で的確な援護。小峠はムーンサルト、頭突き、キルスイッチも仁王は自力でキックアウト。鼓太郎がえげつない鳩尾エルボー、タイガードライバー、さらに小峠がキルスイッチでダメ押し!覇王、救援にほとんど来れず…課題を残した。まだ大きい会場での試合にもなれていないようで、覇王次第では仁王とのタッグは化けそうだ。

第8試合
GHCジュニア・ヘビー級選手権試合
×HAYATAVS○小川良成
20分47秒 4の字式エビ固め
※小川良成が第41代選手権者となる

90年代の世界ジュニアといえば小川なわけだが、2020年代に初となるGHCジュニアへの挑戦とは誰が予想しただろうか…高レベルなNOAHジュニアで第一戦の試合を展開しているのは驚愕としか言いようがない。後楽園ホールはじっくりした攻防が見やすい会場、この二人の持ち味が発揮されやすい。

腕の取り合いと、絞め技・首投げの攻防から、HAYATAが各種の蹴りを活路に、トペ・コンヒーロへ!しかしプランチャは自爆し、左足を鉄柱へ小川が連打!足殺しフルコース!ロープもエプロンも使い、リング上でも終わることがなく、足四の字式ネックロックが厳しい!逆片エビ、さらには膝裏に足を入れての拷問技、各種ニークラッシャー、バックドロップを挟んで、足四の字固めが長時間かかるなか、大規模な小川・HAYATAコールの末、ロープブレイク。

HAYATAは延髄斬りを糸口に、飛び技も交え、さらに延髄斬り、みちのくドライバー、セカンドからのムーンサルト、切り返しDDTで攻めるも、反撃攻勢は左足のダメージで攻めきれず、バックドロップを被弾。しかし、足四の字狙いを再三丸め込みを防御して食い下がる。
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DDTから、トップロープ上で延髄斬り、ムーンサルトプレス、延髄斬り2連発、トラースキック連発連発!厳しい波状攻撃だ。HAYATAの防衛が確実視されるような怒涛の攻めから満を持してのとどめのへデックが巧みにエビに切り返され、小川良成がGHCジュニアヘビー戴冠!次期防衛戦とリーグ戦が楽しみだ。

第9試合 GHCナショナル選手権試合 60分1本勝負
◯杉浦貴VS×マサ北宮
20分32秒 雪崩式オリンピック予選スラム→体固め
※初代王者・杉浦貴が2度目の防衛に成功

異常な量のタックル耐久戦が展開。とてつもない意地っ張りたちの互いの胸が、早くも真っ赤に腫れ上がる。最後はダブルダウンに。エプロンからのサイドスープレックスと思いきや、北宮がニークラッシャーに切り返した!この試合でも足攻めとなり、さらに膝裏に日大式悪質タックル、ドラゴンスクリュー、監獄固めはロープブレイク。5分経過。
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場外でもニークラッシャーはじめ、足殺しの追撃!しかし、杉浦が場外ジャーマンの逆襲!さらにニーアタック連発から、雪崩式ブレーンバスターも、北宮はブロックバスタースラムで反撃に。ラリアット相打ちから、コーナージャーマン、エルボー連打へ!ニーアタックがさらに火を噴き、手繋ぎ式の拷問エルボーを受けるも、北宮は掟破りの五輪予選スラム!

しかしキチンシンクからフロントネックロック。これをニークラッシャー式にぶん投げて脱出、追い討ちの監獄固め!杉浦は辛くもロープブレイク。前後からラリアット、パイルドライバー、サイトースープレックスも、杉浦はカウント2で返す。2発目狙いは杉浦が高速バックドロップで逆襲!エルボー打ち合いから、杉浦が張り手、ナックル、北宮もナックル、頭突き!

杉浦がジャーマン、ラリアット!スライディングD、五輪予選スラムの必殺フルコースがカウント2で返された!奥の手である雪崩式のオリンピック予選スラムで粘る北見屋を杉浦がマットに沈めた。どちらも強い!

第10試合
GHCヘビー級選手権試合
×清宮海斗VS◯潮崎豪
27分42秒 ムーンサルトプレス→片エビ固め
※潮崎豪が第33代選手権者となる
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潮崎も緑と白のガウンとロングタイツ(模様はやや三沢さんを意識したもの)で登場し、場内がざわめく。序盤は、巻き投げをめぐる攻防と、打撃の回避、ロックアップと腕の取り合い、グラウンド…静と動のコントラストが映える展開でスタート。潮崎がチョップとドロップキックから場外戦にもつれ込み、鉄柱や膝で頭部に攻撃。

エプロンパイルドライバーは堪え、清宮が潮崎のチョップを捉えて鉄柵攻撃!清宮が右腕攻めを中核に攻勢に転じる。猪木式アームブリーカーを受けるも、潮崎は左腕ラリアットで反撃し、痛む右腕でチョップを連発。フィッシャーマンバスター、若きチャンピオンは、様々なエルボーアタックから、場外へドロップキックの追撃!

ミサイルキックからの、雪崩式狙いは、潮崎は雪崩式ファルコンアローに切り返し、ラリアットで場外に吹き飛ばしたあと、トップロープ越えトペ・スイシーダ!さらに超滞空パワーボム、ローリング袈裟斬り!ラリアットは十字架固めからレッグロール、ドロップキック、ジャーマンで反撃!

潮崎の雪崩式狙いを利用した、雪崩式リバースDDT!ジャーマンは二連続で潮崎が着地し、左腕ラリアットが火を噴いた!清宮がブサイクへの膝蹴り、潮崎がゴーフラッシャーもカウント2。リミットブレイクは未遂。チョップ攻勢からラリアット!しかしこれもカウント2。ムーンサルトは自爆!
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ラリアットとエルボー相打ち二発から、潮崎がコブラクラッチスープレックス、清宮がドロップキック2連発から、ノーザンライト、タイガースープレックスもカウント2!重低音ストンピング!

タイガー追撃狙いはラリアットで回避、しかし清宮のなりふり構わぬエルボー連発に潮崎ダウン。しかし潮崎はリミットブレイクを繰り出すも、清宮はキックアウト!渾身のラリアットから、ベイダーハンマー連打!ショートレンジ式ラリアットも返す!

痛む身体を堪えて、トップロープに登り、渾身のムーンサルトプレス!潮崎4度目のGHC戴冠!あまりにも壮絶だが、清宮もよく戦い抜いた…!

「潮崎こそノア」の鈴木秀樹の発言を踏まえた「お前がノアだ」の観客の声に呼応し、「俺がノアだ!」と潮崎は宣言!頼もしく、力強い言葉だ!シンプルな真理がNOAHの20周年スタートを象徴した。IMG_7044