馬車郎の私邸

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名曲紹介30:村井かずさ(as八重花桜梨)「桜樹のささやき」「星空の夜に」:気持ちの移り変わりを巧みに表現した良曲

20190412001639今日は事実上4曲同時紹介ということになる。これまた名字と名前が縁語だが、八重花桜梨のキャラソン2曲と登場テーマ曲2曲だ。しかし、これは仕方のないことだ。心を開いていくれるかどうか、1~2年目3年目とで一転するキャラクターなので、登場テーマ曲が明るいバージョンに途中から変わるからだ。そこに、それぞれボーカル・アレンジ曲がある。
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1曲目は、「ボーカルトラックス」収録の「桜樹のささやき」(作詞:永森羽純 / 作曲:メタルユーキ / 編曲:岩崎元是 / 歌:八重花桜梨村井かずさ)。 原曲は「春を待ちわびて 第一楽章」である。

2曲目は、「星空の夜に」(作詞:さゆ鈴、作曲:メタルユーキ、編曲:Nories M・鶴由雄)。こちらは、ドラマシリーズ『ときめきメモリアル2 Substories ~Dancing Summer Vacation~』八重花桜梨エンディングテーマ。原曲は「春を待ちわびて 第二楽章」だ。
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「春を待ちわびて」 第一楽章、第二楽章の根幹となるメロディーがしっかりしているので、ボーカル曲になっても実に聴き応えがあり、飽きない。「桜樹のささやき」「星空の夜」は珍しい3番構成の楽曲だ(1だと川口雅代as片桐彩子「SMILE」などもそうだ)。「桜樹のささやき」は段階を踏んで曲調が上げ調子になっていく様が本編での具合にマッチしており、ドラマティックな曲に仕上がっている。順に見ていこう。images

【1番】まだ深い眠りの森で待つ 桜の蕾 凍えてる 誰にも知られず 過ぎゆく春を見てる

まだ青い月光の森の中 水面に映る 影一人 漂う花びら ためいき沈むばかり やるせない思い 抱きしめて


1番の歌詞は、まさにその通りで、巡り会う前の心情を歌っている。状況を"森”、自身を"桜の蕾"に例え、水面に映る影一人が変化の可能性を示唆している。


【2番】立ち止まる足音 聞こえたの 桜の蕾 見上げてる あなたのまなざし 心に春を告げる

閉ざされた迷路の片隅で 消えそうな私 連れだした あなたの優しさ 生まれ変われる予感 今 あなただけを信じたい


1番よりもアップテンポになり、心に春を告げる眼差しから迷路を抜け出す様子を表現している。

【3番】
まだ霞む景色に包まれて 震える蕾 触れたから 心の扉は はじめて春を招く

笑いあう二人を追いかけて 風に花びら舞いあがる 小さなよろこび 降り積もる春の恋 ずっと 信じていて いいですか


2番からさらに曲調が高まり、盛り上がっていく。示された誠意の質・量・タイミングに加え、時間をかけて育んだ友情や、恋のような特別な感情を抱かない限り、人を信じ切ることは難しいのかもしれない。

「星空の夜に」は曲調は1~3番まで同じながら、明るい様子で一貫している。但し、思い出を噛みしめるような歌詞はが特徴で、1、2、3番が楽しめる点が面白い。歌っている村井かずささん(「とっとこハム太郎」のリボンちゃんが有名だろう)は明るい曲だと声が可愛くなりすぎてしまうがそれもまた八重さんの二面性を表現しているのかもしれない。
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春を待ちわびて (「第1楽章」)


桜樹のささやき


春を待ちわびて (「第2楽章」)




星空の夜に

 

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