馬車郎の私邸

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文化の力で欧州制覇!ビザンツ帝国中興の巻【チンギス・ハーン蒼き狼と白き牝鹿4PUK プレイレポ】

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。2018年に発売20周年を迎えたチンギス・ハーン蒼き狼と白き牝鹿4」の新作5が出ることを、ときメモ5と同様に祈念して、プレイレポで新年のブログ記事をスタートします!前回の「鎌倉幕府で弘安の役の年までに元を滅ぼす!」チンギス・ハーン蒼き狼と白き牝鹿4PUK プレイレポ】も併せてお読みいただけますと幸いです。

今回は西洋の国、私の大好きなビザンツ帝国でプレイしていきます。パワーアップキットと併せプレイできるのは4つです。年代と一言解説で見ていきましょう。
シナリオ1「草原を駆る狼」
1189年:1204年の第4次十字軍前夜
シナリオ2「蒼き狼の末裔たち」
1271年:1261年のミカエル8世による帝都奪回後
新シナリオ1「群狼たちの咆哮」
1229年:亡命政権ニケーア帝国VS十字軍国家ラテン帝国
新シナリオ2「西域よりいづる狼」
1370年:落日のビザンツVS勃興するオスマン・トルコ
1189-2
どれも魅力的なのですが、ここは オーソドックスにシナリオ1「草原を駆る狼」をやりたいと思います。このゲームは都市に10種類ある文化(農業・牧畜・武器・戦術・航海・建築・学術・芸術・医術・工芸)パラメータがあり、収入だけでなく、軍隊の強さや人材の能力などに影響を与えます。都市間の交易によって文化の値は他都市にも伝播するのです。このゲームにおけるビザンツ帝国はたくさんの文化アイテムを有し、アドバンテージを持っており、ここを生かしてプレイするのが楽しいです。
1189-3
首都コンスタンチノープルは、イスラム圏のカイロ、バグダード、中華圏の臨安と並びとても文化度が高いため、特に4つの文化度において「~の都(パラメータ100以上)」にしやすいです。その4つとは武器の都(軍隊の攻撃力が大きく上昇)。建築の都(災害によって施設が破壊されなくなる。施設の建設がより短期間ですむようになる)、芸術の都(施設からの金銭収入が2倍になる。この都市に所属する将軍の忠誠度が下がらなくなる)、工芸の都(特産品の収入と交易での金銭収入が2倍になる)。箱庭内政は、まずこの4つの文化の関連施設を作りながら、並行して、食料を得られる田畑、徴兵の源となる村を建設していきます。
1189-1
プレイ目標としては、皇帝イサキオス2世・アンゲロスの寿命が尽きるまでにユスティニアヌス帝時代の最大領土、ではなく、もっと欲張ってヨーロッパ制覇にします!イサキオス2世はプレイ開始時55歳(史実ベースの年齢はもっと若いはずですが…)と高齢なので急ぐ必要がありそうです。史実のアンゲロス王朝は5代19年という短命王朝で、第4回十字軍以前の問題として、内憂外患の時代でした。ノルマン人の侵攻は防いだ一方、1186年に支配下にあったブルガリアが独立を果たし第二次ブルガリア帝国を建国し度々戦争になったほか、1188年には小アジアの南西部フィラデルフィアの帝国貴族マンカファースが帝国を裏切って自ら皇帝を僭称するなど、散々です。ちなみに、イサキオス2世は弟・アレクシオス3世に廃位・幽閉されて皇位を奪われ、後に盲目にされるというなんとも悲惨な治世でした。
1189-4
そういうわけで、このゲームにおいても、息子のアレクシオス4世と、後にニケーアに亡命政権を樹立するテオドルス以外は忠誠度30台と、いつ他国へ寝返ったり出奔してもおかしくない危機的状態です。ただちに宴会を実施し、飲みにケーションにより忠誠心を高めたあと、まったりと内政に取り組みます。

幸い、ブルガリアやルーム・セルジューク朝といった間近な驚異はこのゲームになく、ベネチアやアイユーブ朝、ハンガリーはやや遠くすぐ攻められるわけでもないので、人材を登用しながら、じっくり内政に取り組めます。そろそろ、ハンガリーのペストを攻略しようかとちょっかいを掛け始めた矢先に、サラディン率いるアイユーブ朝が、小アジアの東に新都市タルソスを建設し、勢力圏を拡大し始めました。作られたばかりの都市は防御度が弱いため、すかさず騎兵部隊を派遣して、1193年にこれを奪取。すると、バグダードを攻略していたアイユーブ朝の駱駝兵軍団が戻ってきてすぐさま廃都し、開戦と相成りました。幸い高い文化度を背景に優秀な能力の将軍が揃い始めてきたので、これを追い返して一服。
1196
翌1194年にコンスタンチノープルの街が「建築の都」となり、さらには戻ってきた軍勢を再編成して出撃し、ハンガリーのペストを攻略に成功。弓を放つこともできる汎用性の高い弓騎兵ユニット・狩猟騎兵を編成できるようになりました。1195年には小アジアの東にサモサタを建設(画像はクリックすると大きくなります。以下同じ)「生き残った帝国ビザンティン (講談社学術文庫 1866)」などの著作で知られる井上浩一大先生の論文「ビザンツ帝国の戦争 : 戦術書と捕虜交換 」では、イスラム勢力との捕虜交換も実施されたこともある、古代からの城塞都市です。場所的にふさわしいと思ってこの名前にしたのだけど、もう少し気持ち東に作りたかった。けれども、特産品の馬(騎兵が編成可能になる)からあまり離れた位置だと困るのでこの位置にしました。病院を大量に作って、医術の都を目指します。

1196年には コンスタンチノープルの街が「武具の都」、「学問の都」になり、震天雷の発明で強力な火砲兵が編成可能になったほか、優秀な将軍が続々と志願。さらに、バルカン半島に新都市テッサロニケを建設し、広いスペースを利用して大量の練兵所を作り、戦術の都を目指していきます。おびただしい数のコロッセウムが居並び、スパルタ式に(?)戦術文化が上昇していきます。
1203-4
新都市サモサタをめぐり、アイユーブ朝の大軍が襲い来るなか反撃に転じて、1200年 にアイユーブ朝のダマスカス攻略に成功。サラディンを相手にするのは手強いのでカイロを包囲し、お金と食料を毎ターン削っていきます。援軍が来るとまずいので、1201年にバグダードを攻略、後顧の憂いを絶っておきます。
1202
アイユーブ朝の封じ込めで余裕ができたため、1202年、新都市トレビゾンドを建設します。トレビゾンドは古代からのギリシア植民都市の一つで、後に亡命政権トレビゾンド帝国ができたことでも知られています。世界最古のルポルタージュ文学として私の一押しである「アナバシス―敵中横断6000キロ (クセノフォン著)」の終点でもあります。

史実では第4回十字軍の1204年 、いよいよ西方遠征軍を編成し、ベネチアを攻略。戦闘力90超えと恐ろしいエンリコ・ダンドロが場外で建設作業に従事して留守の隙に襲撃したのが功を奏しました。神聖ローマ帝国支配下のジェノヴァ、両シチリア王国のパレルモ、さらに対岸の北アフリカにあるチュニスをも次々と陥落させ、地中海を我が海にします。時を同じくして、コンスタンチノープルが「芸術の都」になりました。
1204-2
1205年にはテッサロニケが「軍人の都」、ベネチアが「水の都」、サモサタが「医学の都」になり、国力はさらに充実。本格的に西欧諸国との対決に向かいます。同盟を結んでいる強力な君主・フィリップ2世フリードリヒ1世が治めるフランス・パリ、神聖ローマ帝国・ケルンにおいて、イギリス・ロンドンからリチャード1世獅子心王が率いる大軍までもが入り乱れる激しい攻防戦が展開されます。

1208年になって神聖ローマ帝国のケルンの攻略に成功しますが、一方でフランス・パリはなかなか落ちず、イギリスの妨害もあって攻めあぐねる展開に。東方でも戦端が開かれ、こちらは1209年にはホラズムのニシャプール攻略に成功しました。1211年 にコンスタンチノープルの街が「工芸の都」になり、イサキオス2世が「知と癒の王」と呼ばれるようになりました。パリは包囲戦術に切り替え。カスチラ王国のトレド、 キエフ公国のキエフを攻略し、欧州の東・西に領土を拡大します。
1214-1
1215年、とうとうアイユーブ朝のカイロは兵糧が底をつきました。包囲戦のコツとしては兵力を1人だけにしたユニット(兵糧2000で120ターン持ちます)にすると、輸送ユニットによる補給いらずでとても楽です。今回は、途中で将軍の一人の病死でたった4人(?)の包囲網が崩壊し、わんさか軍隊ユニットが出てきて掃討に時間を要する一幕がありました。が、最終的にはサラディンも亡くなっていたこともあり、カイロはあえなく陥落。
1214-2
1216年にポーランドのクラクフを攻略した後、1218年にはお金も兵糧も使い尽くしたフランスのパリを攻撃。さしものフィリップ2世も、先立つものがなくては兵力を維持できず、攻略に無事成功しました。さらには ちょっと遠いキエフ公国のノヴゴロド、今日のスペイン地域の対岸・北アフリカのムワッヒド朝のマラケシュもビザンツ帝国の手に落ち、全ヨーロッパ制圧まであと一歩です。。
1217
1220年にイギリスのロンドン、1221年 に同じくイギリスのダブリン、ノルウェーのベルゲンを攻略し、全ヨーロッパの統一に成功しました。医術文化による君主の延命で少々油断していましたが1222年のイサキオス2世の死の前に、プレイ目標を完遂できました。1220

かつてのローマ帝国の版図に加え、全欧州とペルシアをも勢力下に置く大帝国へと変貌したわけですが、このゲームは特に世界は広いため、「信長の野望」や「三国志」シリーズと同じく、作業プレイ感がなかなか大変です。
1221
遠征軍の編成拠点になる都市を「積極攻撃」の方針で委任し、周辺都市の方針を「輸送重視」にして補給が続々届くようにしたうえで、「武器の都」「戦術の都」「学問の都」にした都市から、人材を登用してガンガン送り込めば、自動世界征服システムの出来上がり…なのですが、戦線が物理的に遠くなっていくのでなかなかこれでも時間がかかります。
1222-1

はるばる日本にまで攻め込むまでプレイレポを書くのは大変なため、キリがいいこの辺にしておきます。何にせよ、私が言いたいのは「チンギス・ハーン蒼き狼と白き牝鹿4はめっちゃ面白いゲームなので、コーエイテクモさん、続編作って!!」ということです。あと、ビザンツ帝国もとっても興味深い歴史がありますよ。
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