馬車郎の私邸

漫画、アニメ、ゲーム、音楽、将棋、プロレス観戦記など「趣味に係るエッセイ・感想・レビュー記事」をお届けします!ある市場関係者のWeb上の私邸

【観戦記】プロレスリング・ノア 2018/2/2、4/11、5/29、6/10、6/26後楽園ホール 大会 #noah_ghc #飛翔

観戦記:プロレスリング・ノア 2018/1/6、後楽園ホール 大会
を書いたきり、下書きのまま観戦記が溜まってしまったので、丸藤20周年興行の前に今年のNOAHを振り返る形式でまとめていきます!

02月02日(金)19:00~後楽園ホール  1015人
第6試合 GHCジュニア・ヘビー級王座挑戦者決定戦時間無制限1本勝負
HAYATAvs熊野 準 9分27秒
ヘデック → 体固め

フィニッシュのアルゼンチン・バックブリーカーに繋げるための大原仕込みのバックブリーカーに加え、変形STOの荒業など、パワーファイトがすっかり板についてきた熊野。HAYATAを圧倒してみせたのは成長を感じさせた。最後はヘデック一発に沈んだが、これが決まったら終わりというデンジャラスな早業として、この技は驚異と見えます。

第9試合GHCヘビー級選手権試合60分本勝負
(第30代選手権者)拳 王vs (挑戦者)宮本裕向(666)16分15秒
ダイビングフットスタンプ → 片エビ固め
第30代選手権者が2度目の防衛に成功。

前哨戦で机への断崖式サンダーファイヤーパワーボムで肘に裂傷を負った新王者。苦しい戦いが続いたがそれでも、ハード・コアファイトを受け止めて乗り越えた戦いはGHCのベルトにふさわしい。ジュニア時代はフォールを取られるときは意外にあっさりで、やや打たれ弱い印象があった拳王だけども、すっかりそのイメージは払拭されたように思えます。

4月11日(水) 後楽園ホール830人
タッグリーグの優勝決定戦がこの集客というのは、平日とはいえ流石に寂しい。「大原はじめ選手の草の根活動から考える、プロレス団体におけるマーケティング活動の場について【川崎・錦糸町】」で書いたとおりマーケティング戦略を再考する必要があると考えます。
とはいえ、試合は極上で、ジュニアのシングルがなんと4戦も組まれていたのは大盤振る舞い。もちろん、優勝決定戦もグローバルタッグリーグにふさわしいクオリティでした。
杉浦 貴、×拳 王vs ○潮崎 豪 、清宮海斗
26分00秒豪腕ラリアット → 片エビ固め

清宮の初リーグ戦優勝が嬉しいけども、それ以上に潮崎の戦いぶりが際立ちました。ふたりともタッグがうまいようにはあまり見えないけども、歯車がきっちり噛み合って、タッグリーグ優勝という結果を手にしたのは実に見事です。しかも、GHCシングルの現王者と前王者が相手ですから言うことなしです。(なお4/29新潟ではジ・アグレッションの持つベルトに挑戦し、23分15秒、清宮が北宮からスモールパッケージホールドで3カウントを奪って王座奪取を果たしました)


2018年5月29日(火) 後楽園ホール1558人(超満員)
新婚で初観戦の友人と一緒に見に行きました。GHC3大タイトルマッチとあって、平日にもかかわらず超満員。丸藤対杉浦の黄金カードとあればやはり埋まるし、ここに新世代の台頭があるわけだから、存外NOAHの未来は明るいかもしれません。

試合開始前には、業務提携を結んだ中国初のプロレス団体「東方英雄伝」の選手たちがリング上からあいさつ。今後は中国におけるプロレス市場開拓を目指し相互協力を行うほか、日本国内においても両団体が主催する大会へ相互に選手を派遣したり、合同練習などを行う予定で、一つ、面白い材料。

セミファイナルのGHCタッグ選手権試合では、中嶋勝彦&マサ北宮のジ・アグレッションが、潮崎豪&清宮海斗のゴーカイタッグを破り、わずか1カ月で王座返り咲き。
この記事で書いたとおり、世間が日大悪質タックル問題に揺れるなか、前王者組が徹底的に潮崎の膝を集中攻撃し、不穏試合めいた、凄惨な戦いでした。この試合はむしろ潮崎を褒めるしかないです。

メインイベントのGHCヘビー級選手権は、組んで良し、戦って良しの盟友、杉浦対丸藤の一戦。なんと丸藤は、全日本で「チャンピオン・カーニバル」初出場・初優勝。全日本・宮原健斗の持つ三冠ヘビー級王座に挑戦するもリーグ戦のリベンジを受けて負けてしまったが、八面六臂の大活躍中。

互いの動きは知り尽くしている二人、とにかくあらゆる攻防が面白い。中盤、丸藤は虎王、不知火を繰り出すと、奥の手の不知火・改をも久々に見せました。杉浦がオリンピック予選スラム、さらに腕をつかんだままの地獄の無限エルボー連打。丸藤もトラースキック、虎王、後頭部への虎王とたたみかけて反撃、杉浦がフロントネックロックに捉えると、丸藤は耐えるもしかし、ギブアップやむなし。実にしびれる戦いでした。

2018年6月10日(日) 後楽園ホール1469人(満員)
×杉浦 貴、丸藤正道vs ○潮崎 豪 、中嶋勝彦
22分41秒 豪腕ラリアット → 片エビ固め
前回の後楽園大会とは一転して、戦っていた者同士ではタッグを組んでタッグマッチをするという異例のマッチメイク。潮崎、中嶋の異色のタッグが意外にも機能していて、杉浦、丸藤の円熟のタッグからきっちり勝利。杉浦はゴーフラッシャーもリミットブレイクも返してみせたのはさすがだし、丸藤の的確な援護の動きも見事で、それだけに潮崎と中嶋の勝利が映えるのです。世代抗争の行末が更に楽しみ。

2018年6月26日(火)後楽園ホール1517人(超満員)
この日も平日にもかかわらず、超満員。後楽園開催が多いなか、しっかり超満員を続けていくのはとても大事。

第6試合 GHCJr.シングルは原田VS熊野。熊野がトップロープからエプロンへデッドリードライブで豪快に原田を投げ捨てたのは圧巻!原田得意ののニーアッパーも捕まえ、タモンズパワードの状態から移行して、抱え込み逆片エビ固めで原田を痛めつける。腹へのエルボーもニーで迎撃など、打撃も含め様々な技が交錯し濃密な一戦。

シングルでわずか6分でギブアップをとられた、複数箇所を同時に極める新技の変形アルゼンチンバックブリーカーは原田がなんおとか逃れ、腹にエルボー2連発、さらにに回転エルボー!と乱れ打ちで反撃。片山ジャーマンは返した熊野、フラッシュパッケージで丸め込みで一矢報いようとするが。それでも回転エルボーから、なんと2発目の片山ジャーマンで原田が防衛と相成りました。

熊野の怪力殺法の数々はまるでヘビー級のそれだったし、原田の片山ジャーマンを正調、ロールスルー式を自力でフォールを返して見せたのも立派。さりげなく谷口周平のアルゼンチンから持ち替え式ジャーマンを継承していたとは…熊野がタイトルを取る日も近い、いや、今日とっていてもおかしくないほどに実力をつけたと感じさせる一戦でした。ゆくゆくはヘビーでやっていくのも案外面白いかもしれない。だって胸板が拳王や小峠よりも分厚く見えるからね。

7試合 GHCヘビー戦。杉浦VS拳王。
場外へのネックスクリューやサイドスープレックスを杉浦が繰り出し、片や拳王はトップロープから場外への杉浦に対するダイビングフットスタンプと、常軌を逸した荒業の応酬。無数のエルボーとキック、お互い得意なアキレス腱固めの工房に、投げ技の数々と、引き締まった攻防が続く。前回はフロントネックロックで軍門に降った拳王はこれをクリアするも、杉浦の最上級フィニッシュホールド、雪崩式のオリンピック予選スラムの前に轟沈。濃密な攻防で、見ごたえ抜群でした。不整脈を手術で克服し全盛期の強さを取り戻した杉浦に、なお輝きを放ち続ける丸藤に対し、拳王、小峠、中嶋、潮崎、北宮、誰があたっても面白い。杉浦からベルトを奪取するのが誰なのか、想像するだけでも楽しみです。明日の丸藤20周年大会、ワクワクします!

三沢光晴DVD-BOX~緑の方舟~(6枚組)
VAP,INC(VAP)(D) (2009-09-16)
売り上げランキング: 56,627
PRO-WRESTLING NOAH 鉄人 小橋建太 ~絶対王者への道~(DVD 6枚組)
VAP,INC(VAP)(D) (2007-12-02)
売り上げランキング: 84,923
三沢光晴 DVD-BOX ~緑の方舟2~
バップ (2010-06-13)
売り上げランキング: 82,591