この間はリボーンの感想でしたが、今回はりぼんの感想です。
2010年12月号以来の久々の感想記事です。ちゃんと読んでたのか?と思われるかもですが、読んでました。さすがに、大阪に来てからは購読しなくなりました。その代わり漫画喫茶で、ほかの雑誌とともに毎号チェックしてます。
定価500円がすっかり馴染みになりましたが、付録とページ増がこの定価の定着の理由でしょう。まず、付録はパーフェクトふせんセット555枚にペン2本。この号にかぎらず、ペンなどステーショナリー系が多いです。最近ではペーパークラフトの類はからきし見なくなりました。それにしても年間で何本ペンを付録につけてるのでしょうか……来月号はもこもこショルダーバッグだそうです。また、今の連載作品の枠は14作品で、630ページになってます。2,3年前は連載作品の枠がベテランで埋まって硬直化していたため、この点を懸念していたのですが、恒常的に枠が増えたので、若手のチャンスが増えてよかったです。
声優を目指すりぼんっ子に見開き2ページのコーナーが常設されて半年、今回登場したのは、豊崎愛生さん。内容はなかなかまともなことを言ってて良いですね。役作りのためには、原作や設定をよく観察することが大切等々。しかし、出演作品の紹介が、「初主演作品はケンコー全裸系水泳部ウミショーという作品だよっ!」 こらっ、清純なりぼんっ子にそんなタイトルの勧めていいのだろうか…他の作品だ氷麗も、けいおん!、めだかボックス、ココロコネクトといった具合。まぁ、仕方ないね。
春田なな「スターダスト・ウィンク」
男女逆転白雪姫だと……!
それはさておき、友人に「結局颯と日向のふたりとも、その実どちらも好きなのだ」と図星を指摘される杏菜が、3人をおいて走りだす最後のシーン。トーン濃すぎで真っ暗になってて見えづらい…逆光か何かか?スクリーントーンは半分くらいでいいんじゃないですか、春田先生。
酒井まゆ「シュガー・ソルジャー」
無意識に計算してしか人と関われないがゆえに悩める男は、主人公の告白を一蹴。他人が見ている自分と、自分が思う自分のギャップというのはわかる話だが、それが断る理由として正面から出すのだとしたら、主人公の思いを受け止めるのがめんどくさいと思ってるだけなんじゃないか、この男はf^^;。主人公が姉と入った喫茶店でバイトしてるところに遭遇した時に、姉へのコンプレックスを感じる主人公にまた嬉しい言葉をかけてくれるというのも計算なのだろうか。単にコミュ力があるようにしか見えんのだが。人物の造形として、彼の過去に何があった方の描写が今後出てくると、今後見え方も変わるのでしょう。
槙ようこ「ロマンチカクロック」
再びりぼん連載。第2回。双子の兄へのコンプレックスをコミカルに描く。絵が落ち着いてて、「勝利の悪魔」の時よりも安定していて読みやすい。今後注目。
持田あき「花めぐりあわせ」
今月の新連載&巻頭カラー。持田先生の読みきりでなく連載は久しぶり。槙先生との姉妹連載復活はとても嬉しい。合作の「ピカイチ」「ZEN ZEN」はそこそこといった具合だったので、りぼんで描いたほうが面白くなるのかもしれない。舞台設定を明治35年にしているので、他の作品との差別化も明確。私の住む田舎から東京までは約1日半、たぬきが出ると聞いて、ほう、いったいどこの田舎だと思ったのだが、まさかの与野。
「古くは鎌倉街道の上道と中道とを結ぶ羽根倉道上に位置し、室町時代から市場の町として栄えた。江戸時代には甲州街道日野宿と中山道、奥州街道とを結ぶ脇往還の人馬継立場として、また江戸、川越など周辺地域の商品物資集散地としての役割を果たしていた。
」だそうで、言うほど当時の与野は田舎かなぁと思うのですがそれはさておき。
さて、主人公が奉公しにやってきた三室堂という本屋の養子、観月慧一郎がハイスペックすぎるw柔道でひったくりを投げ飛ばし、子供とも仲良し、ロシア語を解して教授の本のリクエストに応じるという。これは惚れますわ。彼の義母に追い返されそうになるの主人公ですが、これから苦労生活譚が始まるのかと思うとなんだか世知辛い話になりそうですね……持田先生の連載作品はハズレがないので今後共注視していこうと思います。
村田真優「流れ星レンズ」
体育祭の応援団で頑張る彼氏を応援する彼女の姿。眩しいっス。
武内こずえ「チョコタン!」
ミニチュア・ダックスの平均は4.8kgなんですか。うちのダックスもそのくらいだったけど、もっと痩せたほうがいいよとお医者さんが言うそうでダイエットさせました。なので今回の話はなんとなくわかる気がします。ダックスってけっこうガツガツ飯食うんだよね。パピヨンも飼ってたけど、食べるスピードも音も全然違う。ほんとガツガツ食うよ。顎の力結構あるよね。同時に餌を食べさせると、食べ終わったダックスがパピヨンの方のフードを食べに行ってたくらいだもんf^^;
牧野あおい「セカイの果て」
苦労の果てにやっとたどり着いた卒業式。あずさ、河口、お前たちはお互いを守りあってきたんだなと一応の理解を示す有明先生。しかし、破られた教科書、汚された制服、捨てられた革靴のために河口がしていた喫茶店バイトが皮肉にも、有明先生の着想につながって…2台のケータイから、ついにあずさの凶器のヘアピンに気づいてしまう!
予想されてはいたことだが、明日なき破滅への逃避行がついに敢行される時が来た!いよいよこの時がついに来てしまうのだ。読んでいるこちらも胸が張り裂けそうになる。
種村有菜「桜姫華伝」
青葉が背後からグサリとやられたら前号はびっくりでした。炎の中から現れ出でる桜姫怖ぇよ(笑)結局、兄に情けをかけるのね。まぁ、仕方ないってところか。しかし、ついに、真なる大ボス登場でいよいよ物語も終焉に近い……?目が離せない。
いしかわえみ「絶叫学級」
彼氏を家に呼べない理由はふけ顔の母親。しかし、母親がなんと日々みるみる若返っていくではありませんか。
その秘訣は、なんと我が子の髪の毛を食らうことであった。ああ、おぞましい。
雪丸もえ「ひよ恋」
コミックス8巻目にして、前号ではキスシーン。このくらいのんびりなのがこの作品の安心感。修学旅行というのがまたまた…私の青春は来るのが遅すぎた。2人とも周囲にばればれなところも微笑ましい。まさしく、「忍ぶれど 色に出でにけり わが恋は ものや思うと 人の問うまでby平兼盛」ですね。自分も初めて付き合った時、周りからオーラが出てるとか言われたことがありました。あの頃は若かった…
席替えのくじびきでは、今度も隣の席になれそうだったのに、結心は背が大きいのでひとつ後ろにずれて、結果的にひよりの斜め後ろになってしまうのがなんとも絶妙。そりゃ、2回連続で席が隣じゃご都合主義だしね。弁当落としたひよりに、ぶっきらぼうにサンドイッチを渡すコウは相変わらずいいやつなんだが、先を越された結心の心は複雑。
二人だと緊張するひよりに、親友の律花が同伴で動物園デートということになったとき、コウも誘うと言い出すひより。自分の目から見ると、いいじゃんダブルデートで、と思うのだが。授業中にひよりが結心に手紙を回すと、「オレが誘っとく」としっかり返す結心だが、内心ではもやもやとしたものを抱えてる様子。単純に喜んでるひよりと、その斜め後ろの結心の浮かない表情の対比が心憎い。みんないいやつなのに、良かれと思ってしたことが裏目に出ていくさまはまさに合成の誤謬ですね。