馬車郎の私邸

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「釘宮病とは何か―日本を襲う新たな病理」 日野聡 著、エア新書

釘宮病は不治の病とされており、患者数は日本国内だけでも100万人いると言われ、加速度的に増加している。本書は、いまや日本4大疾病の1つになった感がある釘宮病について、釘宮病に造形の深い声優である日野聡氏が書いた話題作である。

日野聡氏は、釘宮病の感染源である釘宮理恵さんと二人で、ゼロの使い魔ラジオのパーソナリティを務めるなど、(その仲睦まじい様子の動画集はこの記事にまとめた)、多数の共演作がある方である。
<日野聡と釘宮理恵がともに主要キャラを演じている作品まとめ>
* 灼眼のシャナ……ヒロイン(釘宮)とヒーロー(日野)
* ゼロの使い魔……ヒロイン(釘宮)とヒーロー(日野)
* 隠の王……主人公(釘宮)とその友人(日野)
* 銀魂…兄妹(兄日野、妹釘宮)
* ヴァルキリープロファイル -咎を背負う者-…… 主人公(日野)とその幼馴染、および仲間(釘宮)
* ちょこっとヒメ……双子(姉釘宮、弟日野)
* X-BLADES……ヒロイン(釘宮)とその仲間(日野)
* クイズマジックアカデミー……日野・釘宮ともに7での追加キャラ
* 聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話……二人で一つのあしゅら男爵

しかしながら、日野聡氏は釘宮病にかかっておらず、世界で唯一の釘宮病の抗体(HNST-4ワクチン)をその体内に持っていると推測されている。そこで、この釘宮病に関する第一人者である日野聡氏に執筆の依頼がなされてたのである。

釘宮病は近年、海外での感染例も報告されており、きわめて深刻な状況になっている。WHOは釘宮病の被害はHIVよりも深刻であると発表し、東南アジア諸国では今までウイルスの発生源が無いと思われていていたが、近年シンガポールで釘宮病患者(S型)が確認されている。また、2010年1月31日に台湾で行われるサイン会のチケット150人分が10秒で完売したことから台湾には最低でも150人の釘宮病患者がいるものと推測される。その大流行ぶりは、この記事で紹介したとおりである。

釘宮病の代表的な症状としては、以下のようなものがあげられる。
・「ツンデレ」、「ロリ」(妹属性も含まれる)、「貧乳」への依存。(いわゆる三大症状である。)
・ 釘宮ボイスを聞かずにいられなくなる。釘宮ボイスを常時聞いている患者が多数報告されている。
・釘宮ボイスで下記のような幻聴が聞こえる。
 「うるさいうるさいうるさい」(S,N,L型患者に報告例多し)
 「バカ犬~!」(L型患者に報告例多し)
 「バカバカバーカ!」(N型患者に報告例多し)など
・「くぎゅうううううう」と叫ぶ。(末期患者に共通して多い)
・聞き返す時に、つい「マジでか」と言ってしまう。
・「なに? あんたそんなことも知らないの? バッカじゃない!?」と、釘宮ボイスに罵られないと生きていけなくなる。

Kugi-virus

このように、身の毛もよだつ恐ろしい症状を引き起こす釘宮病は、日本のみならずインターネットなどを通じてグローバルに感染が広まっており、我々現代人は警戒を要する。しかし、すでに感染している場合はどうしたらよいのか
私はすでに一昨年9月にL型釘宮病に感染しており、その後HN-Re:A型釘宮病を併発し、さらに今年7月になってT型釘宮病にも感染した。

釘宮病に対する対策としては以下の5点が考えられると、日野聡氏は提言している。
・釘宮ボイスを積極的に聞く。
飽きることによって欲求がなくなることをねらいとする。
・逆に聞かない。
欲求不満を別の方向に向け、昇華させることをねらいとする。ただし、最新の研究報告によると、この治療を受けている間に症状が急激に悪化する例が相次いでいる。
・釘宮病であることを素直に認める。
その状態を楽しむことで緩解状態となることをねらう。ただし、ほとんどの患者は耐えることができない。
・解毒性のある台詞を探す。
中毒性の高い釘宮ボイスであるが、中には解毒性があるのも存在する。しかし、実行した者の実に6%もの被験者が「田村ゆかり」や「かないみか」などのロリ声優に流れていく傾向を示した。さらに残り94%の患者は症状が末期まで進行するなど副作用もかなり重く、非常に危険な手法である。
・本物の中の人を凝視する
究極の荒療治でもあり、軽度の患者なら簡単に病状が退いてしまうそうである。だが、免疫を持っていると余計に慢性化するおそれがあり、逆に免疫が弱い場合はアレルギー反応を起こし、ショック死する恐れが懸念されている。特に2次元しか知らない患者は現実を知らずショック症状に見舞われる。


以上のように釘宮病は大変恐ろしく、現代社会を脅かす深刻な病理としてより強く認識される必要があり、適切な対策を講じていくことが、政府当局、WHOに求められている。

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